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医療法人清心会 山本病院
電子カルテシステムとの分離調達により、思い通りの院内ネットワークを構築
医療法人清心会 山本病院
「医療法人清心会 山本病院」
大阪府南東部の八尾市にある医療法人清心会 山本病院。精神科・神経内科・心療内科を診療科とする同病院を中心に、清心会メンタルクリニックや地域包括支援センターなどの施設を持ち、地域医療に貢献してきた。
各医療施設で患者の情報を共有し、チーム医療を促進するため電子カルテシステムを導入。そのネットワークインフラの構築にあたり、高い信頼性や拡張性を担保するため、システムとネットワークを分離して調達。
アライドテレシスのコア・スイッチ「SwitchBlade x908」を中心とする思い通りの院内ネットワークを構築している。
プロフィール
■医療法人清心会 山本病院
所在地:大阪府八尾市天王寺屋6-59
設立:1913年
診療科:精神科・神経内科・心療内科
病床数:513床
外来患者数:約300人/1日
精神科急性期治療病棟、精神療養病棟、認知症治療病棟などを擁する山本病院を中心に、地域活動支援センター、八尾市地域包括支援センター、清心会メンタルクリニック、認知症疾患医療センターなどの関連施設を運営し、地域医療に貢献している。
http://www.yamamoto-hp.or.jp/
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「こころ豊かな社会」に向け地域の精神医療に注力
システムとネットワークの分離調達で従来の課題を解消
ネットワークの耐障害性や拡張性を考慮し、ブラックボックス化を排除
機能、コストパフォーマンスに加え、ソリューションの総合力で採用
「こころ豊かな社会」に向け地域の精神医療に注力
医療法人清心会 山本病院 法人事務局次長 井上明俊氏
医療法人清心会 山本病院
法人事務局次長 井上明俊氏

医療法人清心会 山本病院(以下、山本病院)は1913年(大正2年)に大阪脳病院として設立され、100年近い歴史を持つ。1950年に医療法人清心会に組織を改め、1963年の創立50周年を機に山本病院に改称。精神科急性期治療病棟や精神療養病棟、認知症治療病のほか、精神科作業療法、精神科デイケアなどの施設を持つ。

そして、2006年に新病棟が完成。3階の精神科急性期治療病棟では、安全・良質な医療の提供を目的に手厚いチーム看護を心がけ、医師・看護師・技師の連携により、患者をサポートする。「この地域の精神科単科病院で入院施設があるのは当病院だけです。そのため、八尾市以外の周辺地域から診療に訪れる患者さんも少なくありません」と、山本病院 法人事務局次長の井上明俊氏は述べる。

わが国の精神科医療は「入院から地域へ」と動き出して久しい。同病院は「地域のすべての人々にこころの健康に関するサービスを提供し、こころ豊かな社会づくりを目指す」を理念に、地域の精神医療に注力してきた。
地域と病院をスムーズに連携し、病院が地域の力を引き出すことが重要になるとの考えから、外来部門をリニューアルして地域医療部を創設するなど、法人の組織改革にも取り組む。

「こうした地域医療への取り組みの一環として、2011年12月から電子カルテシステムが本格稼動します。紙のカルテでは困難な患者さんの情報を共有しながら、チーム医療を推進する狙いがあります」と井上氏は山本病院の取り組みを説明する。

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システムとネットワークの分離調達で従来の課題を解消
医療法人清心会 山本病院 法人事務局 情報室主任 
森野健太郎氏
医療法人清心会 山本病院
法人事務局 情報室主任
森野健太郎氏

電子カルテシステムの安定稼働を支えるのが院内ネットワークである。山本病院では、新病棟を竣工した2006年にオーダリングシステムと医事会計システム用に院内ネットワークを構築・運用してきた。今回、電子カルテシステムの導入を契機に院内のユーザーと端末台数が一気に増える。電子カルテの情報を共有しながらチーム医療を進めて行くために は、医師だけでなく、看護師や作業療法士、保健福祉士など、あらゆる関係者が端末を持つ必要があり、院内の端末台数は約600台にのぼるという。

端末台数の増設、電子カルテシステムの稼働に伴い、院内のトラフィックも増えることになる。そこで、山本病院では新たな院内ネットワークの構築に向け、2010年にプロジェクトが発足し、検討を重ねてきた。
というのも、従来の院内ネットワークは様々な課題を抱えていたからだ。「2006年当時、オーダリングシステムを導入したベンダーが院内ネットワークの構築を担当しました。ところが、いろいろな問題が出てきたのです」と、プロジェクトのメンバーである法人事務局情報室主任の森野健太郎氏は打ち明ける。

システムベンダーはネットワークの専門家ではないため、障害発生時にネットワーク保守会社に連絡して障害の切り分けと復旧を行うなど、手間と時間がかかっていた。 また、システムベンダーは、当然、納入するシステムの安定稼働を最優先する。そのため、電子カルテシステム系、院内OA系、インターネット系など複数のネットワークを導入し、過剰投資になることもある。山本病院でも、当初、電子カルテシステムのベンダーがネットワーク構築費用の見積もりを出したが、割高だったという。「システムとネット ワークを分離し、適材適所に調達することにより、より最適で、思い通りの院内ネットワークを構築できると判断しました」と井上氏は述べる。

