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株式会社東京ビッグサイト
国際競争力の高い展示場に向け高速・高信頼性のLANを構築
株式会社東京ビッグサイト
「株式会社東京ビッグサイト」
国内最大の国際展示場「東京ビッグサイト」を運営する株式会社東京ビッグサイトでは、産業振興に貢献する国際競争力の高い施設に向けて展示棟・会議棟のネットワークを刷新した。アライドテレシスのコア・スイッチ「SwitchBlade x908」をはじめ、数100台のスイッチを各棟の随所に設置し、出展者の多様なニーズにスピーディに対応できるネットワーク環境を整備。高速インターネット接続や独自の来場者管理システムの運用を開始するなど、付加価値の高い施設づくりを進めている。
プロフィール
■株式会社東京ビッグサイト
所在地:東京都江東区有明3-21-1
設立:1958年4月
資本金:55億7,100万円
従業員数:100名(2007年4月現在)
東京ビッグサイトの管理・運営事業のほか、見本市主催事業、ビル事業などを展開。事業活動を通じて社会に貢献するとともに、環境に配慮した取り組みや地域・文化活動への協力・支援にも力を入れ、企業の社会的責任を果たしている。
http://www.tokyo-bigsight.co.jp
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新たな展示会のインフラとして展示棟・会議棟ネットワークを刷新
1台で多ポートを収容可能なSwitchBlade x908を採用
ループガード機能搭載スイッチで出展者のネットワーク障害を回避
来場者数を正確に把握する来場者管理システムを稼働
新たな展示会のインフラとして展示棟・会議棟ネットワークを刷新
秋山 健二氏
株式会社東京ビッグサイト
総務部経営企画課
情報システム担当 係長
秋山 健二氏
東京ビッグサイトは1996年のオープン以来、数多くの見本市や展示会などの会場として利用されてきた。ここ数年は来場者数が年間1,000万人を超えるなど、国内最大の総合コンベンション施設としての利用実績を誇る。そして、展示会の開催は、多様な消費活動の創出や新たな商取引の増加などでビジネスチャンスを拡大し、大きな経済波及効果や雇用創出効果をもたらすと期待されている。同社の試算によれば、展示会などの開催で年間6兆5,000億円の経済波及効果があるという。

東京ビッグサイトでは「展示会ビジネスを主体に事業を展開し、産業振興に寄与するとともに社会に貢献する」を経営理念に、ブランドの確立を図ってきた。「人、モノ、情報が出会い、国内外から高い信頼と評価に支えられた国際展示場を目指し、設備の拡充を続けています」と同社の情報システム担当係長、秋山健二氏は話す。

展示棟・会議棟のネットワーク再構築もその一環である。東京ビッグサイトでは開業当初、10BASE-TのLANを構築、来場者管理システムや社内の業務システムなどに利用してきた。また、展示会では主催者の要望に応じて、展示会ごとにスイッチやLANケーブルを敷設。出展者のブースとインターネットや自社サーバーなどと接続した展示・デモをサポートしてきた。だが、既存LANの制約もあり、IT関連の展示会などでは主催者がネットワークを用意することが多く、東京ビッグサイトのネットワーク設備はそれほど重要視されていなかったという。

これまでの展示会ビジネスは、場所貸しの色彩が強かったためだ。しかし、「各種展示会のほか、当社でもさまざまなイベントを主催するようになるなど、新しい展示会のスタイルを模索しています。そのネットワークインフラとして展示棟・会議棟に新たな高速LANが求められていたのです」と、秋山氏は展示場を取り巻くビジネス環境の変化を述べる。
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1台で多ポートを収容可能なSwitchBlade x908を採用
展示ホール(東ホール1)
展示ホール(東ホール1)
こうした中、東京ビッグサイトでは、多ポートに対応できることや、VLANの組み合わせを変更するだけで容易にセグメントを分割できることなどを要件に、2007年秋から新たなスイッチ導入の検討を開始。東展示場(東ホール1〜6)、西展示場(西ホール1〜4)、会議棟の各所に高性能スイッチを設置し、多数の出展者のネットワークニーズに対応する狙いがあった。各ホールでは同時期に複数の展示会が開催されることも多く、展示会ごとに個別のLANを構成する必要がある。また、スイッチの信頼性も重要なポイントになる。スイッチのトラブルでネットワークが利用できないような事態になれば、主催者・出展者に大きな迷惑をかけることになるからだ。

ネットワーク機器
ホールのピット内にはPoE受電で動作するFS708-PDが設置されている
そして、複数ベンダーのスイッチを比較・検討した結果、アライドテレシスのコア・スイッチ「SwitchBlade x908」をはじめ、ギガビット対応レイヤー2インテリジェント・スイッチ「GS916M」、PoE給電スイッチ「FS917M-PS」、PoE受電スイッチ「FS708-PD」など数100台におよぶスイッチの採用を決定した。「SwitchBlade x908であれば1台で最大96ポートのギガビット光インターフェースを搭載でき、ネットワーク需要の増大にも柔軟に対応できます。そして1台のスイッチに多ポートを集約することで、VLANの設定や運用を簡素化できると判断しました」と秋山氏は選定理由を述べる。

