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導入事例
株式会社京都ホテル
伝統と格式を誇る老舗ホテルの吹き抜け式の建物で活かされた、無線LAN構築ノウハウ
株式会社京都ホテル
1888年の創業から長い歴史を持つ京都ホテルオークラがインターネット設備を一新、客室向け無線LANシステムを導入した。スマートフォンの普及で宿泊客から要望の多かった無線LAN接続サービスを提供し、さらにネットワークカメラシステムも導入して顧客サービスの向上も実現した。
プロフィール
■株式会社京都ホテル
所 在 地 〒604-8558
京都市中京区河原町通二条南入一之船入町537-4
創  立 1927年6月7日
資 本 金
従業員数
969百万円
434人(2014.12現在)
京都ホテルグループとして、『京都ホテルオークラ』と『からすま京都ホテル』の2ホテル、『京料理 粟田山荘』、『ザ・ガーデン岡崎』、『レストランオリゾンテ京都府立医大病院店』、『新町1888』の各館外レストランと惣菜店『京都ホテルオークラ1888(髙島屋京都店内) 』を京都市内で展開している。
長年京都のリーディングホテルとして培った経験を活かし、ブランド力の更なる向上を目指し、お客様へより一層の心の満足を提供するサービスを追求している。
http://www.kyotohotel.co.jp/
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海外からの宿泊客増加に対応し、無線LAN接続サービスの導入を検討
吹き抜け式の建物でも、電波干渉を起こさないノウハウ
簡易マニュアルによる切り分けで、夜9〜12時のピーク時も万全の顧客対応
顧客サービス向上に活用されるネットワークカメラシステム
海外からの宿泊客増加に対応し、無線LAN接続サービスの導入を検討
株式会社京都ホテル経理部 システム企画課課長 小栁津秀彦氏
株式会社京都ホテル
経理部システム企画課課長
小栁津 秀彦氏
京都ホテルオークラは、株式会社京都ホテルが運営する、京都市内でも伝統と格式のある老舗ホテルだ。1888年の創業以来一世紀を超えてサービスを提供してきた同ホテルでは、最近は円安やUSJ効果で、宿泊客の外国人比率が伸びており、昨年は過去最高を記録した。特にアジア圏からの利用客が多いとのことだ。外国人観光客が使用しているスマートフォンには日本のキャリアのSIMが入っていないケースが多く、インターネット接続のためには無線LAN接続サービスが必要になる。このため、2011年にロビーでの無線LAN接続サービスの提供を開始した。

「外国からの団体のお客様が、夜中でも多数スマートフォンを手にロビーにいらっしゃるという状況が出現しました。そうしたお客様の利便性のためにも、客室での無線インターネットサービスを提供したいと考えました。もちろん、国内のお客さまにもより快適な接続環境を提供することで、私たちが目指す『ワクワク感』のあるサービスを向上させたいと考えておりました。」と、株式会社京都ホテル経理部システム企画課課長の小栁津秀彦氏は客室無線LAN導入の背景を語る。

導入に向けて検討が開始されたのは2012年。同ホテルの従来の回線は2004年に導入したVDSLであり、客室にはLANケーブルの差し込み口が用意されており、ノートPCを持ち運ぶビジネスマンなどの顧客には利用されていたが、近年、宿泊客のインターネット利用のメインはスマートフォンやタブレットに移行しているため、無線を中心とした接続環境にリプレースするという課題があった。

また、導入にあたっては、今後のホテル館内のネットワーク利用を考えて、客室向け無線LANの構築にとどまらず、将来性や拡張性を確保するという課題もあった。
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吹き抜け式の建物でも、電波干渉を起こさないノウハウ
ホテル外観東側より
客室向け無線LANシステムの選定・導入にあたって、京都ホテルではRFPで複数の業者に要望を伝えた。「第一に重視したのがセキュリティーです。お客様に安心して使っていただくにはセキュリティーは欠かせません。そして、次に大切なのが、接続のし易さです」(小栁津氏)。この相反する2つの課題とともに、ホテルならではの特殊事情への対応も求められた。ホテルには一般企業のような休日はない。365日24時間常にオープンしているため、工事期間としては比較的宿泊客が少ない2月をメインにし、1フロアの半分程度の客室を1日の工事対象としてスケジューリングする必要があり、こうした順次の工事実施対応も重要な要件だった。また、導入後の保守も同じ理由で365日24時間のサポートが要求された。さらに、客室数が320余りであることから、無線LANシステムの機能としては300の同時アクセス数を可能にすることが求められた。

候補のなかからアライドテレシスの提案が採用された理由は、自社製品を中心にした構成であるため、万一の障害などの際の復旧についてもワンストップで対応でき、安心できる点などいくつかの理由があった。特に決め手となったのは、その技術的な経験だと小栁津氏は語る。

「当初は、ホテルのネットワーク構築経験の豊富な専門事業者が望ましいと考えていました。アライドテレシスはそのような専門業者に比べれば経験は少なかったのですが、実は、吹き抜けの建造物での、豊富な無線LANの構築実績を持っていました。」

京都ホテルオークラの建物はロビーの天井を高く取った1・2F中央部が吹き抜けで、その上の数フロアは大宴会場などが床面積を取るため吹き抜けはなく、高層の客室階は中央部に細長く吹き抜けを作り廊下の空間の広がりを演出している。

