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医療法人社団永生会 南多摩病院
病院情報システムの高度利用を支える、高信頼のネットワークを構築
医療法人社団永生会 南多摩病院
南多摩病院は、二次救急病院として、また、小児科から高齢者医療まで地域の基幹病院としての役割を担う。積極的なICT化による医療情報のオープン化と、グループ/地域医療機関との連携を図る南多摩病院。コア・スイッチ「SwitchBlade x908」を核にした高信頼・広帯域のネットワークが支える医療ICTの最前線を紹介する。
プロフィール
■医療法人社団永生会 南多摩病院
所在地:東京都八王子市散田町3-10-1
設立:1954年(東京都国民健康保険団体連合会)。2009年4月1日、医療法人社団永生会が経営継承。
診療科目:内科、外科、放射線科など22科のほか人間ドック、人工透析センターがある。
病床数:170床
外来患者数(2012年1日平均):511人
東京都指定二次救急医療機関として、医療水準の向上を図るため救急医療の充実、磁気共鳴断層撮影装置(MRI)など最新医療機器等の導入を図っている。2012年5月1日にオープンした地下1階、地上8階建の新棟には、ER、手術室、アンギオ室、単独の小児病棟、職員食堂などが新設され、より充実した快適な空間を構築し、患者様をはじめ地域の人々に安心で安全な医療を提供している。
http://www.minamitama.jp/
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ICT化は、病院経営の要
病院の機能拡充にあわせネットワークを刷新
SwitchBlade x908をコアに、「止めない」院内ネットワークを実現
TVから検査スケジュール等まで提供するベッドサイドシステム
地域医療連携システム「MIO Karte」
医療情報のクラウド化も視野に、新たな取り組みへ
ICT化は、病院経営の要

人口約58万人の八王子市。JR西八王子駅から徒歩1分に位置するのが、医療法人社団 永生会 南多摩病院(以下、南多摩病院)である。南多摩病院は、東京都国民健康保険団体連合会が1954年に開設。2009年4月1日から医療法人社団永生会(以下、永生会)が経営を継承し現在に至る。地域における急性期医療の役割を担い、現在では二次救急医療を提供。2010年1月に救急科、4月に小児科を新設、2012年5月には、地下1階、地上8階建ての新棟を竣工。循環器センター、人間ドックセンター、救急医療センター、小児科専門病床など新たな機能が加わり、地域の重要な医療拠点となっている。

医療法人社団永生会 理事長 安藤高朗氏
医療法人社団永生会
理事長 安藤高朗氏

永生会理事長 安藤高朗氏は、「永生会がスタートしたのは国民皆保険制度が実現した1961年。一昨年創立50周年を迎えました。「人々に質の高い、安心な、やすらぎにあふれた、リハビリ・マインドのあるへルスケアサービスを提供します。」の理念のもと、永生病院、南多摩病院のほか、クリニック、介護老人保健施設(2か所)、訪問看護ステーション(4施設)、居宅介護支援事業所、認知症グループホームを運営し、病気予防・医療から介護予防・介護にいたる切れ目のないヘルスケアを、外来・通所から入院・入所・訪問と総合的な方 法で提供しています。今年の3月1日には、がんターミナルケア、緩和ケアを主とした介護老人保健施設オネスティ南町田を開設しました。南多摩病院についても年度末に人間ドックセンターや透析センターを始めとして、いよいよフルオープンとなります。国民が我々医療機関に求めていることは3つあると考えています。1つは安全・安心な医療、2つ目は質の高い医療、3つ目には分かりやすい医療です。それを行うためにもしっかりとした運営管理が必要で、そのためには、質の高い医療や介護を提供していく仕組みづくり、患者様と職員の満足度向上のための仕組みづくり、さらに、PS(患者様満足度)・ES(職員満足度)を重要視して、治療や介護の成績についての情報を内外に向けて発信(OUTCOME)する「PS・ES・OUTCOME経営」が重要です。

そして大事なことは、永生会の各施設、そして地域の先生方がしっかりと良い連携をしていくことです。このことが、よりよい病院づくりにつながり、医療や介護を通じた街づくり、人づくり、想い出づくりにつながっていくと確信しています。こうした側面からも、病院におけるICT化は、現場の業務の効率化につながり、医療と介護をつなぎ、結果、在宅への橋渡しを実現して地域をつなぐ重要な インフラだと認識しています」と語る。

