ライブラリー
導入事例
WEBカタログ
プレゼンテーション素材集
製品写真
製品外観図
メール配信サービス
導入事例
財団法人積善会附属 十全総合病院
医師・看護師の効率的な診療業務に向けて進化する院内ネットワーク
財団法人積善会附属 十全総合病院
「財団法人積善会附属 十全総合病院」
多くの医療機関にとって医師・看護師不足が大きな課題になる中、診療業務の効率化が求められている。愛媛県新居浜市にある財団法人積善会附属 十全総合病院では診療業務フローの見直しを行うとともに、いち早く総合診療情報システム(電子カルテ)を稼働するなど、院内のIT化で医師・看護師の業務負荷の軽減に取り組んできた。そのネットワーク基盤として、アライドテレシスのコア・スイッチ「SwitchBlade x908」やディストリビューション・スイッチ「9424T/SP」、ネットワークマネージメント・ソフトウェア「Swim Manager」、エクストリコム無線LANシステムなどを活用。より正確で効率的な診療業務に向けて院内ネットワークを進化させている。
プロフィール
■財団法人積善会附属 十全総合病院
所在地:愛媛県新居浜市北新町1-5
開院:1956年3月
職員数:約420名
病床数:350床(一般290床、療養60床)
診療科目:内科、外科、脳神経外科など24診療科
財団では、十全総合病院のほか、看護師を養成する看護専門学校や理学療法士などを養成する愛媛十全医療学院を併設し、医療者の育成を通じて地域医療に貢献している。
http://jyuzen.jp
Top
看護師の業務改善など医療現場の活性化に注力
診療業務に合わせた電子カルテをベンダーと共同で開発
高いパフォーマンスや冗長性を備えたSwitchBlade x908を導入
シームレスな無線LANの導入で医師や看護師の業務を支援
看護師の業務改善など医療現場の活性化に注力
中村 寿氏
十全総合病院
副院長 中村 寿氏
十全総合病院の歴史は、初代院長の故松尾正三氏が今から半世紀以上前の1956年、新居浜市に松尾医院を開業したことに始まる。その後、61年に100床の医療法人十全会 十全病院となり、79年に財団法人積善会附属十全総合病院へと発展。現在は内科や外科、呼吸器科など24診療科、350床の総合病院として地域医療や救急医療に貢献している。

十全総合病院の特徴は、院内に専門委員会を設け、医師や看護師、職員の業務改善に絶えず取り組んできたことだ。「当院に限らず、どの病院も医師や看護師が不足し、限られた人員で診療を行っています。そこで、近年は看護師の業務改善を通じて医療現場の活性化に注力するなど、さまざまな取り組みを実施しています」と、専門委員を務める十全総合病院副院長で脳外科医の中村寿氏は述べる。
荒井 泰輔氏

十全総合病院
総務課長 荒井 泰輔氏


医師や看護師の診療業務を支えるのが院内のITである。同病院は愛媛県でいち早く、2003年に総合診療情報システム(電子カルテ)を導入するなど、先進的な医療機関として知られるが、IT化の取り組みを尋ねると意外な答えが返ってきた。「2003年以前、当院はシステムと呼べるものはほとんどありませんでした。既に導入していた医事会計や検体、給食などのシステムもスタンドアロンで利用しており、ネットワーク化されていません。そうした状況の中で、電子カルテ導入の構想が持ち上がったのです」と、十全総合病院総務課長の荒井泰輔氏は話す。
Top
診療業務に合わせた電子カルテをベンダーと共同で開発
かつて、十全総合病院では診療科ごとに紙のカルテで患者情報を管理。診療後の会計も各診療科が行っていた。「院内でカルテの情報が一元化されていないため、同じ患者さんに対して検査を重複することもありました。そうした時、理事長から病院機能評価認定の話が持ち上がったのです」(中村氏)。認定を受けるためには、1患者1カルテにするなど、カルテの一元管理が不可欠になる。

