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導入事例
県立広島病院
「24時間止めない」放射線ネットワークの基盤にコア・スイッチSwitchBlade x908を採用
県立広島病院
最新の電子カルテシステムや医療機器の導入が進む一方、そのインフラとなる院内ネットワークが複雑化し、運用管理や障害時の切り分けが難しいといった課題を抱える医療機関も少なくない。県立広島病院放射線科の守本京平氏は、院内のさまざまな課題に向き合いながら、365日24時間止めないネットワークの構築・運用を推進。その基盤としてコア・スイッチ「SwitchBlade x908」や「x900シリーズ」などを導入。医療情報技師・医用画像情報専門技師でもある同氏に院内ネットワークの考え方や、医療機器・システムとネットワーク機器の分離調達の取り組みなどを聞いた。
プロフィール
■県立広島病院
広島市南区宇品神田1-5-54
創立:1877年(明治10年)
許可病床数:715床
1日平均外来患者数:1,331名(平成23年度)
標榜診療科目:21診療科
職員数:1,243人(非常勤を含む、2012年4月1日現在)
「県民の皆様に愛され、信頼される病院をめざします」を理念に掲げ、広島県の基幹病院として高度先進医療や政策医療を実施し、良質で安全な医療の提供に取り組む。
http://www.hph.pref.hiroshima.jp/
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きめ細かな医療体制を支えるIT基盤の拡充
診療の大前提となる止まらないネットワーク
SBx908の導入で帯域増強と負荷分散を実施
無線LANとiPadを活用しベッドサイドで治療方法を説明
きめ細かな医療体制を支えるIT基盤の拡充
県立広島病院 守本京平氏
県立広島病院
放射線診断科・放射線治療科
医用画像情報専門技師
医療情報技師
守本京平氏
県立広島病院は地域の基幹病院として高度先進医療や政策医療を積極的に推進。現在、5センター、21診療科で総合的・専門的な診療を行っている。2009年度から、広島県病院事業経営計画(5カ年)に沿い、医療提供体制の強化や県の医療を担う人材の育成と派遣機能の強化、患者サービスの向上と経営の効率化に取り組む。

救急医療では、救命救急センターを中心に脳神経救急にも力を入れ、24時間体制で3次救急、2次救急にも対応できる体制を整備。また、がん医療では、地域がん診療連携拠点病院として専門医を充実。治療面ではがん化学療法を専門とする臨床腫瘍科や最新の放射線治療機器を備えた放射線治療科を設置。そして、画像診断など診断面の強化や緩和ケアの提供など、きめ細かな治療を実施している。

こうした医療体制を支えるのが病院情報システムなどのIT基盤である。1993年にオーダリングシステムを導入し、更新を経て、2009年1月から電子カルテシステムの稼働を開始した。また、放射線科システムでは、CT・MR・RIのDICOMサーバーの導入や、RISの運用開始、画像配信用サーバーの導入などを経て、2008年2月にすべてのモダリティ(検査機器)を対象としたPACSの更新と放射線科のネットワークを再構築。そして、2010年から完全フィルムレスを実施している。
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診療の大前提となる止まらないネットワーク
がん治療の場合、手術、化学療法、放射線治療を3大柱にそれぞれを組み合わせて集中的治療を行うという。「放射線治療や診断方法の進化は目覚しく、特に画像に対するニーズが多様化しています」と守本京平氏は述べる。例えば、医師が診察室の端末から3次元CTの画像を参照するだけでなく、画像を動かして様々な方向から患部の様子を確認したり、画像を加工してサーバーに保存したりする要望もあるという。多様なニーズに応えるため、放射線科ネットワークについても定期的に見直しを図っている。そして、守本氏はネットワークの「命題」として、次の8つをポイントに挙げる。(1)24時間365日止めないシステムを構築すること、(2)ウイルス対策などセキュリティーが守られていること、(3)ネットワーク機器の管理は、できるだけ容易にすること、(4)モダリティの更新が容易にできること、(5)各部門担当者が接続機器を容易に理解できること、(6)ネットワークの管理はベンダー任せにしないこと、(7)機器の設定はすべて文書化すること、(8)担当者は責任を持って設定を確認すること。

県立広島病院は、24時間対応の救命救急センターをはじめ、700床を超える病棟があり、「365日24時間止めないネットワーク」は診療の大前提となる。守本氏は、いつ、どの端末からPACSにアクセスしたかなど、毎日、放射線科ネットワークのログを確認し安定稼働に努めている。また、病院では患者さんの個人情報等を扱うため、万全のセキュリティーが要求される。院内ネットワークではUSB等の記憶媒体を利用できず、例えば病診連携で画像データが必要な場合、地域連携部門からのオーダーに応じて画像サーバーからCDに記録する仕組みだ。
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SBx908の導入で帯域増強と負荷分散を実施
SBx908をはじめとするアライドテレシス製品
SBx908をはじめとする
アライドテレシス製品
「ネットワークの管理はベンダー任せにせず、病院側が責任を持ってきちんと管理することが、接続装置の安定稼働のみではなく、経済的コスト削減の面でも重要です」と守本氏は強調する。県立広島病院の場合、多種多様なシステム、医療機器が導入され多数のベンダーが関わっている。病院側で主導権を握って管理することにより障害時の切り分けなども容易になり、「365日24時間止めない」ネットワークが実現する。