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病院の機能拡充にあわせネットワークを刷新
医療法人社団永生会 南多摩病院 システム室 主任 荒川友博氏
医療法人社団永生会
南多摩病院
システム室 主任 荒川友博氏

ICT化の取り組みについてシステム室主任の荒川友博氏は、「南多摩病院のICT化は、経営継承 直後の2009年8月から始まりました。情報システムを管理する部署がなくHIS(医療情報システム)がない状態でした。医事会計システム、検査システム、透析システムなどがありましたが、いずれも単体で動いているだけでした。
2010年11月にオーダリングシステム、2011年6月に電子カルテシステムが稼働し、急速にHIS(医療情報システム)が導入され診療に欠 かせないものとなりました」と語る。2012年には救急センターを中心とする新棟が竣工。既存の本館も全面改修された。これは、循環器センターや人間ドックセンター、救急医療センター、小児科専門病床などを追加するという病院の機能を大きく変えることが目的だった。あわせて、拡充する病院の機能に対応できるように院内ネットワークも刷新された。

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SwitchBlade x908をコアに、「止めない」院内ネットワークを実現
ラック内のSBx908をはじめとするアライドテレシス製品群
ラック内のSBx908をはじめとする
アライドテレシス製品群

荒川氏は、「どんなによいハードウェアやソフトウェアでも、ネットワークがしっかりしていないと意味がありません。そこで、末端の医療機器や端末までオールギガ構成としました」と語る。新院内ネットワークでは、コア・スイッチ「SwitchBlade x908」を4台、ディストリビューション・スイッチ「x600-24Ts」を2台導入、それぞれVCSにより機器の冗長化を図るとともに、各棟各フロアに導入されたギガビット・インテリジェント・スイッチ「GS900M V2シリーズ」とのリンクアグリゲーションにより広帯域な院内ネットワークを構築。また、IEEE 802.11a/b/g/n対応無線LANアクセスポイント「AT-TQ2450/TQ2403」を全館に導入。「循環器センターが加わったことで、心臓カテーテルの検査で必要となる動画環境など、従来の静止画を対象とするPACS(画像伝送システム)よりも広い帯域が必要となりました。また、病棟で看護師が看護記録を入力したり、人間ドックセンター、リハビリテーション科ではスマートデバイスを活用した運用を開始するため無線LAN環境を増強しました。もう一つのポイントとして、HISが診療に欠かせないものとなった現在、『断らない救急』を目指している中で、ネットワークトラブルで患者様をお断りするわけにはいきません。“止めないネットワーク”を確実に達成しなけれ ばならないと考えていました。冗長化は勿論、ループガードも必須だったのです」と、院内ネットワーク刷新の狙いを語る。南多摩病院には、コアからエッジまでアライドテレシスの製品・ソリューションが数多く導入されている。「2009年にアライドテレシスの病院ネットワークセミナーに参加し、とても勉強になりました。医療情報システムに積極的に参画しているのがアライドテレシスの強みだと感じており、今回のシステム選定にあたっても大きなポイントになりました」と荒川氏は語る。

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TVから検査スケジュール等まで提供するベッドサイドシステム
ベッドサイドシステム
ベッドサイドシステム

南多摩病院の特長のひとつは、2012年5月に導入された「ベッドサイドシステム」だ。ベッドサイドの床 頭台に設置された端末で、TV視聴のほか、院内マップや施設紹介等のWeb画面による院内案内、インターネット閲覧ができる。

医療法人社団永生会
南多摩病院 システム室 河内菜保氏
医療法人社団永生会
南多摩病院
システム室 河内菜保氏

「患者様が操作し易い様に19インチのタッチパネルモニターにして、ボタンで操作できる様にデザイン等を工夫しました」とシステム室の河内氏は語る。さらに、検査スケジュールや検査結果等、患者自身の医療情報も見ることができる。「これまで、医師が患者様に検査結果の画像をお見せし説明するには、ナースステーションの記録スペースに来て頂く必要がありましたが、当システムにより、患者様は移動する必要もなく、ベッドで医師のカンファレンスを受けることができます。また、電子カルテと連動しているので、患者様ご自身がこれから行う検査の内容やスケジュール、採血等の検査結果、処方されている薬やオーダーされている食事などを確認することができます。これにより、患者様ご自身が積極的に治療に参加できる様になっています」(荒川氏)。なお、ベッドサイドシステムには、患者モードと病院スタッフモードがあり、医師の説明が必要な情報は病院スタッフモードでないと見られない。また、床頭台には3点認証を行うバーコードリーダーも設置されている。ベッドサイドシステムには、もう一つ、デジタルピクトグラムというシステムがある。「デジタルピクトグラムは、2つの目的があります。従来、紙で作っていたベッドネームをデジタル化すること。次に担当以外の看護師でも患者様の治療上の制限や食事などの禁忌事項の情報共有を行うことです」(荒川氏)。

