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導入事例
福井鉄道株式会社
SwitchBlade x908を活用してリング型光ネットワークを整備
福井鉄道株式会社
「福井鉄道株式会社」
福井鉄道では、乗客の安全対策やサービスの強化に向け、新たにネットワークインフラを設備。アライドテレシスのコア・スイッチ「SwitchBlade x908」および「FS926M」を用いて各駅を光ケーブルで結ぶリング型ネットワークを構築した。障害時に高速な経路切り替えが行えるEPSR(Ethernet Protected Switched Ring)を用いて冗長性を確保するなど、ミッションクリティカルな鉄道事業を支える通信インフラとしてイーサネットを活用。リング型ネットワークを基盤に各駅に監視カメラを設置し、司令室から乗客の様子を確認したり、電車の到着をIPの音声案内で伝えるなど、安全・安心の鉄道業務を推進している。
プロフィール
■福井鉄道株式会社
本\社:福井県越前市北府2-5-20
設立:1945年8月
資本金:1億円
従業員数:238名(2010年3月末現在)
主な事業内容は、鉄軌道事業、乗合バス事業、貸切バス事業、広告業、物品販売業など。福武線の北府〜家久間にスポーツ公園駅を新たに開業するほか、主要駅に県営パークアンドライド駐車場を開設するなど、乗客の利便性とサービス向上に注力している。
http://www.fukutetsu.jp
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老朽化したメタルケーブルに替え鉄道線区に光ケーブルを敷設
EPSRを用いた耐障害性の高いリング型光ネットワークを提案
監視カメラやIPの音声案内など安全対策の強化とサービスの向上
老朽化したメタルケーブルに替え鉄道線区に光ケーブルを敷設
石川 秀樹氏
福井鉄道株式会社
総務部長 石川 秀樹氏
福井鉄道は、福武鉄道と鯖浦電気鉄道との合併により1945年8月に設立された。福井県越前市の越前武生駅から福井市の田原町駅まで、越前市、鯖江市、福井市の沿線3市を結ぶ福武線を運行。また、乗合バス事業、貸切バス事業などを行い、近年は自治体向けのコミュニティバスの運行にも注力している。

福井鉄道福武線は長年、地域公共交通の中心であり、地域住民の足として大きな役割を担ってきた。ところが、モータリゼーションの進展や沿線人口の減少などにより、福武線の利用者が減少傾向にあるという。こうした中、福井鉄道、福井県および沿線3市が中心となって鉄道事業の再構築事業を実施。設備の改修・更新など安全対策の強化や、駅・車両設備の改善などサービス向上、パークアンドライド駐車場の拡充による利便性の向上など、さまざまな取り組みを推進している。

上木 一正氏
福井鉄道株式会社
鉄道部 技術管理区
区長 上木 一正氏
「今回、鉄道線区の光ファイバー敷設も、安全対策の強化やサービスの向上を目的に再構築事業の一環として実施しています」と福井鉄道総務部長の石川秀樹氏は話す。福井鉄道では、従来から鉄道線区にメタルケーブルを敷設し、CTC(列車集中制御装置)の運用や無人駅の音声案内などを行ってきたが、さまざまな問題が顕在化していた。例えば、メタルケーブルの経年変化による不具合が発生したり、ノイズで音声品質が低下し、駅にいる乗客は音声案内が聞き取りにくいこともあったという。

そこで、「メタルケーブルなど老朽化した設備を更新するため、新たに光ケーブルを敷設することになりました。どんな方法で光ケーブルを敷設すれば効率的なのか、地域の通信設備会社に提案を依頼したのです」と福井鉄道の鉄道部技術管理区 区長、上木一正氏は経緯を説明する。
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EPSRを用いた耐障害性の高いリング型光ネットワークを提案
次郎内 武氏
北陸通信工業株式会社
企画開発課システムサービス係
係長 次郎内 武氏
福井鉄道の依頼を受けて、同社の通信設備などをサポートしてきた北陸通信工業では、イーサネットのリングプロテクションを用いた光ネットワークを提案した。「リング型ネットワークであれば耐障害性を高められ、鉄道事業の安全対策の強化やサービスの向上などにも効果的です」と、北陸通信工業福井支店企画開発課システムサービス係 係長の次郎内武氏は話す。

