ライブラリー
導入事例
WEBカタログ
プレゼンテーション素材集
製品写真
製品外観図
メール配信サービス
導入事例
社会医療法人社団 熊本丸田会 熊本リハビリテーション病院
x900シリーズをコアにシンプルで耐障害性の高い院内統合ネットワークを構築
社会医療法人社団 熊本丸田会
熊本リハビリテーション病院
「社会医療法人社団 熊本丸田会 熊本リハビリテーション病院」
熊本市郊外にある社会医療法人社団 熊本丸田会 熊本リハビリテーション病院では、2012年4月、新たに本館がグランドオープンした。
病棟や診療施設とともに院内ネットワークを刷新。アライドテレシスのVCS対応コア・スイッチ「x900シリーズ」を導入し、物理的に分けていた電子カルテ系と情報系を統合する院内ネットワークを構築。また、ループガード機能を備えたエッジ・スイッチや、患者さんのインターネット利用を視野に無線LANを導入するなど先進的な取り組みを進めている。
プロフィール
■社会医療法人社団 熊本丸田会 熊本リハビリテーション病院
所在地:熊本県菊池郡菊陽町曲手760
創設:1974年
診療科:16科(整形外科、リハビリテーション科、内科など)
ベッド数:225床
職員数:418名(2012年4月1日現在)
熊本丸田会は創業46年、法人化して38年を迎える。
熊本リハビリテーション病院、熊本整形外科病院、南郷谷整形外科医院、介護老親保健施設の4施設を中心に、地域に密着した診療や訪問看護、訪問リハビリ、通所リハビリなどを行っている。
http://www.marutakai.or.jp/kumareha/
Top
病院の建て替えに合わせて院内ネットワークを刷新
耐障害性と運用のしやすさを重視してネットワークを設計
電子カルテ系と情報系をまとめ院内統合ネットワークを導入
セキュリティーを確保しつつインターネット環境を整備
訪問看護などで期待されるネットワークの高度利用
病院の建て替えに合わせて院内ネットワークを刷新
白石清隆氏
社会医療法人社団 熊本丸田会
熊本リハビリテーション病院
法人理事 事務長
白石清隆氏

熊本リハビリテーション病院は、1974年に熊本理学診療科病院として創設され、86年に現在の名称に変更し、地域に密着した医療 活動を続けてきた。早期退院による早期社会復帰をサポートし、医師・看護師・リハビリスタッフ、医療ソーシャルワーカーなどの職員が一丸となってチーム医療を推進している。

同病院は、合併症の治療能力の高い総合的なリハビリテーション専門病院として、16の診療科を持つ。「急性期の治療後、早期に 当院に転院して合併症の治療も受けることができます。今年、4月に本館がグランドオープンし、より質の高い医療活動を進めています」と、熊本リハビリテーション病院法人理事 事務長の白石清隆氏は述べる。

本館の建て替えにより、病院機能も大幅に拡充。例えば、回復期リハビリテーション病棟の各フロアに専用のリハビリスペースを確保し、よりきめ細かな訓練が行えるようにしていることも、その一例だ。また、玄関ホールは吹き抜けで開放感があり、絵画などを展示するほか、ホールではピアノ演奏やミニコンサートを開催し喜ばれているという。

本館のグランドオープンに先立ち、2011年12月に院内ネットワークを刷新している。2003年の電子カルテ導入にともない、院内ネットワークを整備してきたが、「部門の必要に応じてネットワークを継ぎ足してきたため、どこがどうつながっているのか把握しにくい状況でした。ループが発生してシステムが使えなくなったり、原因が分からないままネットワークが止まったりすることもありました」と熊本リハビリテーション病院情報システム課主任の城ヶ野晃久氏は話す。

Top
耐障害性と運用のしやすさを重視してネットワークを設計
城ヶ野晃久氏
社会医療法人社団 熊本丸田会
熊本リハビリテーション病院
情報システム課 主任
城ヶ野晃久氏