ネットワーク機器
MDF室内のラックに設置されたAT-SBx908
x908はMDF室のほか、各ホールと会議棟の情報機器室に設置され、複数のVLANを構成。東京ビッグサイトでは同時期に幾つもの展示会開催が可能なため、場合によっては展示会別に対応できるVLANを構成する必要があるという。当初、ソフトウェアでVLANを動的に変更する方法も考えたというが、展示会終了後、次の展示会の準備を迅速に行わなければならない。そのため、「ネットワーク担当者がx908につながるパッチパネルを手動で切り替えることにより、複数VLANを自由に組み合わせ、短時間で確実に構成変更できる仕組みを採用しています」(秋山氏)。
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ループガード機能搭載スイッチで出展者のネットワーク障害を回避
展示ホール(アトリウム)
展示ホール(アトリウム)
各ホールのx908は給電スイッチと接続する一方、電源が不要な受電スイッチを多数用意し、出展者にネットワークを活用した展示・デモをサポート。また、アドバンストVPNアクセス・ルーター「AR570S」を新たに導入。従来、出展者向けにADSLやBフレッツのほか、個別に光回線を用意してきたが、近年はADSLでは帯域が足りないという出展者も増えていることから、「展示会の質を高める狙いもあり、ギガビット対応アクセス・ルーターを導入しています」(秋山氏)。

展示会では多数の出展者がネットワークを利用するため、予期しないトラブルが発生することもある。ループの発生もその1つだ。東京ビッグサイトでは過去にも出展者のブースから大量のパケットが流れ、ネットワーク障害を起こした経験があるという。「ブース内の什器に踏まれたLANケーブルが断線して障害を起こしたものですが、出展者が安心して展示を行うためにも、耐障害性の高いネットワークが欠かせません」と秋山氏は強調する。

そこで、新ネットワークでは各ホールの「FS917M-PS」でループガード機能を設定。万一のループ発生時にポートを閉じることで障害を局所化でき、他の出展者への影響を回避できるようにしている。また、ネットワーク機器を集中管理するSwim Managerおよび機器の状態を視覚的に把握できるSwimViewをセットにした「SwimSuite」を導入している。「ネットワーク機器の構成や障害を一元的に把握でき、問題があればMDF室で迅速に対処できます」(秋山氏)。自由度と信頼性の高いLANや高速インターネット接続などのネットワーク環境を整備することにより、東京ビッグサイトの運営・サービス方針である安心・快適な展示場づくりを推進している。
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来場者数を正確に把握する来場者管理システムを稼働
東京ビッグサイト(遠景)
東京ビッグサイト(遠景)
東京ビッグサイトでは2008年11月から展示棟・会議棟の新ネットワークの本格稼働を開始するとともに、新たなアプリケーションが動き出している。同社では、展示会場の運営に加え、本国際工作機械見本市(JIMTOF)や東京国際航空宇宙産業展、危機管理産業展などの見本市主催事業に注力。中でも、JIMTOFは世界最先端の工作機械が見られる展示会として国際的に高く評価されている。昨年25回目を迎えた「JIMTOF2008」は国内外のユーザーやバイヤーなど14万人の来場者を数えた。

このJIMTOFの来場者数の把握に新ネットワーク上で稼働する来場者管理システムが役立っている。インターネットで事前申込した来場者は、展示会場の受付でICチップ付入場券に交換。各出展者のブースではリーダーで入場券を読み取ることで、主催者のみならず、出展者も来場者の情報を共有できる仕組みだ。来場者は出展者のブースを訪れるたびに名刺などを渡す必要がなく、スムーズに見学できる利点もある。

こうした正確な来場者数の把握は展示会の運営で重要になる。とくに海外の出展者は、どれだけ集客が期待できるのか、正確な情報を求める傾向が強いという。「展示会の主催者が発表する数字でなく、第三者である当社ができるだけ正確な入場者数を公表する。展示場の国際競争力を高めていくためには、正確な入場者数を含め、高い信頼性がポイントになっているのです」と、秋山氏は話す。従来、来場者数の把握は主催者側が行ってきたが、今後、要望に応じて来場者管理システムを貸し出す計画もあるという。

また、東京ビッグサイトでは普段、駐車場として利用している屋外展示場でもさまざまなイベントが行われる。東京マラソンのゴール地点の会場として大会の運営に協力したり、新年恒例の東京消防出初式の開催などに協力していることはその一例だ。こうした屋外イベントの映像を大型モニターに映し出したり、あるいは東京ビッグサイトが運営する有明地区の複数ビル間のバックアップ回線としても新ネットワークを活用する計画だという。

展示棟・会議棟のネットワークの高度化と高付加価値化を図り、国際競争力のある展示場に向け、「10年先まで対応する高速・高信頼のLANを構築できました。今後とも、国内ベンダーならではのきめ細かなサポートをお願いしたいですね」と、秋山氏はアライドテレシスに期待する。「継続した改革により、高品質なハード・ソフト・マインドを提供し、東京ビッグサイトのブランドを確立する」を経営方針に掲げる東京ビッグサイト。展示会においてネットワーク利用が不可欠になる今日、そのインフラをアライドテレシスのスイッチ製品群が担っている。 (取材:2009年2月)
ネットワーク構成図
設計・構築
■日本コンピューター・システム株式会社
お客様の企業価値増進を目的に、「情報システムプラットフォームソリューション」と「業種・業務ソリューション」を軸とした各種ITソリューションを提供するシステムインテグレーター。
http://www.ncs.co.jp
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