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一般財団法人精神医学研究所附属 東京武蔵野病院
医療情報システムとチーム医療を支える「止めない」院内ネットワークを構築
財団法人精神医学研究所附属 東京武蔵野病院
「一般財団法人精神医学研究所附属 東京武蔵野病院」
東京・板橋区にある一般財団法人精神医学研究所附属 東京武蔵野病院(以下、東京武蔵野病院)は精神科急性期治療を中心に地域医療に貢献してきた。同病院では、電子カルテを中核とした医療情報システムおよび院内OAシステムを導入し、チーム医療に欠かせない情報共有環境を整備。そのネットワーク基盤としてアライドテレシスのコア・スイッチ「SwitchBlade x908」やインテリジェント・エッジ・スイッチ「GS924M V2」などを導入し、「止めない」院内ネットワークを実現した。また、リモートから院内ネットワークを監視するなど、安定稼働と管理の負荷軽減を両立している。
プロフィール
■一般財団法人精神医学研究所附属 東京武蔵野病院
所在地:東京都板橋区小茂根4-11-11
開院:1928年(昭和3年)
病床数:686床(精神・神経科637床、内科・外科・他の診療科49床)
外来患者数(精神科):約400名/1日
職員数:670名(2010年8月現在)
診療科目は、精神神経科、内科、外科、脳神経外科、整形外科、放射線科、歯科、皮膚科。スーパー救急病棟(精神 科緊急入院病棟)の整備など、地域医療に貢献している。
http://www.tmh.or.jp/
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地域社会の多様な医療ニーズに対応するチーム医療を推進
情報共有を促進する院内ポータルサイト
設備投資、運用管理投資の全体最適化を評価
Swim Manager VPNアクセス・ルーターを活用して院外から院内ネットワークを監視
地域社会の多様な医療ニーズに対応するチーム医療を推進
東京武蔵野病院 医療IT課 係長 加藤丈典氏
東京武蔵野病院
医療IT課 係長
加藤丈典氏

東京武蔵野病院は1928年(昭和3年)に開院。1943年に精神医学研究所の設立に 伴い、その附属病院となり、現在に至る。精神神経科、内科、外科、脳神経外科など9つの診療科目があり、近年は精神科急性期治療に重点を移している。精神科の初診患者は年間に約2,200名、1日の精神科外来患者数は約400名に上る。内科など一般科を含めた新規入院患者は年間で約1,900名を数えるという。

精神科救急入院病棟の整備も進められ、地域医療に貢献するとともに、地域の行政機関や医療機関、訪問介護ステーション、作業所や支援センターなどの社会復帰施設、老人医療施設などとの連携にも取り組む。こうした医療活動を支えるのがチーム医療である。精神科医をはじめ、内科などの一般医、看護師、薬剤師、作業療法士、精神保健福祉士、栄養士、事務職員など、院内の約600名が連携しながら患者や社会の多様な医療ニーズに応えている。

そして、「チーム医療に不可欠な情報共有のために医療情報システムを活用しています。院内のみならず、地域の医療機関と連携しながら患者さんの情報を共有する上で電子カルテは大きな意義があります」と東京武蔵野病院、加藤丈典 医療IT課 係長は述べる。

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情報共有を促進する院内ポータルサイト
東京武蔵野病院 医療IT課 主任 福澤さおり氏
東京武蔵野病院
医療IT課 主任 福澤さおり氏

東京武蔵野病院では1988年からオーダリングシステムを運用してきたが、より一層の医療の質の向上や、情報共有の促進、診療の効率化などを目指して2004年3月から電子カルテを導入している。電子カルテを中核とした医療情報システムは看護支援、医事会計、臨床検査、薬局、画像管理、栄養管理などの各システムで構成されネットワークで接続。診療情報の一元管理し、集約された情報のもとでチーム医療を推進し、患者サービスなどの向上を目指している。

同病院では電子カルテシステムに先立ち、2003年に院内OAシステムを導入し、情報の共有化を進めてきた。そして、2010年に院内OAシステムを刷新。SharePoint Serverを利用した院内ポータルシステムの導入とともにグループウェアを更新している。医師や看護師をはじめ、職員は院内ポータルにログインすると報告・連絡事項や通達事項、担当表などのドキュメントのほか、医療安全管理などに関するトピックスなどを参照できる。電子カルテシステムとともに院内ポータルサイトはチーム医療の推進に欠かせない存在となっている。

これまで電子カルテシステムの導入に力を入れる医療機関は少なくないが、グループウェアやポータルなどの情報系システムに注力する医療機関はそう多くはなかった。だが、加藤氏は「電子カルテだけでなく、情報系(OA系)システムを含め、いかに病院全体の業務を改善するかが重要です。そのインフラとなる院内ネットワークは安定稼働が欠かせません」と強調する。

従来の院内ネットワークは、2003年の院内OAシステムとともに導入しており、構築後、7年が過ぎていた。「コア・スイッチは海外製品を導入しており、機器の老朽化に加え、そのスイッチメーカーが他社に買収されたことで、保守サポートに不安がありました」と加藤氏は話す。また、エッジ・スイッチは国内メーカーの製品を導入していたが、老朽化とともにトラブルが度々発生するなど、院内ネットワークの再構築が求められていた。

