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導入事例
国家公務員共済組合連合会 呉共済病院
地域医療の高度化を支える高速・広帯域の冗長ネットワーク
国家公務員共済組合連合会 呉共済病院
「国家公務員共済組合連合会 呉共済病院」
国家公務員共済組合連合会呉共済病院は100年を超える歴史を持つ。高度・良質の医療を理念に掲げ、いち早くオーダリングシステムや電子カルテシステムを導入、地域医療の高度化を推進してきた。医療情報システムの役割が大きくなる中、「止まらないネットワーク」を目指して院内ネットワークを再構築。アライドテレシスのVCS対応コア・スイッチ「SwitchBlade x908」やディストリビューション・スイッチ「x600シリーズ」を中核とする広帯域の冗長ネットワークが2010年1月から本格稼動を開始している。
プロフィール
■国家公務員共済組合連合会 呉共済病院
所在地:広島県呉市西中央2-3-28
開設:1904年(明治37年)11月
病床数:一般病床394床 結核病床46床
標榜診療科:内科、腎臓内科など30診療科
高度・良質の医療、最善の奉仕、研鑽と協調、地域医療の支援を理念に掲げ、地域の医療機関や医療教育機関との連携を図りながら、地域医療の高度化に貢献している。
http://www.kure-kyosai.jp
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開業医とオンラインで結び地域医療連携の取り組みを推進
「止まらない」を大前提に院内ネットワークを再構築
院内ネットワークに要求される機器・経路の冗長化と広帯域化
ギガビット対応や無線LANでサーバーアクセスを改善
開業医とオンラインで結び地域医療連携の取り組みを推進
小野 哲也氏
呉共済病院 病院長
小野 哲也氏
戦艦「大和」を建造した軍港、海軍工廠の街として栄えた面影を今に残す広島県・呉。国家公務員共済組合連合会呉共済病院は、1904年に呉海軍工廠職工共済会病院として開設。当時、海軍工廠の工員は8,000人、家族を含めると20,000人を数え、同病院はこれらの人々の健康管理を担ってきた。第二次世界大戦後、海軍共済組合は解散。病院の経営は財団法人共済協会に引き継がれ、1950年に国家公務員共済組合連合会呉共済病院(以下、呉共済病院)に改称、今日に至る。

戦後は一般市民に門戸を開き、地域に密着した診療を行っている。「海軍職工の病院として発足しましたが、当時、市民の大半は職工でした。その意味でも、開設当初から市民病院的な役割を果たしており、近年は地域医療連携にも力を入れています」と呉共済病院の病院長、小野哲也氏は話す。
藤井 友広氏

呉共済病院 情報管理課
課長  藤井 友広氏



同病院では2010年4月から地域医療連携システムが稼動。市内の開業医とオンラインで結び、紹介した患者の診療情報やレントゲン画像の参照、検査の予約などが行える病診連携体制を整えている。「院外から院内の医療情報システムを利用できるようにするためには、セキュリティーをはじめ、院内ネットワークの整備が不可欠になります」と、呉共済病院情報管理課課長で、広島医療情報システム研究会の幹事を務める藤井友広氏は述べる
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「止まらない」を大前提に院内ネットワークを再構築
呉共済病院の医療情報システムへの取り組みは20年前に遡る。1990年に導入した外来オーダリングシステムを皮切りに、96年に全病棟オーダリングシステム、そして2005年に電子カルテシステムが稼動を開始した。小野氏は「電子カルテは情報の改ざんができないため、診療の信頼性を高められます。そして、患者さんに検査結果などを説明する際にも、経過を時系列で分かりやすく伝えられます。レントゲンも過去のフィルムを探すとなると時間も手間もかかりますが、フィルムレスで便利になりました」と話す。

山本 忠氏
呉共済病院 情報管理課
係長 山本 忠氏
同病院では、医療情報システムの拡充に合わせてギガビットの基幹LANを中核とする院内ネットワークを整備してきた。だが、部門システムなどの更新に伴い、ネットワークを継ぎ足してきたため、情報管理課ではどこにどう接続されているのか把握しきれない状況だったという。

「診療系に加え、事務系のシステムも増えています。病棟や救急など当病院は24時間、365日活動しており、医療情報システムのインフラとなる院内ネットワークを止めるわけにはいきません」と情報管理課係長の山本忠氏は話す。そして、コア・スイッチの老朽化もあり、院内ネットワークを全面的に再構築することになった。

新院内ネットワークの要件は「止まらないこと」。これを大前提に、電子 カルテや画像など増え続けるサーバーアクセスに対応できるよう、エッジまで高速・広帯域のネットワークを構築することだ。加えて、セキュリティーと利便性を高めることである。従来の院内ネットワークは診療系と情報系を物理的に切り分け、セキュリティーを確保してきた。ところが、「地域医療連携システムで外部とつながるようになるなど、強固なセキュリティーを担保しつつ、利便性を高める必要があります。そのため、院内ネットワークをいかに切り分けるかについても、再構築のテーマでした」と藤井氏は述べる。
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院内ネットワークに要求される機器・経路の冗長化と広帯域化
金山 昌實氏
NECフィールディング株式会社
広島支店
ソリューションサポート課
主任 金山 昌實氏
電子カルテなどのシステムを稼動しながら院内ネットワークを全面的にリプレース。そのため、「冗長化など従来のネットワークポリシーを継承しつつ、とまらないネットワークを目指した設計や機器の選定を行っています」と、ネットワーク設計・構築を担当したNECフィールディングの金山昌實氏は述べる。