とはいえ、「放射線科だけでネットワークが完結するわけではありません。病院全体のネットワーク体系を考え、院内のコア・スイッチと放射線科のコア・スイッチを接続しています。将来の統合ネットワークを視野に放射線科ネットワークの強化を進めています」と話す。これまで、放射線科と院内ネットワークの接続部分に、アライドテレシスのコア・スイッチ「x900シリーズ」、放射線科ネットワークのコア・スイッチに海外製品を使用してきたが、海外製コア・スイッチの更新を迎え、新たに「SwitchBlade x908」を導入した。コア・スイッチは従来から冗長化していたが、アクティブ/スタンバイの構成。VCS対応のSBx908はアクティブ/アクティブで動作し、配下のギガビット・インテリジェント・スイッチ 「CentreCOM GS900M V2シリーズ」とのリンクアグリゲーションで帯域を2Gbpsに増強するとともに、経路の冗長化と負荷分散を実現している。富士フイルムメディカル株式会社渡辺司氏は「弊社画像Server「SYNAPSE」は現状99.9998〜9%の稼動率を実現していますが、システム全体としてネットワークインフラを含めた安定稼動が重要です。その点でSBx908による安定稼動の実現と、AllideView NMSによるネットワーク機器管理の実現は重要です」と述べる。

コア・スイッチの増強により、従来、独自に運用管理していた循環器科の画像サーバー等についても、放射線科ネットワーク上で運用している。医師が診療室から血管造影やエコー等の動画像を参照したり、検査室から画像サーバーに保存したりする。「血管造影のデータ量は患者さん1人あたり2〜3Gバイトにもおよび、高速・広帯域なネットワークが欠かせません」と守本氏は述べる。そして、PACS等のサーバーはディストリビューション・スイッチx600シリーズに収容され、快適に画像を参照できるネットワーク環境を整備している。また、院内ネットワークと放射線科ネットワークの接続用にVCS対応のコア・スイッチx900シリーズを2台設置して冗長化。電子カルテの院内ネットワークのブロードキャストパケットにより、放射線科ネットワークのトラフィックが影響を受けないよう、x900でルーティング(RIP)を中継する仕組みだ。
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無線LANとiPadを活用しベッドサイドで治療方法を説明
放射線科では、IEEE 802.11a/b/g/n対応無線LANアクセスポイント「AT-TQ2450」とiPadを試験的に導入。医師がiPadで入院患者さんのベッドサイドで医用画像を確認するといった使い方を試験的に行っている。また、看護師が放射線治療について説明。肺と肝臓など患部によって放射線のあて方も異なるため、症例ごとに説明用の紙の資料を用意していたが、「iPadであれば、患者さんの症状に応じた治療法を選択し、すぐに説明できます」と守本氏は狙いを述べる。

放射線科ネットワークでは、アライドテレシスのコア・スイッチやエッジ・スイッチなど約50台のスイッチが設置され、約400ポートに検査装置・機器が接続されている。放射線科ネットワークの管理には、構成管理や機器の死活監視、設定管理が行えるネットワークマネージメントソフトウェア「AllideView NMS」を活用。エッジ・スイッチの各ポートに接続される放射線科の装置・機器を監視対象として、一元的に管理する。スイッチの設定情報をサーバーに保存し、万一の障害時には設定情報をもとにスイッチを交換できるので、復旧時間の短縮が可能だ。装置・機器が設置される部屋毎にIPアドレスを割り振り、装置の更新時にも容易にIPアドレスを割り当てられるように工夫している。守本氏はネットワークの管理はベンダー任せにしないこと」をポリシーに放射線科ネットワークの構築・運用を担ってきた。アライドテレシスに対する評価について、「装置・機器ベンダーがネットワーク機器についてもセットで導入するケースが少なくありません。その結果、ネットワークが複雑化するなど、さまざまな問題が起こっていました。こうした課題を解決するため、ネットワーク機器ベンダーと議論してきましたが、アライドテレシスにはネットワーク設計などで協力してもらっています」と守本氏は話す。このような病院側の姿勢について渡辺氏は、「様々な管理を病院側で行って頂いており、新規機器導入時の各種打ち合わせなど病院主導でスムーズに物事が進み、その結果が抜けのない作業やシンプルで使い易いシステム構築につながっていると思います。「導入機器すべてに抜けの無い管理」。この日々の目に見えない膨大な作業(努力)に守本先生の強い思いを感じています」と語る。一方で、病院が主導権を握って整備、管理するためにはリスクも背負うという。守本氏は「ネットワークインフラの整備ではベンダーと長い付き合いになるので、緊密に対応してくれるメーカーの製品を選択しています」と付言する。

県立広島病院では現在、電子カルテや放射線等の院内ネットワークのほか、インターネット用ネットワーク、県の事務システムなどを扱うネットワーク、監視系ネットワークが個別に運用されている。今後、病院全体の医療情報を統括する組織体制の整備とともに、統合ネットワークへの取り組みが重要になるという。地域医療の充実や、高度・先進医療の推進に向け、アライドテレシスの役割が期待されている。(取材:2013年1月)
ネットワーク構成図
プロフィール
■富士フィルムメディカル株式会社 広島支店
所在地:広島県広島市西区南観音6-12-27
医療画像情報システムおよび関連するソフトウェア・機材の販売をはじめ、病院向け/クリニック向け/健診向けソリューション等を提供している。
■株式会社GDK
所在地:山口県山陽小野田市高千帆2-20-12
ネットワーク構築、電気、空調設備、自動制御設計施工等を提供をしている。
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