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導入事例
独立行政法人 国立病院機構 千葉医療センター
医療系と情報系を統合したセキュアな院内ネットワークを構築
独立行政法人 国立病院機構 千葉医療センター
「独立行政法人 国立病院機構 千葉医療センター」
独立行政法人 国立病院機構 千葉医療センター(以下、千葉医療センター)は2010年6月に新病院が完成。電子カルテやオーダリングシステムのインフラとして、アライドテレシス製品をフル活用した院内ネットワークの稼働を開始した。
その特長は、電子カルテなどの医療系とグループウェアなどの情報系を1つのネットワークに統合し、院内の情報共有や分かりやすい診療などに生かしていることだ。
また、医療情報システムとネットワークを分離して発注、構築することにより、信頼性・拡張性の高い思い通りのインフラを実現している。
プロフィール
■独立行政法人 国立病院機構 千葉医療センター
所在地:千葉県千葉市中央区椿森4-1-2
創設:1908年(明治41年)
病床数:455床(一般410床、精神45床)
診療科:28科。がん、循環器、内分泌・代謝などで特色ある診療を実施。
信頼される医療を築く(Building Trust)を理念に、地域の人々に親しまれ、信頼される医療を目指している。
http://www.hosp.go.jp/~chiba/
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院内のコミュニケーションの活性化やペーパーレス化を推進
ネットワークとシステムを分離して発注・構築
VLANとACLで統合ネットワークのセキュリティーを確保
院内ネットワークと無線LANを組み合わせて看護業務を効率化
院内のコミュニケーションの活性化やペーパーレス化を推進
独立行政法人 国立病院機構 千葉医療センター 医療情報管理室長 循環器科 中里 毅 氏
独立行政法人 国立病院機構
千葉医療センター
医療情報管理室長
循環器科 中里 毅 氏

千葉医療センターは、1908年(明治41年)に創設された千葉衛戍(えいじゅ)病院を前身に、1945年12月に国立千葉病院として発足。2004年4月から独立行政法人国立病院機構千葉医療センターに名称を変更。地域がん診療連携拠点病院の認定や地域医療支援病院の承認を受けるなど、高度医療や急性期医療 を担う中核病院として地域に貢献してきた。
2010年6月に新病院が竣工。8階建ての高層棟と3階建ての低層棟からなり、病院面積は従来の約1.7倍に拡張された。新病院は最新の診断・診療機器や電子カルテ、オーダリングなど医療情報システムを導入し、そのインフラとなる院内ネットワークを刷新。
そして、外来・入院患者への分かりやすい診療を実現するとともに、院内の業務効率化やスムーズな情報共有などを支援している。

新院内ネットワークの特長の1つが、電子カルテなどの医療系ネットワークと、グループウェアやインターネットなどの情報系ネットワークを1つに統合していることだ。

これまでは院内ネットワークを設計・構築する際、個人情報をやり取りする医療系ネットワークは、セキュリティーの観点から情報系ネットワークと切り離して構築することが多かった。
だが、現在では、ネットワーク技術を活用して電子カルテなどのミッションクリティカルなシステムに求められるセキュリティーを担保しつつ、医療系と情報系のネットワーク統合により、診療業務の効率化やコストの低減などを図ることが可能になっている。

千葉医療センターの場合、旧病院時代に電子カルテは導入されておらず、医療情報系では主にオーダリングシステムと医事会計システムが使われていた。また、情報系は診療科などに設置された共用端末を使ってインターネットやメールを閲覧していたが、院内の情報伝達はもっぱら紙で行われていたという。

医療情報管理室長で循環器科医師の中里毅氏は「診療科のメールボックスに届けられた多数の文書を確認することが日課でした」と振り返る。そして、医師や看護師、事務職員などで構成される「新病院ネットワーク委員会」では、院内・院外のコミュニケーションの活性化とペーパーレス化をいかに促進するがテーマの1つになった。

その解決策となるのが、医療系と情報系のネットワーク統合である。医師は診療の合間を利用して、診療室の端末からメールやグループウェアの掲示板で伝達事項を確認したり、インターネットで文献を検索したりできる。
「院内のどこからでも情報を確認でき、スムーズなコミュニケーションとペーパーレス化に役立っています。加えて、1台の端末で医療系と情報系システムを利用できるので、機器コストの無駄をなくせます」と中里氏は統合ネットワークの利点を説明する。

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ネットワークとシステムを分離して発注・構築
独立行政法人 国立病院機構 千葉医療センター 医療情報管理部 医療情報管理係長 高橋 友哉 氏
独立行政法人 国立病院機構
千葉医療センター
医療情報管理部
医療情報管理係長
高橋 友哉 氏

新病院ネットワーク委員会では、統合ネットワークの要件についても検討。その1つが「止まらないこと」である。これまで必要に応じてネットワークを継ぎ足し、さまざまなベンダーの機器が混在していた。そのため、ネットワークの問題発生時に障害箇所を特定するのにも時間がかかり、業務に支障を来たすこともあったという。新病院では新たに電子カルテを導入することから、システムの停止は許されず、信頼性、可用性の高い院内ネットワークが不可欠だった。

そして要件の2つ目が「高速ネットワーク」である。従来の院内ネットワークの回線速度は100Mbps。レントゲン画像はフィルムを使っており、それほど広帯域のネットワークは必要なかったという。
だが、新病院ではフィルムレスの運用を開始するため、大容量の画像データにも対応できる広帯域ネットワークが必要になる。