具体的には、コア・スイッチにVCS対応の「SwitchBlade x908」を2台導入して冗長化。従来のコア・スイッチはアクティブ/スタンバイの構成だったが、VCS機能で2台ともアクティブで動作できる。「機器投資を無駄にすることなく、冗長化や負荷分散が行える利点があります」と金山氏はx908を推奨した理由を説明する。

ネットワーク機器
サーバー室ラック内のコア・スイッチSBx908、x600-48Ts/XP、GS916SS
また、フロア・スイッチには「x600シリーズ」を導入。藤井氏は「安定稼動できるフロア・スイッチが必要だったことと、広帯域化に対応できることです」とx600の採用理由を述べる。x908とのリンクアグリゲーションにより、経路の冗長化と広帯域化を実現する狙いがある。そして、x600はサーバーファームにも2台導入。10Gbpsのアップリンクでx908とトランク接続され、広帯域を確保するとともに、高速・高信頼性のサーバーアクセスを可能にしている。

こうしたサーバーファームの広帯域化を検討する際に役立ったのが、アライドテレシスが実施する「ネットワーク診断」である。診断前には電子カルテなどを利用する日中のトラフィックが多いと予想していたが、「意外にも、サーバーのデータをバックアップする夜間にトラフィックが急増することが判明したのです。今後のデータ量増大に対応するためにも、サーバー周りの広帯域化を図り、ボトルネックを解消するようネットワークを設計しました」(藤井氏)。

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ギガビット対応や無線LANでサーバーアクセスを改善
末富 孝弘氏
NECフィールディング株式会社
広島支店
ソリューションサポート課
主任 末富 孝弘氏
エッジ・スイッチにはギガビット・ライトマネージド・スイッチ「GS916SS」などを導入。診療室など各部屋の端末まで1Gbpsの院内ネットワークを整備している。当初、フロア・スイッチと端末を直結することも検討したというが、レイアウトが変わるたびに配線変更するのは大変なことから、約180の部屋にエッジ・スイッチを設置した。また、スイッチの導入に合わせて業務ごとにLANケーブルを色分けした。「診療系と情報系のケーブルを色分けすることで職員の誤接続を防ぐことができます」とNECフィールディングの末富孝弘氏は狙いを説明する。

院内の有線LANとともに、病棟の無線LANをリプレースしている。病棟では、看護師がPDAを用いて入院患者の投薬確認などを行ったり、医師が回診時にノートPCを用いて電子カルテの情報を把握したりするなど、無線LANを活用してきた。だが、病室が細かく仕切られている構造上の問題もあり、アクセスポイント(AP)の電波状況によってはローミング時に無線が途切れることもあったという。

PDAによる無線アクセス
看護師のワークフローに欠かせないPDAによる無線アクセス
そこで、すべてのAPが同一チャンネルで運用できるエクストリコムの無線LANシステムを導入。PDAに最大11MbpsのIEEE 802.11b、ノートPCに同54MbpsのIEEE 802.11gを割り当て、同一周波数(2.4GHz)で2種類の端末の無線アクセスに対応。「以前のように、通信が途切れるといった苦情も聞かれなくなり、安定稼動しています」と山本氏は導入効果を述べる。

新院内ネットワークは2010年1月から本格稼動を開始。その効果について藤井氏は「広帯域になったことでネットワークの負荷が軽減され、安定運用できます。また、末端までギガビットになり、画像用モニターなどギガ対応インターフェースを搭載するクライアントPCは高速レスポンスが行えます」と述べる。

そして、スイッチの優位性のみならず、アライドテレシスのサポートを評価。「止まらないネットワークを実現するには、稼動後のサポートが重要です。その点、アライドテレシスの担当者は問題発生時にも迅速に対応してくれるので、安心感があります。これも機器導入の決め手になっています」と藤井氏は強調する。

新院内ネットワークが整備されたことで、今後、ユーザーの利便性を高めるための取り組みに着手する構想もある。院内ネットワークはセキュリティーの観点から従来通り、診療系と情報系を分けて構築している。そのため、コミュニティツールが2分化されているので、院内での情報伝達に問題が生じている。そこで、情報管理課では、グループウェアを診療系、情報系の両方で利用できるようにして情報共有を図る計画だ。

医療情報システムのインフラに要求されるセキュアで止まらないネットワーク。その利活用に向けてさまざまな取り組みを続ける呉共済病院の動向が注目される。(取材:2010年5月)
ネットワーク構成図
プロフィール
■NECフィールディング株式会社
本社:東京都港区三田1-4-28
資本金:96億7,010万円
従業員数:単体5,751名(2010年3月末)
拠点数:国内単体409ヵ所
各種コンピュータ、ネットワーク機器の企画・設計から導入・構築、運用・保守まで、すべてのフェーズで各種サポート&サービスを提供している。
http://www.fielding.co.jp
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