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株式会社BSNアイネット
データセンターの災害対策サービスを支える高信頼のネットワークインフラを構築
株式会社BSNアイネット
「株式会社BSNアイネット」
BSNアイネット(新潟)と北陸コンピュータ・サービス(富山)の両社は、それぞれのデータセンター内に設けたクラウド基盤を連携。
一方のデータセンターが大規模災害などでダメージを受けても、短時間で復旧が行える災害対策サービスを2012年3月から開始。
両社のクラウド基盤のネットワークインフラには、アライドテレシスのレイヤー3スイッチ「x900/x600シリーズ」及びアドバンスト VPNアクセス・ルーター「AR560S」などによるネットワークソリューションが採用され、最新のDRシステムによるサービスの 安定供給を支えている。
プロフィール
■株式会社BSNアイネット
本社:新潟市中央区米山2-5-1
創立:1966年4月
資本金:2億円
社員数:569名(2010年4月1日現在)
システムコンサルティング、セキュリティマネージメント、ネットワークソリューション、システムインテグレーション、パッケージインテグレーション、データセンターサービスなどのアウトソーシングサービスなど、ITにかかわるサポート&サービスを総合的に提供している。
http://www.bsnnet.co.jp
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最新技術を組み合わせたDRサービスを提供
アライドテレシスのソリューションを活用したデータセンターサービスの
ネットワークアーキテクチャーを踏襲
x900と仮想サーバー間の経路冗長化で高可用性を確保
ARルーターのトリガー機能で万一の障害時にも通信を継続
最新技術を組み合わせたDRサービスを提供
廣井智雄氏
株式会社BSNアイネット
事業推進部 マネジャー
廣井智雄氏

地震や台風、停電事故などの大規模災害に備え、BCP(事業継続計画)の一環として重要なデータをデータセンターで運用したり、バックアップしたりするDR(ディザスタ・リカバリー)への関心が高まっている。こうした中、BSNアイネット(新潟)と北陸コンピュータ・サービス(富山)の両社はクラウド基盤を相互連携した災害対策サービス(以下、DRサービス)を2012年3月5日から開始した。

「サービスを安定的に提供するという視点で、データセンターの立地、建物設備、電力エリア、通信回線、人などのキーワードが注目されていますが、大規模災害による周辺インフラ等へのダメージまでを想定した場合、センター単体の堅牢性の追及だけでは限界があります。
そこで、新潟は東北電力、富山は北陸電力というように異なる電力エリア、200km離れた地域にあるそれぞれのデータセンターのクラウド基盤を連携し、一方のデータセンターが大規模災害などでダメージを受けても、最先端のインフラストラクチャー技術を活用し、短時間でのサービス復旧を行うことでより高い可用性を実現しました」とBSNアイネットの事業推進部マネジャー廣井智雄氏はDRサービスの特徴を説明する。

「このDRサービスの目的は、短時間でユーザーのシステムを復旧することです。そのため、システム復旧を自動化する仕組みをクラウド基盤に取り入れています」とBSNアイネットシステム技術部シニアチーフの坂田源彦氏は話す。

従来のDRはシステム復旧に人が介在するステップが多く、時間と手間がかかる課題があった。それに対し今回のDRサービスは仮想 サーバー、ストレージ、アクセスなどで最新のDR技術を組み合わせ、代替起動までのステップをできるだけ自動化することで、スムーズなシステム/サービス復旧を実現する。

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アライドテレシスのソリューションを活用したデータセンターサービスのネットワークアーキテクチャーを踏襲
坂田源彦氏
株式会社BSNアイネット
システム技術部シニアチーフ
坂田源彦氏

DRサービスは、これまでBSNアイネットが提供してきたデータセンターサービスに加え、ユーザーの事業継続を支援する。そのた め、「ネットワーク基盤は従来のアーキテクチャーを踏襲しています」と坂田氏は述べる。

BSNアイネットではデータセンターサービスとして、仮想化技術を活用したIT基盤全体最適化ソリューション「iNET IMAGE BANK」 を2009年から提供してきた。

顧客のシステム全体をイメージファイルとしてiNET IMAGE BANK環境にバックアップし、復旧時にリストアする「Backup & Restore」や、顧客のシステムが復旧するまでの間、イメージファイルをデータセンター内の仮想サーバー上で復旧して仮運用する 「Virtualization & Restore」などのサービスで顧客の事業継続を支援している。

BSNアイネットでは、iNET IMAGE BANKのネットワーク基盤としてデータセンター内の仮想サーバーを収容するコア・スイッチにVCS対応のコア・スイッチ「x900シリーズ」や、顧客とデータセンターのVPN接続用にVPNアクセス・ルーター「AR」など、アライドテレシスのソリューションを活用してきた経緯がある。

そこで、今回のDRサービスのネットワーク基盤にもアライドのソリューションを導入。その理由について廣井氏は「高い信頼性と可用性が要求されるiNET IMAGE BANKのネットワーク基盤としてアライドテレシスには豊富な実績があり、当社のデータセンターサービ スの標準仕様の位置付けになっています」と評価する。加えて、坂田氏は「他社製品を導入するとなると、機器の事前検証のみならず、稼働のリスクもあります。その点、アライドテレシスのソリューションであれば、これまでのデータセンターサービスで安定稼働している実績があります。そして、x900シリーズやARルーターの特徴や設定方法、運用ノウハウを蓄積しており、短期間でのサービス開始が可能と判断しました」とアライドテレシスのソリューションを採用した理由を説明する。