そして、リング型ネットワークに適したスイッチを提供しているベンダーの選定を開始。国内外のネットワークベンダーを比較・検討した結果、アライドテレシスを選定した。「国内ベンダーのアライドテレシスであれば、部品の調達など保守・サポートでも安心できます。加えて、SwitchBlade x908シリーズはEPSRを使ったリングネットワークで鉄道会社の導入実績があり、推奨しました」と次郎内氏は述べる。

EPSRはリング構成のネットワークに特化したレイヤー2のループ防止・冗長化機能。スパニングツリーのように段数の制限がないため大規模なネットワークに対応する拡張性を備える。また、障害の検出と高速な経路の切り替えにより、ネットワークの可用性を高められるほか、マスターノード以外のスイッチは安価なレイヤー2スイッチを選択でき、ネットワーク機器やケーブルの敷設コストを削減できるといった利点がある。

ネットワーク機器
司令室サーバーラックのSBx908
福井鉄道では、幹線系リングと支線系リングの2つのリングトポロジーで光ネットワークを構成。本社や司令室のある越前武生駅などの主要駅に「SwitchBlade x908シリーズ」を設置し、レイヤー2とレイヤー3のいずれにも対応可能なEPSRとOSPFでネットワークを設計。これにより、冗長性の確保とネットワーク構成の変更にも柔軟に対応できるようにしている。

支線系リングは、レイヤー2インテリジェント・エッジ・スイッチ「FS926M」を用いて、冗長ネットワークを低コストに構築。FS926Mは無人駅のラックに設置しており必ずしも室温などの環境が良好とは言えない。そのため、ファンレスで50℃環境温度に対応するFS926Mを採用している。

また、無人駅などのネットワーク・セキュリティー対策として、ネットワーク認証アプライアンス「iBAQS-FX」を導入。「あらかじめMACアドレスを登録した機器以外のネットワーク接続を制限することにより、セキュリティーを確保しています」と次郎内氏はその狙いを述べる。
 
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監視カメラやIPの音声案内など安全対策の強化とサービスの向上
北陸通信工業では、自社内にSwitchBlade x908とFS926Mの実機を持ち込んでリングネットワークを構成し、検証と設定を行ったのち、各駅に導入した。そして、2009年12月からリング型光ネットワークの稼働を本格的に開始している。

リング型光ネットワークのアプリケーションの1つが無人駅に設置した監視カメラである。越前武生駅の司令室から各駅の待合室やホームの様子をモニタリングしながら、電車の到着時間などを音声で案内するほか、防犯など安全対策に活用している。また、「福井県では冬場の降雪のため、始発前に線路の除雪作業が欠かせません。従来は積雪の状況を電話で確認した後、除雪作業の準備を進めていました。現在は、監視カメラで積雪状況を把握できるようになり、除雪作業の準備もスムーズに行えます」と、上木氏は監視カメラの活用例を紹介する。

また、司令室から無人駅の音声案内にも光ネットワークを活用。「以前はメタルケーブルの劣化で音声が聞き取りにくいこともありましたが、IPでデジタル化され、音声が明瞭になったと乗客からも好評です」と、石川氏は通信品質が劣化しない光ネットワークの導入効果を説明する。今後、リング型光ネットワークに対応するCTCの導入を進めるほか、現在は手作業で収集・分析している自動券売機の売上情報などをオンライン化する計画もあるという。

列車の運行を集中制御するCTCなどミッションクリティカルな鉄道業務にリング型光ネットワークが活用されるだけでなく、「広帯域の光ネットワークにより、乗客の満足度を高めるサービス提供の可能性が広がっています。今後も当社に役立つ提案をお願いしたいですね」と、石川氏は北陸通信工業とアライドテレシスに期待する。

通勤や通学、ショッピングなど地域住民の重要な公共交通機関として、安全対策の強化とサービスの向上を図る福井鉄道。その基盤となるリング型光ネットワークをアライドテレシスのネットワーク機器が支えている。
(取材:2010年6月)
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ネットワーク構成図
プロフィール
■北陸通信工業株式会社
福井支店:福井県福井市問屋町2-43
設立:1950年5月
資本金:63,588千円
従業員数:481名(2010年4月1日現在)
情報通信システム、セキュリティーシステム、監視制御システムなどのコンサルティグやシステム設計、施工、メンテナンスなどを実施している。
http://www.hokutsu.co.jp
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