ところが、この吹き抜け空間が、客室階で無線LANアクセスポイント同士の電波干渉を生み出し、通信障害を引き起こす危険性があった。吹き抜けのある建造物での無線LAN構築経験の豊富なアライドテレシスはこれを避ける方法を持っており、提案に盛り込んだ。ホテルの客室の広さなら、通常2〜3部屋に1台の無線LANアクセスポイントで対応できるが、アライドテレシスは1室1台を提案した。アクセスポイントごとの電波の到達範囲を限定することで、相互の干渉を回避したのだ。アライドテレシスは事前に、ホテルの環境を細かく調査し、問題が起こる可能性を予見しそれを排除する提案を行った。

300を超える客室で無線LAN接続を実現するためのネットワーク構成は、コアスイッチにアライドテレシスのレイヤー3ギガビット・イーサネットスイッチ「CentreCOM AT-x900-12XT/S」2台を導入し、VCS(Virtual Chassis Stacking)冗長構成で導入し、ホテル南北のEPS室に設置されたレイヤー2スイッチ「CentreCOM 9048XL」を経由して各階のエッジスイッチ「CentreCOM FS926M」に接続している。各客室や宴会場などにはIEEE 802.11a/b/g対応無線LANアクセスポイント「AT-TQ2403」を約350台導入した。

また、外部インターネットとの接続部分には、アドバンストVPN アクセス・ルーター「CentreCOM AR570S」を導入するとともに、ネットワーク管理ソフトウェアも導入した。

また、有線LANの差し込み口も各部屋に用意し、ビジネス利用に対し、ノートPCによるビジネスメール処理なども可能な形にした。
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簡易マニュアルによる切り分けで、夜9〜12時
のピーク時も万全の顧客対応
客室:キャピタルスイート
客室:キャピタルスイート
発注タイミングが2012年12月となったため、結果的に工事は翌1月中旬から開始され3月中旬に稼働というタイトなスケジュールになったが、見積もり段階で細部まで計画を立案していたため導入は順調に進んだ。

要件であった「接続のし易さ」については、宿泊客に一度メールを出してもらい認証するなどの手間のかかる方法はサービスとして現実的でないと判断し、客室の案内ガイドでSSIDとパスワードを提供する形にした。ロビーおよびロビーラウンジで使用できる別のSSID、パスワードについては、コンシェルジュにて案内する形でセキュリティーを担保している。 無線LANシステムは、導入後現在まで、問題なく安定稼働している。運用開始後一度、特定の客室で無線LANがうまく利用できないということが発生したが、早急に調査を行ったところ原因はすぐに判明した。無線LANの導入後に入れた、スピーカーシステムが同じ周波数を使用して干渉していたため、スピーカーシステムの周波数帯を変更することで問題はすぐに解消された。

宿泊客からの問い合わせは夜9〜12時が問合せのピークになる。システム部のスタッフは常勤していない時間帯であるため、問題の切り分けを行うための簡易マニュアルで客室担当スタッフが対応し、状況によって連絡を入れることでアライドテレシスが保守出動する体制を取った。従来もVDSLの簡易マニュアルはあったので、それを新しいネットワークにあわせて刷新した形だ。簡易マニュアルの存在によって、担当者の顧客対応の作業負担が大きくならずに済んだという。
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顧客サービス向上に活用されるネットワーク
カメラシステム
エグゼクティブスイート
エグゼクティブスイート
プレジデンシャルスイート
プレジデンシャルスイート
客室向け無線LANシステムに続いて、2013年12月には同一回線を有効利用するネットワークカメラシステムを導入した。従来は、アナログの防犯用カメラが防災センターや駐車場に設置されていたが、これをリプレースしてロビーや駐車場などにIP監視カメラを設置し、ハードディスクに録画しながら、高精細映像を毎秒30フレームでモニタールームに送信している。今後、系列のからすま京都ホテルやレストラン ザ・ガーデン岡崎、ウエルカムラウンジなども遠隔監視対象に加えたいという要望であったため、モニタールーム側に拡張性・設計自由度の高いギガビットイーサネット変換用メディアコンバーター「CentreCOM MC1004」を設置した。画像の品質が高いため、従来は難しかった自動車のナンバープレートや、顔認識などにも利用できるが、今回のネットワークカメラの導入は、防犯的な理由よりも顧客サービスのさらなる向上が目的だと、小栁津氏は語る。

「たとえば、お客様を迎える際、事前にお出迎えできればいいのですが、他に用事があるようなケースでも、端末でロビーや駐車場の様子をリアルタイムでモニタリングしていれば、適切なタイミングでご対応することが可能になります。」また、キャッシャーなどのモニタリングにより、お客様の忘れ物があった場合にも、すぐにお届けできる、などの効果もあるという。

京都ホテルオークラの今後の展望としては、ネットワークの統合がある。現在使用している社内向けの基幹システムは、今回導入したものとは別のネットワークで稼働している。しかし、導入から10年以上経過しており、将来的には統合して効率化を実現していく計画もあるという。

「アライドテレシスのネットワーク技術力については安心感があり、信頼しています。

今後は、ネットワークに載せていくサービスやコンテンツについても、一気通貫の提案をいただきたいです。」と、小栁津氏は期待を語った。(取材:2015年4月)
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