BSNアイネットでは東日本大震災後、DRサービスの構想からパートナーとなるデータセンター事業者の選定、クラウド基盤の設計・ 導入からサービスの開始まで約8ヵ月の期間を要したという。このうち、ネットワーク機器の導入・設定はアライドのサポートを受けながら2週間程度で済み、早期のサービス開始を実現した。また、北陸コンピュータ・サービスでは、DRサービスの開始にあたり、新たにクラウド基盤を構築。そのネットワーク機器は、アライド製品に統一したほうが効率的に構築・運用できるとの判断から、BSNアイネットと同一のネットワーク構成にしている。

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x900と仮想サーバー間の経路冗長化で高可用性を確保

DRサービスの連携基盤は、大きく分けて3つのネットワークで構成される。データセンターとユーザーを結ぶ顧客用WAN、新潟と富山 の両データセンターを接続する運用WAN、BSNアイネット用の運用ネットワークの3つである。DRサービスの手順は、ストレージ(NetApp)上にバックアップした仮想マシンイメージを重複除外した後、一方のデータセンターのストレージにレプリケーション(複製)する。こうしたデータセンター間の通信制御やリカバリープロセスの自動化などに各ベンダーの仮想化対応製品を利用している。

そして、災害などでシステムが使えなくなった場合、もう一方で仮想マシンを立ち上げ、ユーザーは顧客用WAN(インターネット)経由で仮想サーバーにアクセスしてシステム/サービスを継続利用する仕組みだ。

この顧客用WANを介してユーザーがアクセスする仮想サーバーのリンクにx900シリーズを2台配置し、VCSで冗長化。x900と仮想サーバー(ブレードサーバー)に内蔵されたスイッチ間のリンクアグリゲーションに標準技術のIEEE 802.11ad LACP(Link Aggregation Control Protocol)を活用している。LACPは、対向するポート間でネゴシエーションを行い、ポートを束ねるトランクグ ループを自動設定する機能である。このトランクグループは論理的に1つのポートとして扱われ、ポートの障害などでリンクダウンが 発生したときには、残りのポートで通信を継続する。BSNアイネットではDRサービスの提供にあたり、仮想サーバーの内蔵スイッチのポートとx900のポート間でトランクグループを構成して経路の冗長化と帯域の拡張を図りながら、マルチベンダー環境で構成されるデータセンター内のネットワーク基盤の信頼性を向上させている。

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ARルーターのトリガー機能で万一の障害時にも通信を継続
サーバーラックのアライドテレシス製品群
サーバーラックの
アライドテレシス製品群

運用WAN(閉域網)は、クラウド基盤の連携や安定稼働に必要なリソースの死活監視、仮想マシンの移動、複製の確認などで利用さ れる。「運用WANは、仮想マシンの情報をデータセンター間で共有したり、クラウド基盤の障害情報や構成情報、ユーザー情報などの ドキュメントを共有したりするなど、データの複製やクラウド基盤の運用で重要な役割を担っています」と坂田氏は述べる。

この運用WANのリンクにアドバンストVPNアクセス・ルーター「AR560S」とディストリビューション・スイッチ「x600シリーズ」をそ れぞれ2台導入。x900/600シリーズはリングアグリゲーション非対応機器(この場合はARルーター)との経路を冗長化するトリガー 機能を装備する。ARルーターは、Pingポーリング(応答確認)やポートのダウンを検出するポートイベントを用い、x600とのリンク障害時に自動的にバックアップ用リンクに経路を切り替えることで通信を継続する。「トリガー機能により、障害時に設定変更作業をすることなく、自動的にコンフィグを書き換えて通信を継続できるので重宝しています」と坂田氏は運用負荷の軽減を評価する。

そして、運用WAN(インターネットVPN)にもARルーターを設置。BSNアイネットの技術者が外出先などからクラウド基盤の状況を把握 したりするなど、ARルーターを用いてインターネットVPNを構成、クラウド基盤の安定稼働に役立てている。

DRサービス開始後、県内・県外の企業をはじめ、データセンター事業者などから多数の問い合わせがあり、商談を進めているところだという。「BSNアイネットのクラウド基盤と相互連携できないか打診するデータセンター事業者もあります。アライドテレシスのネットワーク機器は拡張性も高く、将来、さまざまな事業者と連携する際にも、柔軟に対応できます」と廣井氏は期待する。

また、DRの復旧目標では、目標復旧時間のRTO(Recovery Time Objective)と目標復旧時点のRPO
(Recovery Point Objective)の2つ指標が使われる。「RPOを短縮することで鮮度の高いデータを復旧できます。そのため、現在、約半日に1回の複製を、6時間に1回程度に複製の頻度を増やす計画です」と坂田氏は述べる。

大規模災害のみならず、データ消失やシステム停止によるビジネスリスクが企業活動に大きな影響を与えかねない今日、DRサービスの役割が増している。その要となるデータセンターのネットワークインフラをアライドテレシスのソリューションが担っている。(取材:2012年4月)

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