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医療法人社団筑波記念会 筑波記念病院
満足する医療、充実した看護の基盤として
自然災害対策も考慮した院内ネットワークを構築
医療法人社団筑波記念会 筑波記念病院
研究学園都市として国の研究・教育機関が集積する茨城県つくば市。その地域医療の中核的な役割を担うのが医療法人社団筑波記念会 筑波記念病院だ。東日本大震災やつくば竜巻などの経験を糧に、医療情報システムのリプレースに合わせて院内ネットワークを刷新。アライドテレシスのコア・スイッチ「x900シリーズ」およびディストリビューション・スイッチ「x610シリーズ」などを導入。VCSによる安定性と管理性の高いネットワークを実現。また、無線LANとiPodtouchを組み合わせ充実した看護が行える体制を整えている。
プロフィール
■医療法人社団筑波記念会 筑波記念病院
所在地:茨城県つくば市要1187-299
設  立:1982年
病床数:487床
診療科目:内科、外科、小児科、婦人科、眼科、リハビリテーション科など26科。

関連施設に外来専門クリニック「筑波総合クリニック」、人間ドック・健診・運動施設「つくばトータルヘルスプラザ」、介護老人保健施設「つくばケアセンター」、などがある。
http://tsukuba-kinen.or.jp/
〈筑波記念病院看護部〉
http://tsukuba-kinen.or.jp/pc/nursing/
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災害時などの救急医療や地域の健康づくりを推進
複雑で障害ポイントが多く、問題の特定に課題のあった院内ネットワーク
VCS対応スイッチの導入で、高い安定性と管理性を実現
シンプルな高速ネットワークで大容量の検査データを参照
看護師の業務を支援する無線LANとiPod touch
災害時などの救急医療や地域の健康づくりを推進
科学技術立国の基礎となる高水準の研究と高等教育の拠点づくりを目的に、筑波研究学園都市建設が閣議決定されから半世紀。国の研究・教育機関がつくばに移転し、現在では官民合わせて数100におよぶ研究機関、最先端の研究施設が設置され、世界有数の科学技術集積拠点として発展してきた。

その一方、現代の科学技術でも防ぎきれないのが自然災害だ。2011年3月11日に発生した東日本大震災は、内陸部にあるつくば市の道路や水道などインフラにも大きな影響を与えた。また、2012年5月6日には国内最大級の竜巻が発生し、甚大な被害をもたらしたことは記憶に新しい。

こうした災害時の救急医療をはじめ、地域の医療機関として大きな役割を担っているのが、2012年に設立30周年を迎えた医療法人社団筑波記念会 筑波記念病院(以下、記念病院)である。記念病院では、「誠意を以って最善をつくす」を基本理念に、4つの方針を掲げる。(1)患者様と社会にご奉仕する。(2)最新、最高の総合医療を提供する。(3)患者様の権利とご意向を尊重する。(4)地域社会での良好な職場環境を提供する。

そして、医療と健康を通じて患者さんと社会に貢献することを目的に、満足する医療を提供。疾病予防、健康増進から、救急、急性期、慢性期、在宅医療まで網羅する総合医療を推進してきた。

記念病院は救急、急性期などの医療を担い、外来専門部門として隣接する筑波総合クリニック(以下、総合クリニック)を数年前に分離。通院患者さんの診療をはじめ、記念病院退院後のケアなどを担っている。また、人間ドック・健診施設のつくばトータルヘルスプラザ(THP)を併設するなど、地域の健康づくりに貢献している。
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複雑で障害ポイントが多く、問題の特定に課題のあった院内ネットワーク
こうした医療活動を支援するのが医療情報システム(HIS)と院内ネットワークである。総合クリニックでは2005年にあるベンダーのHISを導入。そして、2008年に記念病院で同じベンダーのHISを導入した。導入時期が異なるため、総合クリニックと記念病院ではそれぞれHIS用サーバーを個別に構築、運用してきた経緯がある。総合クリニックでは記念病院を退院した患者さんの診療も行うため、入院時の検査データなどを参照する。また、総合クリニックを訪れる患者さんの特殊な検査は記念病院の設備を使うため、予約システムを連携する必要がある。

そこで、院内ネットワークを使ってそれぞれのHISサーバーを連携してきたが、「ネットワークが継ぎ足しのようになり、さまざまな問題が持ち上がっていたのです」と筑波記念病院用度課課長、田中正人氏は述べる。問題の1つが複雑なネットワークだ。総合クリニックと記念病院は公道をはさんで隣接しており光ファイバーケーブルで接続されている。総合クリニックから記念病院のサーバーにアクセスする場合、3つの建物とスイッチを経由する。総合クリニックのスイッチ→記念病院のディストリビューション・スイッチ→コア・スイッチを経由してサーバーに接続する。多段のネットワーク構成のためレスポンスが遅くなるだけでなく、障害ポイントが多くトラブルシューティングに時間がかかる問題があった。加えて、院内ネットワークは国内外のマルチベンダーのスイッチが混在。コア・スイッチは冗長化しておらず、ネットワーク構成図も不十分だったことから、障害時にどこが問題なのか、障害箇所を特定するのもひと苦労だったという。
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VCS対応スイッチの導入で、高い安定性と管理性を実現
ネットワーク機器の障害に加え、自然災害によるシステムダウンもある。東日本大震災の際、被災地域や首都圏などで停電が発生。当時、記念病院のサーバールームの空調設備に自家発電設備がなく、サーバー停止を余儀なくされたという。また、つくば竜巻では送電線が被害を受けて停電。その後、落雷の影響で記念病院のコア・スイッチが障害を起こし、院内ネットワークが停止した。こうした経験から、HISのリプレースに合わせ、「サーバーを記念病院に集約するとともに、自然災害による障害対策も考慮したインフラを目指し、院内ネットワークを刷新することになったのです」と田中氏は話す。