千葉医療センターでは複数のネットワークベンダーの機器を比較、検討。入札の結果、アライドテレシスの製品群を導入した。「医療情報学会の活動や他の病院からアライドテレシス製品の評判を聞いており、安心して導入できました。そして、ネットワークとシステムを分離して発注、構築したことで思い通りのインフラを実現しています」と中里氏は述べる。

院内ネットワークを構築する際、電子カルテシステムなどのベンダーにネットワークを任せるケースも見受けられる。だが、「システムとネットワークのコストが明確でなく、無駄が出る可能性もあります。コスト管理を病院側で行うとともに、病院の資産として長期間の使用に耐えられるネットワークをきちんと作りたかったのです」と中里氏は強調する。

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VLANとACLで統合ネットワークのセキュリティーを確保
ネットワーク機器
ラック内のSBx908、
FS917M-PS、AR550S

千葉医療センターでは、新院内ネットワークのコア・スイッチに「SwitchBlade x908」を2台、サーバー・スイッチ用に「AT-x900-24XT」を2台導入。いずれもVCS機能で機器を冗長化するとともに、フロア・スイッチに導入した「CentreCOM 9048XL」とのリンクアグリゲーションにより、経路の冗長化と広帯域化を図っている。

「多数のアクセスを受け付けるサーバー・スイッチと院内ネットワークのコア・スイッチの役割を分け、コア・スイッチを経由しないでサーバー・アクセスが行えるようにしています。これにより、負荷を分散し、院内ネットワークの信頼性を高められます」と、ネットワーク設計を担当したリコークリエイティブサービスの伊藤英二氏は説明する。

医療系と情報系の統合ネットワークではセキュリティーの確保がポイントになる。そこで、VLANとACL(アクセスコントロールリスト)を用いて許可された端末のみシステムを利用できる仕組みを構築。例えば、医師の端末は医療系の電子カルテと情報系のメールやグループウェア、インターネットの利用を 許可。事務職員の端末は情報系のみアクセスが許可されるといった制御を行なっている。

また、インターネット接続は、国立病院機構の総合情報ネットワークシステム(HOSPnet)を経由するため、ファイアウォールでセキュリティーを確保。こうしたVLANやACLの設定などもリコークリエイティブが実施し、同社の新井義一氏は「今後、アライドテレシス製品を活用した医療機関向けのネットワーク構築に力を入れていく考えです」と話す。

また、千葉医療センター医療情報管理係長の高橋友哉氏は「院内には約500台の端末があり、端末によってアクセスできるシステムが異なることから、端末の設定や認証が複雑になりがちです」と述べる。そこで、ネットワーク認証アプライアンスを用いて端末の認証を行うなど、複雑な管理をすることなくセキュリティーを強化できるネットワーク環境を整えている。

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院内ネットワークと無線LANを組み合わせて看護業務を効率化
ネットワーク機器
院内廊下壁面に設置された
AT-TQ2403

新院内ネットワークが稼働を開始して1年を迎えた。中里氏は「大きなトラブルもなく、期待通りに動作しています。そして、分かりやすい診療ができるようになりました」と導入効果を話す。例えば外来患者に症状を説明する際、電子カルテの情報に加え、必要に応じて情報系のファイルサーバーなどへ接続。医師が作成したデータを示しながら説明を補足することもできる。

また、地域の中核病院を担う千葉医療センターでは、臨床研修や院内の勉強会なども実施している。症例のプレゼンテーションなどでも1台の端末で医療系と情報系を容易に参照できる統合ネットワークが大いに役立っているという。

千葉医療センターでは有線系ネットワークのほか、無線LANを導入。無線LANアクセスポイント「AT-TQ2403」を病棟の各所に設置して診療、看護に役立てている。例えば、看護師はベッドサイドで入院患者の体温や血圧などのデータを端末に入力。「紙に記録していたときに比べ、業務を効率化できます。また、グループウェアなどの情報を看護の合間に確認できるので好評です」と中里氏は無線LANの導入効果を述べる。

新院内ネットワークの監視・管理は「Swim Manager」を活用している。また、無線LANの管理にはネットワーク管理ソフト「Allied SkyMarshal」を導入。AT-TQ2403および端末を自動検索し、無線LANの構成をマップ形式で分かりやすく表示するといった機能がある。

千葉医療センターでは、医療情報システムの拡充とともに、「部門システムの拡張や検査データのネットワーク化など、さまざまな要望が出ています」と中里氏は述べる。こうした今後のシステムの拡張にも柔軟に対応できる院内ネットワーク基盤として、アライドテレシス製品の活躍が期待されている。(取材:2011年6月)

ネットワーク構成図
プロフィール
■リコークリエイティブサービス株式会社
リコークリエイティブサービス 神奈川事業部 神奈川IT室長 伊藤英二氏 リコークリエイティブサービス IT統括センター IT統括室長 新井義一氏
(左)リコークリエイティブサービス
神奈川事業部 神奈川IT室長
伊藤 英二 氏
(右)リコークリエイティブサービス
IT統括センター IT統括室長
新井 義一 氏

本社:東京都港区芝1-9-3 芝マツラビル
設立:1980年2月
資本金:6,000万円
従業員数:900名(2011年4月現在)

インフラ構築、統合ファシリティマネジメント、ビジネス支援、
総務・パーソナル支援の4つを中核に事業を展開している。

http://www.rcs.ricoh.co.jp/

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