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設備投資、運用管理投資の全体最適化を評価

院内ネットワークの刷新に当たり、医療IT室では「止めないネットワーク」を第1の要件に挙げた。当たり前のことだが、「チーム医療の推進とともに電子カルテシステムを利用する職員も増えています。とくに入院患者さんがいる病棟では24時間・365日の稼動が不可欠です。電子カルテシステムなどのサーバーをいくら冗長化しても、ネットワークがダウンしたら意味がありません」と加藤氏は断言する。

止めないネットワークを実現するため、いくつかのベンダーのスイッチを比較・検討している。そして、アライドテレシス製品を採用。「アライドテレシスの製品は以前から知っていました。設備投資、運用管理投資まで含めた全体最 適化が図れるうえに、国内ベンダーである安心感もありました。」(加藤氏)。医療情報学会など医療関連イベントを通じ、アライドテレシスとの情報交換を行い、製品の特長を理解していたことも採用の決め手になった。

新院内ネットワークでは、コア・スイッチとして「SwitchBlade x908」を2台導入。VCS機能で冗長化するとともに、サーバー・スイッチやフロア・スイッチを担う「GS900M V2シリー ズ」とのリンクアグリゲーションにより、経路の冗長化と帯域の拡大を図っている。
また、ループ防止対策を実施。以前、機器の誤接続によるループ障害で院内ネットワークが不安定になったことがあるからだ。その後、院内ネットワークに機器をつなぐ場合は申請書を提出するルールにしたという。さらに、ループガード機能を備えた「GS900M V2シリーズ」の導入により、万一のループ発生時にも影響を局所化できるようにすることで、 ネットワークの耐障害性を高めている。

東京武蔵野病院では、従来から医療情報システムのセキュリティーに留意。厚生労働省の通達に定められた「真正性」、「見読性」、「保存性」の3条件を満たしながら診療情報を一元管理する仕組みを整えている。例えば、電子カルテシステムの記録、閲覧、修正などの操作履歴はログとして保存されるほか、システム利用時にマウスに搭載された指紋認証により、成りすましを防止。また、ネットワーク面では、従来から電子カルテシステム系と院内OA系ネットワークをVLANで分けるほか、内部にもファイアウォールを設置してセキュリティーを強化する。

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Swim Manager VPNアクセス・ルーターを活用して院外から院内ネットワークを監視
サーバー室
サーバー室
ラック内のSBx908を中心とするアライドテレシス製品群
ラック内のSBx908を中心とするアライドテレシス製品群

新院内ネットワークは2011年3月に稼働を開始。その導入効果について、医療IT課主任の福澤さおり氏は「データ容量の大きいレントゲン画像などの表示スピードが速くなったと好評です。今後、セキュリティーに配慮しつつ、より使い勝手のよいIT環境を工夫したいですね」と話す。

同病院では電子カルテシステム用と院内OAシステム用の端末を分けている。例えば、診療室の医師は薬剤などの情報をインターネットで検索しながら、電子カルテシステムを操作する要望もあるという。現状は、インターネット接続など院内OA用端末は医局やナースステーションに置かれているため、医師は医局に戻らないとインターネットを利用できない。
「今後、仮想化技術などを利用して1台の端末で電子カルテシステムとOA、インターネットを閲覧できるようになれば、より利便性が高まるはずです」と福澤氏は見ている。

また、加藤氏は「運用管理の負荷とコストの削減」を導入効果の1つに挙げる。従来、ネットワークの保守・管理は外部のベンダーに委託していた。例えば、IT管理者が不在の夜間・休日にネットワーク障害があった場合、障害を知らせるパトライトが点灯し、夜間監視者がIT管理者(加藤氏)に電話連絡する。その都度、病院に駆けつけて障害の切り分けを行ったり、必要に応じて保守会社へ修理を依頼したりしており、復旧までの時間とコストがかかっていたという。

それに対し、新院内ネットワークでは、アライドテレシスの提案でネットワーク管理ツール「Swim Manager」を導入。VPNアクセス・ルーター「AR415S」を介して、リモートから院内ネットワークを監視する体制を実現。 院外のPCをVPNクライアントとして安全に院内ネットワークの状況を把握できる。「まだ、ネットワークのトラブルはありませんが、翌朝の対応でも問題ないかどうかを判断できるので、わざわざ病院に駆けつける必要がありません。従来に比べ管理負荷の軽減とともに、外部委託のコストが不要になりました」(加藤氏)。

今後、無線LANシステムの導入を検討するという。かつて看護支援用にPDA(携帯情報端末)と無線LANを導入したが、使い勝手などの問題から中断した経緯がある。「ローミングが不要の無線LANシステムなどもあり、検討していきたいと思います。アライドテレシスは医療分野に注力しており、医療ユーザー会などを通じて医療関係者との情報交換にも積極 的です。今後とも、医療機関に役立つ情報の提供や、設定・拡張を容易に行える機能などの拡充を期待しています」と加藤氏は述べる。

電子カルテシステムと院内OAシステムなど医療情報化の拡充を図り、その基盤となる院内ネットワークを強化する東京武蔵野病院の取り組みが注目される。(取材:2011年9月)

ネットワーク構成図
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