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ネットワークの耐障害性や拡張性を考慮し、ブラックボックス化を排除
医療法人清心会 山本病院 法人事務局 森田祐司氏
医療法人清心会 山本病院
法人事務局 森田祐司氏

院内ネットワークの設計・構築はコムネットシステムが担当した。セキュリティーの観点から電子カルテ系とインターネット系のネットワークを分けて構築するケースも多い。だが「スイッチのVLANできちんとネットワークを分ければセキュリティーを確保でき、コストも抑えられます」と、コムネットシステムの酒井俊英氏は話す。

そして、院内ネットワークのコア・スイッチにアライドテレシスの「SwitchBlade x908」、各フロアにインテリジェント・エッジ・スイッチ「GS900M V2シリーズ」などを導入。「コアからエッジまで、止めない基幹LANを実現する」との考えから、2台のSwitchBlade x908をVCS機能で冗長化する一方、GS924M V2とのリンクアグリゲーションにより、基幹LANの冗長化と高速化を図っている。

また、ネットワーク設計のポイントとして、酒井氏は「ブラックボックス化を排除し、オープンにしたことです」と述べる。障害発生時の対応や、ネットワークを変更・拡張する場合、運用を担当する法人事務局の職員が分かりやすいよう、スイッチの配置やケーブリングなどを実施。そして、ネットワーク管理ツール「Swim Manager」を導入し、コムネットシステムが東京からスイッチを24時間・365日の体制で遠隔監視することにより、万一の問題発生時に法人事務局へ連絡。ネットワーク監視要員を常駐させることなく、「運用コストを抑えながら、院内ネットワークの安定稼働を図ることができます」と、法人事務局の森田祐司氏は話す。

山本病院では電子カルテシステムの稼働とともに、多数の職員がネットワークを利用することから、思わぬトラブルの発生も予想される。そのため、障害を未然に防止する工夫を図っている。「かつてループ障害により、院内ネットワークが停止したことがありました。その対策もポイントでした」(森野氏)。 ループガード機能を搭載するGS900M V2シリーズを導入するとともに、電子カルテシステム系とインターネット系のケーブルの色を分け、職員の誤接続を未然に防ぐ工夫をしている。

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機能、コストパフォーマンスに加え、ソリューションの総合力で採用
SBx908などのアライドテレシス製品群
SBx908などの
アライドテレシス製品群

院内ネットワークの構築に先立ち、コムネットシステムではアライドテレシスからの検証機によって、社内で綿密な動作検証を行った。電子カルテシステムのサーバーとスイッチのチーミングを検証するためだ。チーミングはサーバーの複数NICをグループ化して、1つのNICのように扱う。これにより、サーバーへの経路の冗長化と負荷分散が可能になる。「当初、サーバーのベンダーは海外製のスイッチを推奨していました。しかしアライドテレシス製品で全く問題なく検証できました。機能、コストパフォーマンスに加え、サポート体制などを含めて国内メーカーとしての安心感もあり、総合力で採用を決定しました。全国の病院への豊富な導入実績なども参考になりましたね」と、酒井氏はアライドテ レシスを評価する。

電子カルテシステムと院内ネットワークの導入により、どんな効果が期待できるのだろうか。森野氏は「これまで、患者さんに接する看護師や作業療法士などは紙のカルテが保管された病棟まで足を運ばなければ、医師の指示内容を確認できませんでした。電子カルテで情報を共有することにより、スムーズな対応が行えます」と期待する。また、井上氏は「一般の病院に比べ、精神科の診療は作業療法士や保健福祉士など患者さんに関わる専門職員が多く、情報の一元化が重要です」。電子カルテによる情報共有のインフラとして院内ネットワークの役割は大きいという。

山本病院では、大阪府の指定を受け、認知症疾患医療センター事業などを行っている。隣接する地域包括支援センターや清心会メンタルクリニックも、院内ネットワークに接続し、電子カルテシステムを利用できるIT環境を整えている。さらに医師・看護師が訪問看護で電子カルテを参照できるようにモバイル環境を整備。これまで紙のカルテの情報を参照して患者さんを訪問していたが、ネットワークを介して必要な情報を参照でき、病院に戻ってから情報を再入力する 手間が省けるなど、様々な効果が期待されるという。

システムとネットワークの分離調達により、高速かつ冗長化された院内ネットワークを低コストに構築した山本病院。今回の新院内ネットワークの構築を契機に法人事務局情報室が一元的に管理・運営する体制を整えている。こうした組織づくりにも、医療情報を活用しながら地域医療への貢献とチーム医療へ積極的に取り組む姿勢が表れているといえるだろう。
地域の精神医療に注力する山本病院の新たな取り組みをアライドテレシスのネットワークソリューションが支えている。(取材:2011年9月)

ネットワーク構成図
プロフィール
■株式会社コムネットシステム
本社:東京都目黒区上目黒2-9-1 中目黒GS第1ビル
設立:1995年
資本金:1,000万円
従業員数:17名

情報通信分野の専門家集団として、ICTネットワーク、システムの企画、設計、構築、保守サポート、コンサルティングまでワンストップで対応している。
株式会社コムネットシステム 代表取締役 酒井俊英氏
株式会社コムネットシステム
代表取締役 酒井俊英氏
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