新院内ネットワークの要件は、従来シングル構成だったコア・スイッチやディストリビューション・スイッチを冗長化して安定性を高めることと、記念病院と総合クリニックの医師が診療室から大容量の検査データなどを快適に参照できるよう高速・広帯域なネットワークを構築することだ。そして、既存の海外ベンダー製品を含め、複数のベンダーを比較・検討した結果、SIerのリコーテクノシステムズが提案するアライドテレシスのスイッチ製品群を採用した。

提案内容は、VCS対応のコア・スイッチ「x900シリーズ」を2台導入。このコア・スイッチを中心に、記念病院の各棟や総合クリニックなどに導入するディストリビューション・スイッチとしてVCS対応「x610シリーズ」を2台1組で配置。VCSは機器の冗長化とともに仮想的に単一のスイッチとして管理でき、運用管理の省力化も可能だ。また、各棟でネットワーク拡張に伴いポートの増設が必要になった場合にも、ネットワークアドレス体系を変更することなく拡張できるといったさまざまな利点がある。
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シンプルな高速ネットワークで大容量の検査データを参照
ラック内のx900-24XTをはじめとするアライドテレシス製品
ラック内のx900-24XTをはじめとするアライドテレシス製品
x900シリーズとx610シリーズ間はリンクアグリゲーションによる経路の冗長化と帯域の増強(2Gbps)を図り、スター型接続によるシンプルなネットワークを構成。「従来の多段構成による複雑さを解消できました」と田中氏は述べる。そして、従来は心臓カテーテル検査など大容量データを参照する場合、医師は記念病院の検査室まで足を運ばなければならなかったが、サーバーアクセスのホップ数が減り、高速・広帯域になったことで総合クリニックの医師は診療室で大容量の検査データを参照しながら、外来患者さんに症状を説明することもできるようになった。

リコーテクノシステムズでは自社内にアライドテレシスのスイッチを持ち込んで機器の検証とコンフィグレーションの設定を実施。そして、設定済みのスイッチを記念病院や総合クリニック、ヘルスプラザなどに設置し、早期稼働をサポートしている。そして、既存のシステムとネットワークを利用しつつ、新たにサーバーや配線ケーブルを切り替え、2013年5月から新院内ネットワークが本格稼働を開始。「安定性や高速性などのネットワーク要件を満たしているうえ、導入後のランニングコストを含め、適正なコストパフォーマンスを評価しています」と田中氏は導入効果を述べる。記念病院ではネットワークマネージメントソフトウェア「Swim Manager」をあわせて導入し、院内ネットワークの安定稼働体制を整備している。
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看護師の業務を支援する無線LANとiPod touch
看護師の業務を支援するiPod touch
看護師の業務を支援するiPod touch
記念病院と総合クリニックでは、院内ネットワークの刷新に合わせ、看護師の業務を支援するため新たにアライドテレシスの無線LANアクセスポイント「TQ2450」を導入。使い方の特徴は、HISへ情報を入力する端末としてノートPCに加え、アップルの「iPod touch」を利用していることだ。看護師は病棟の患者さんの体温や血圧などバイタルデータを入力するほか、点滴などの照合に利用。点滴のバーコードをiPod touchのカメラで撮影し、「3点チェック」できる仕組みを導入。持ち運びに便利なiPod touchと、大きいディスプレイで検査や画像データの参照に適したノートPCをうまく使い分けながら、看護師が働きやすい環境をITで支援している。ちなみに、記念病院内には24時間対応可能な保育所を設けるなど、看護師が安心して働き続けられる環境を整備。こうした取り組みが評価され、2012年度「茨城県子育て応援企業表彰」で仕事と子育て両立支援部門の奨励賞を受賞しているという。

リハビリテーション部門でも無線LANとノートPCを活用。理学療法士などリハビリのスタッフはノートPCで患者さんの経過記録を参照しながらリハビリを行ったり、実施登録による医事会計システムとのデータ連携に利用したりするなど、確実かつ迅速な医療業務に無線LANを活用している。

また、記念病院では地域医療連携を推進。紹介患者さんの診察・検査予約や医療情報管理、紹介元医療機関への受診状況・検査結果の報告などを実施。東日本大震災時にも被災者を受け入れており、今後の地域医療連携にもHISや院内ネットワークの役割が期待される。

「アライドテレシスは製品の優位性に加え、茨城県内に拠点を持ち、近くにいるので安心感があります。今後も、医療活動に役立つ提案をお願いします」と田中氏は期待する。

「患者さんが心から満足する医療」を目指す筑波記念病院。その安定性の高い院内ネットワークをアライドテレシスがサポートしている。(取材:2013年5月)
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