熊本リハビリテーション病院では、従来、レイヤー3スイッチをコアにVRRPとSTPを使い 院内ネットワークを冗長化してきた。だが、当時のエッジ・スイッチにはループ防止機能はなく、誤接続によってループが発生。「不幸中の幸いと言いますか、夕方にトラブルが発生。数時間、電子カルテなどのシステムは使えなくなり夜間の看護業務に影響がでたものの、診療業務には大きな影響を及ぼさずに済みました」と城ヶ野氏は振り返る。

とはいえ、日中のトラブルであれば診療がストップしかねない事態である。事業者に復旧作業を依頼するにしても、「障害箇所を特定できれば現場での対応もスムーズに行えます」(城ヶ野氏)。

こうした経緯から、院内ネットワークの再構築にあたり耐障害性と運用のしやすさを重視して設計したという。具体的には、「スイッチの冗長化にVCSとリンクアグリゲーションを用いシンプルなネットワーク構成を考えました。また、アクティブ-スタンバイのVRRPと異なり、VCSは2台のスイッチをアクティブ-アクティブで動作できるので、リソースの有効活用も可能です」と、熊本リハビリテーション病院のネットワーク設計と導入を担当したPFU西日本の田中英二氏は説明する。

同社では病院への提案に先立ち、VCS対応コア・スイッチ「x900シリーズ」と、ループガード機能を備えたインテリジェント・エッジ・スイッチ「GS900M V2シリーズ」についてVCSの切り替えや優先制御などを検証。「他社のスイッチに比べても、高速に切り替えられることが検証できました。加えて、アライドテレシスの製品はラインナップも豊富で、技術サポートも整っています」と田中氏は推奨理由を述べる。

Top
電子カルテ系と情報系をまとめ院内統合ネットワークを導入

院内ネットワークの特徴は、従来、セキュリティーの観点から物理的に分離していた電子カルテ系と情報系のネットワークを統合したことだ。一般企業ではVLANでネットワークを分けるのは一般的だが、医療機関では踏み切れないケースもある。「VLANを構成するスイッチが障害を起こした場合、電子カルテなどのシステムが同時に使えなくなる懸念もあります。VLANで論理的に分けるのか、これまで通り物理的に分けるのか院内でも検討を重ねました」と城ヶ野氏は話す。

そして、統合ネットワークの利点を活かしつつ、運用面で障害時のリスクをカバーする仕組みにしたという。エッジ・スイッチが故障した場合、自動採取している最新のコンフィグをWebGUIによりスタンバイ機に設定し機器を交換することで、容易な運用管理で耐障害性を高めている。

x900シリーズをコアに、ディストリビューション・スイッチ用の「GS924M V2」とリンクアグリゲーションを構成し、経路の冗長化と帯域を拡大。そして、エッジにも「GS900M V2シリーズ」を配置し、万一のループ発生時にも影響を局所化する仕組みにした。

院内ネットワークは、高速・広帯域の有線LANのほか、無線LANを導入している。実は、ベッドサイドでの医師・看護師の利用を想定し、以前にも無線LANを導入したことがあった。だが、電波干渉などでうまく通信できず、お蔵入りになった経緯がある。そのため、今回は、「セルプランニングが不要なエクストリコムの無線LANシステムを導入。すべてのアクセスポイントを同一チャンネルで干渉することなく運用でき、シームレスにローミングができます」と田中氏は話す。

無線LANの本格運用はこれからだが、さまざまな活用法が検討されている。例えば、これまで診療室で行っていた病状の経過報告を、患者さんのベッドサイドで電子カルテの情報やレントゲン画像を見せながら行える。また、紙で行っている患者さんの食事メニューの選択や栄養指導などを、栄養士がタブレットPCを用いてベッドサイドで行う計画もある。
これにより、オンラインで厨房ともつながり、職員の負担を軽減できると見ている。