その手段として、電子カルテの導入を検討することになるが、「当時、電子カルテに対する明確な指針もなく、既に導入している病院を見学したり、医療機器のベンダーに電子カルテのデモを頼んだりして検討を重ねていました」と中村氏は振り返る。

電子カルテの構想と並行して外来病棟を新設する計画が持ち上がっていた。新外来病棟の建設にあたり、専門委員会では「患者さんの動線を含め、従来の診療業務フローをすべて洗い出しています。こうした業務プロセスの見直しの中で電子カルテを位置づけています。病院機能評価の認定のみならず、医師や看護師の業務負荷を軽減し、患者さんの情報を一元管理する手段として電子カルテの導入に踏み切ったのです」と荒井氏は強調する。

高橋 敬也氏
横河医療ソリューションズ株式会社 技術開発本部
エンジニアリング3部
部長補佐 高橋 敬也氏
電子カルテの導入に際し、「既存のシステムに業務を合わせるのではなく、当院の診療業務フローに合わせたシステムが必須になります」(中村氏)との判断から、ベンダーと共同でゼロからシステムを開発している。この総合医療情報システムは、電子カルテを中心に院内の各部門システムを連携。いわば診療業務の「ポータルサイト」となるもので、医師や看護師、検査技師などが部門システムの存在を意識せずに利用できるように開発された。「各部門システムを連携する電子カルテのコンセプトを実現するうえで、院内の大動脈となるネットワークが不可欠になります。効率的な業務を行うためのネットワークを含め、システムを提案しました」と、総合医療情報システムを開発した横河医療ソリューションズの高橋敬也氏は当時を振り返る。


Top
高いパフォーマンスや冗長性を備えたSwitchBlade x908を導入
ネットワーク機器
サーバー室ラック内のコア・スイッチSBx908、GS924M
そして、2003年、新外来病棟の開設とともに電子カルテと院内ネットワークが稼働を開始した。この院内ネットワークは2台のコア・スイッチで冗長化する一方、各病棟のフロアスイッチやエッジスイッチにアライドテレシスの機器を導入。電子カルテの活用とともに院内ネットワークを強化している。
 
年を追うごとに電子カルテの情報量が増え、サーバーレスポンスが遅くなっていたからだ。電子カルテの情報が端末に表示されるまで時間がかかり、医師・看護師の診療業務に支障を来しかねない状況だった。
井川 泰男氏
NTTコムウェア西日本株式会社
営業部 四国支店 営業担当
課長代理 井川 泰男氏
2003年当時、院内の基幹LANに光ファイバーを敷設し、1Gbpsの通信速度を確保したものの、フロアスイッチは100Mbps、診療室のエッジスイッチは10Mbpsのところもあり、診療室で電子カルテを操作する医師からも、レスポンス改善の要望が出ていたという。そこで、2008年に電子カルテのサーバーの刷新やCTなどのフィルムレス化に合わせ、フロアスイッチにオールギガ対応の「9424T/SP」を導入している。 

松盛 正氏

NTTコムウェア西日本株式会社
サービス部
第4サービス担当 松盛 正氏

さらに、2009年にコア・スイッチをリプレースし、VCS機能に対応する「SwitchBlade x908」を2台導入した。従来のコア・スイッチは冗長化していたものの、アクティブ/スタンバイの構成になるため、機器投資効率が高いとはいえない。それに対し、VCS機能は2台のスイッチを仮想的に1台のスイッチのようにアクティブ/アクティブで動作させることができる。

「このため、増え続ける電子カルテのトラフィックにも柔軟に対応できます。高いパフォーマンスや冗長性、将来の拡張性など、院内ネットワークのコア・スイッチに要求される優れた機能を備えた機器としてSwitchBlade x908を提案しました」と、従来から十全総合病院の院内ネットワークに携わるNTTコムウェア西日本の井川泰男氏は話す。