Felicaカードを挿して使用 デジタルピクトグラムシステム
Felicaカードを挿して使用 デジタルピクトグラムシステム

デジタルピクトグラムシステム用には、専用の7インチ液晶パネルが設置されている。ベッドサイドシステムは、電子カルテ等の医療情報とインターネットを同じ端末で見ることができる。セキュリティーについて荒川氏は、「インターネット用のネットワークと、電子カルテなどのHIS用のネットワークは分けて中間セグメントを設けています。ベッドサイドシステムで診療情報を見る場合、中間セグメントで一旦その要求を受け取り、中間サーバーから電子カルテサーバーを参照しにいくという仕組みのため、システムの安全性は確保されています」と語る。ベッドサイドシステムは好評で、病院関係者の間でも話題となり、見学も少なくないという。

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地域医療連携システム「MIO Karte」
地域医療連携システム「MIO Karte」
地域医療連携システム「MIO Karte」

南多摩病院のもうひとつの特長は、地域医療連携システム「MIO Karte(Medical Information Open Karte)」だ。病院ごとに分かれている受診歴、注射・投薬・検査・画像検査等の診療記録を、一連の病歴として時系列で表示し複数の医療機関で共有するシステムで、2012年6月から永生病院、永生クリニック、南多摩病院など永生会グループで共有化を始め、2012年11月からは地域医療機関・施設への診療情報の提供を開始した。「これまで八王子には地域医療連携システムの取り組みはなく、永生会の取り組みとして始めました。現在、約30ヶ所の地域医療機関と連携しています。医療連携には多くのメリットがあります。これまでは、紹介状や診療情報提供書など診療情報をもらい、さらに患者様から細かい情報を聞く必要がありましたが、診療情報を提供することで、医師のヒヤリングの負担だけでなく患者様の説明する負担も軽減することができます。
今後の目標としては、八王子全域で少なくとも100の診療所と連携を取れるようにしたいと活動を始めている状況です。診療情報を積極的に情報公開することで地域の先生の信頼や患者様の信頼に結びつくのではないかと考えています。永生会グループとしても、診療情報の共有化はテーマとなっています。南多摩病院に小児医療ができたことで、子どもから高齢者まで全年齢層を対象にした医療サービスを提供できる環境が整いました。地域医療連携システムを活用することで、この地域の全年齢層に頼られる医療機関を目指しています」(荒川氏)。ちなみに、「MIO Karte」は、タブレットPCでも利用可能だ。将来的には訪問診療などで、スマートフォンやタブレットPCの活用に取り組みたいという。

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医療情報のクラウド化も視野に、新たな取り組みへ
院内に設置されたAT-TQ2450
院内に設置されたAT-TQ2450

永生会グループの医療ネットワークにおける今後の取り組みについて荒川氏は、「現在、永生会グループの中で診療情報の共有化が進んでいますが、診療情報自体は病院ごとに管理されています。将来的には、このデータを1カ所に集約したいと考えています。例えば、法人で統一できるオーダリング/電子カルテシステム等は、データーセンターに集約できると思います。また、PACSなどについてはクラウド化して外部に出せるかもしれない。そのかわり、データーセンターに集約するということは帯域がきちんと確保できたネットワークが必要です。また、トラブルが発生したときに、データが消失することがあってはならないので、バックアップシステムも必要です。
さらに、拠点間のネットワーク構築についても、「止めないネットワーク」という設計が必要です。これは、ハードウェア、ソフトウェアの両面から、「止めないシステム」を構築する必要があり、BCP(事業継続計画)の観点からも重要だと考えています」と語る。

よい病院づくりの実現が、医療や介護を通じた街づくり、人づくり、想い出づくりにつながっていくという永生会グループのビジョン。それを実現する南多摩病院の医療情報の高度利用をアライドテレシスのソリューションが担っている。(取材:2013年1月)

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