Top
セキュリティーを確保しつつインターネット環境を整備

そして、無線LANを患者さんのサービスに利用する。院内ネットワークの特長は電子カルテ系と情報系に加え、患者さんなど外部 のユーザーが利用するインターネットの接続環境を統合していることだ。「入院中にもインターネットやメールを利用したいという要望があり、入院時にノートPCとモバイル通信カードを持参する患者さんも少なくありません」と城ヶ野氏は述べる。だが、同院は熊本市郊外の山間にあるため、3G回線の電波状況によっては病室から快適にアクセスできないこともあるという。そこで、病棟の個室は有線LAN、多床室や共用スペースは無線LANを利用し、院内ネットワークにインターネット接続環境を統合することになった。

こうした統合ネットワークではセキュリティーが不可欠になる。そこで、VLANとファイアウォールでネットワークを分離するほか、電子カルテ系のトラフィックを優先するよう、エッジ・スイッチで帯域制御、コア・スイッチで優先制御を実施。患者さんがインターネットの動画サイトなどにアクセスし、帯域を消費することも考えられるためだ。

また、無線LAN利用時のセキュリティーを強化するため、ソリトンシステムズのCA内蔵RADIUSサーバーアプライアンス「Net’Attest EPS」及びDNS/DHCPサーバーアプライアンス「Net’Attest D3」を導入。医療業務で利用するノートPCやタブレットPCには電子証明書を発行しセキュリティーを確保。

また、DHCPサーバーにより無線LANを利用する患者さんなど外部のゲスト用にIPアドレスを割り当てる。「アプライアンスを利用することで運用が容易に行えます。このほか、持ち込みPCや携帯端末の不正接続を防止するIT機器管理アプライアンスを活用しています」とPFU西日本の百家俊則氏は説明する。

Top
訪問看護などで期待されるネットワークの高度利用
院内全域での無線LANアクセスを実現(エクストリコム無線LANシステム( 右上:EXRP-30n))

院内統合ネットワークが稼動を開始してから半年が過ぎたところだ。その導入効果について、城ヶ野氏は「トラブルもなく安定運用しています。万一の問題発生時には監視ツールからアラームで通知する仕組みにしており、障害箇所の特定も容易になりました」と述べる。

情報システム課は3名で電子カルテなどの医療情報システムや院内ネットワークを担当。さらに、病院に隣接する介護老人保健施 設や阿蘇山麓の南郷谷整形外科医院のIT管理も担当しており、院内ネットワークの安定的な運用と管理の省力化が何より重要になる。

病院におけるITの役割について、白石氏は「治療は手当てというように、人手が基本ですが、現在ではタブレットPCなどの普及で、 患者さんの音声や画像も含めた情報伝達が可能になっています。このようなさまざまな手段を活用し、より正確なデータを治療に活かせるようなITシステムやサービスに期待しています」と述べる。そして、今後、訪問看護や在宅医療でITの役割が増すと見ている。例えば、同院では看護師やリハビリスタッフが患者さんの自宅を訪ねる訪問サービスに力を入れている。看護師は患者さんの病状やデータを病院の医師に送り、遠隔から指示を仰ぐといったことも考えられるという。

ラック内のx900-24XT、GS924M V2
ラック内のx900-24XT、GS924M V2

また、現在は、訪問看護から施設などに戻ってからPCに記録している患者さんの情報を、訪問先の患者さんのお宅で入力できるようにするなど、ネットワークを活用することで業務の大幅な効率化も可能になる。その結果、「看護師も安心して看護業務が行えるようになります」と白石氏は話す。

先進的な医療を提供する熊本リハビリテーション病院の院内統合ネットワークは、多くの医療機関から注目されている。(取材:2012年6月)

ネットワーク構成図
プロフィール
■PFU西日本株式会社
本社:大阪市中央区難波4-7-14 難波阪神ビル
資本金:9,800万円
従業員数:235名(2012年6月1日現在)
ネットワーク構築などのITインフラ、情報機器、PC資産の運用・管理業務をライフサイクル的な観点から支援するLCEセンター、保守など、一貫したマルチベンダーサービスで顧客のビジネスをサポートしている
http://www.pfu.fujitsu.com/pnn/
導入事例一覧へ


PAGE TOP