松尾 健二氏

十全総合病院
総務課 松尾 健二氏

そして、SwitchBlade x908と9424T/SPのリンクアグリゲーションにより、コアと各病棟間の経路を冗長化するほか、2Gbpsの帯域を確保。画像など大容量のトラフィックにも柔軟に対応できる院内ネットワーク基盤を整備。「VCSの設定は初めての経験でしたが、アライドテレシスがVCSの研修会を開催してくれるなど、スムーズにSwitchBlade x908を導入できました」と、NTTコムウェア西日本の松盛正氏はアライドのサポート体制を評価する。

電子カルテの基盤となる院内ネットワークは24時間・365日の安定稼働が不可欠になる。そこで、コア・スイッチの刷新に合わせ、ネットワークマネージメント・ソフトウェア「Swim Manager」とデバイス管理ツール「SwimView」を導入。「従来、現場からネットワークが使えないとの連絡を受けてから対処していました。現在は院内ネットワークを集中的に管理・監視でき、万一のトラブル時にも迅速な対応で安定稼働を図っています」と十全総合病院総務課の松尾健二氏は述べる。

Top
シームレスな無線LANの導入で医師や看護師の業務を支援
十全総合病院ではコア・スイッチに加え、無線LANシステムを刷新している。同病院では、ベッドサイドでの看護業務を支援するため、従来から無線LAN対応の携帯端末(PDA)を導入。看護師はバーコードリーダーを搭載したPDAを用いて入院患者のリストバンドのIDバーコードと点滴注射の処方オーダーバーコードを照合することにより、投薬ミスなどを防止する体制を整えてきた。
 
だが、無線LANの問題から、看護師はPDAを十分に活用できなかったという。無線LANのアクセスポイントをまたぐローミング時にデータが途切れてしまう問題があったのだ。「看護師からPDAがうまく動作しないという声が寄せられていました。ナースステーションでPDAをリセットすると動作するのですが、操作に熟知した看護師ばかりではありません」と松尾氏は話す。
 
看護師はベッドサイドでPDAの操作がしにくいことから、ナースステーションに戻って患者の情報をパソコンに入力するなど、業務の負荷がかかっていた。こうした看護師の業務軽減に加え、「現在は最大54Mbpsの通信速度に対応する無線LANが一般的になっており、新たな無線LANシステムの導入が検討課題になっていたのです」と荒井氏は話す。

無線アクセスポイント
院内廊下壁面に設置された無線アクセスポイントEXRP-20
そして、「ローミングの問題を解決する無線LANシステムとして、アライドテレシスからエクストリコムを紹介され、実機を用いて検証しました」と井川氏は導入経緯を説明する。エクストリコム無線LANシステムは、すべてのアクセスポイントを同一のチャネルで運用する独自の方式を採用。このため、ローミング時の遅延もなく、途切れのない通信が行える特長がある。

十全総合病院では各病棟に無線LANスイッチとアクセスポイントを設置。中村氏は「本格的に使いこなすのはこれから」と前置きしつつ、「病棟を回診する医師が無線LAN対応のノートPCを用いて、サーバー内のレントゲン画像を患者さんに見せながら説明するなど、ベッドサイドでも情報を快適に利用できます」と導入効果を話す。また、荒井氏は「PDAやノートPCを活用してナースステーションでの入力業務を減らし、看護師は患者さんと接する時間を増やすことができます」と期待する。今後、VLAN機能を使って入院患者がインターネットに接続するなど、ニーズに応じてさまざまな利用法が考えられるという。

電子カルテと連携する部門システムの拡充や新たな医療機器の導入など、将来を見据えながら診療業務の効率化に取り組む十全総合病院。その基盤となる院内ネットワークの進化をアライドテレシスが担っている。
(取材:2010年4月)
ネットワーク構成図
プロフィール
■横河医療ソリューションズ株式会社
本社:東京都武蔵野市中町2-9-32
設立:2010年4月
http://www.yokogawa.co.jp/mis/
■エヌ・ティ・ティ・コムウェア西日本株式会社
本社:大阪市港区弁天1-2-12 NTTコムウェア弁天ビル
設立:2002年10月
http://www.nttcom-west.co.jp
導入事例一覧へ


PAGE TOP