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株式会社BSNアイネット
高信頼性が要求されるデータセンター・サービスの基幹スイッチにx900を導入
株式会社BSNアイネット
2009年6月稼働
BSNアイネット 新潟第2データセンター
「株式会社BSNアイネット」
新潟県を中心にシステムインテグレーション事業やデータセンター事業などを展開するBSNアイネット。災害時などでもノンストップのシステム運用が企業に求められるなか、同社ではデータセンターの新サービスとして、仮想化技術を用いた事業継続ソリューション「iNET IMAGE BANK」を提供。顧客ごとのアクセスを収容し、仮想サーバーに接続する基幹スイッチにアライドテレシスの「x900シリーズ」を採用。VCS(Virtual Chassis Stacking)やリンクアグリゲーションによる機器と経路の冗長化で新サービスに要求される高信頼性・高可用性を確保。また、アクセス・ルーター「ARシリーズ」を用いて顧客企業とデータセンター間をシームレスに接続するなど、革新的なサービスを実現している。
プロフィール
■株式会社BSNアイネット
本社:新潟市中央区米山2-5-1
創立:1966年4月
資本金:2億円
社員数:582名(2009年7月1日現在)
経営戦略をITから支えるコンサルティングをはじめ、基幹系/情報系システムインテグレーション、セキュリティーマネジメント、ネットワーク、パッケージ、データセンターを中心としたBPOサービスなど、トータルサポート&サービスを提供している。
http://www.bsnnet.co.jp
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データセンターの新サービスとして「iNET IMAGE BANK」を提供
高信頼・高可用性の運用が行えるVCS対応のx900シリーズを採用
標準技術のリンクアグリゲーションでx900と仮想サーバーの経路を冗長化
ARルーターを用いて顧客企業とデータセンター間をシームレスに接続
データセンターの新サービスとして「iNET IMAGE BANK」を提供
板垣 正敏氏
株式会社BSNアイネット
事業企画部システム部長
板垣 正敏氏
BSNアイネットは1966年に新潟市でBSN電子計算センターとして創立以来、公共や保健福祉、医療、産業など広範な分野でITソリューションを展開してきた。同社のサービスの優位性は、システムインテグレーションやネットワークソリューションなどの提供に加え、充実した設備と万全な安全対策を施したデータセンターでシステムを総合的に運用・管理していることだ。サーバーのハウジングやホスティング、データバックアップなどで県内外の顧客のデータセンター需要が拡大。2002年に開設した新潟第1データセンターに加え、2009年6月から新潟第2データセンターの稼働を開始している。

「今や企業にとってITはビジネスの基盤になり、災害や事故などでもシステムを止めることなく、事業を継続するBCP(事業継続計画)が重要になっています。そこで、新潟第2データセンターの開設とともに、新サービスの事業継続ソリューション『iNET IMAGE BANK』の提供を開始しました。お客様の重要なシステムやデータを預かるデータセンターではより信頼性の高いサービス基盤が欠かせません。新サービスにおいても、高信頼性・高可用性をポイントにネットワーク・システムを選定しています」と、BSNアイネット事業企画部システム部長の板垣正敏氏は述べる。

iNET IMAGE BANKは、仮想化などの最新技術を活用。ブレードサーバーやストレージ、ネットワークの仮想環境により、信頼性・可用性の高いサービスを提供し、顧客の事業継続を支援するソリューションである。例えば顧客の重要データを保管する際、アプリケーションとデータのみならず、OSやドライバを含め、顧客のシステムをイメージ化してバックアップ。これにより、リカバリー時にも迅速・安全にシステムを復旧できるといった特長がある。
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高信頼・高可用性の運用が行えるVCS対応のx900シリーズを採用
廣井 智雄氏
株式会社BSNアイネット
事業企画部 マネジャー
廣井 智雄氏
iNET IMAGE BANKでは豊富なサービスメニューを用意。顧客のシステムをスケジュールに応じてデータセンター内のストレージにバックアップし、障害時には、顧客のシステム復旧後、システムイメージをリストアする「BR(Backup & Restore)サービス」や、顧客のシステムが復旧するまでの間、データセンターの仮想サーバー上のシステムに切り替えて業務が行える「VR(Virtualization & Restore)サービス」がある。このほか、顧客のシステム環境をiNET IMAGE BANKに移行し、エンドユーザーはWAN経由でシステムを利用する「BC(Business Continuity)サービス」を提供している。

BCサービスの場合、自社でサーバーを所有して運用管理する必要がないため、システムにかかわるTCOの削減にも効果が期待できる。加えて、冗長化されたデータセンター内の仮想サーバーやネットワーク機器により、高可用性を保持した環境にてシステムを利用できる利点があり、県内のみならず、県外の企業の関心も高いという。「企業では災害時などの事業継続とともに、ITコスト削減も大きな課題です。iNET IMAGE BANKは、顧客企業のビジネスに役立つ、より付加価値の高いサービスを目指して開発しました」と、事業企画部マネジャーの廣井智雄氏は説明する。

坂田 源彦氏
株式会社BSNアイネット
事業企画部 チーフ
坂田 源彦氏
そのiNET IMAGE BANKのネットワーク基盤を担うのがアライドテレシスの製品群である。顧客企業とデータセンターの接続用に「ARルーター」、データセンター内の仮想サーバーと接続する基幹スイッチに「x900シリーズ」を2台導入している。x900シリーズを採用する決め手になったのが、「x900はネットワークの冗長化が容易に行え、サービスに不可欠な信頼性・可用性の高い運用が行えることです」と、iNET IMAGE BANKの構築・運用を担当する坂田源彦氏は述べる。

基幹スイッチの選定に際し、従来の冗長化機能であるVRRPやSTPに対応する他社製スイッチも検討したという。だが、VRRPの場合、アクティブ用とスタンバイ用のスイッチが必要になり、障害時の切り替えなどのネットワーク設計も複雑になりがちだ。「その点、VCS対応のx900であれば、冗長化する2台のスイッチがあたかも1台のスイッチのように動作できます。ネットワーク設計や運用が容易に行えるうえ、2台ともアクティブとして動作するので機器投資の無駄がありません」(坂田氏)。
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標準技術のリンクアグリゲーションでx900と仮想サーバーの経路を冗長化
ネットワーク機器
「iNET IMAGE BANK」のサービス基盤を提供する新潟第2データセンター内に設置されたx900シリーズと9424T/SP。
iNET IMAGE BANKは、仮想化技術を用いて顧客ごとにブレードサーバーとストレージの領域を分けてサービスを提供する。例えばVRサービスの場合、通常時は顧客企業に設置されたバックアップ対象サーバーからスケジューリングによって差分イメージを転送、データセンター内のストレージに保管する。そして、災害や障害で顧客企業のシステムが使えなくなった場合、当該顧客のストレージから仮想サーバーにイメージを移して仮復旧させ、顧客がシステムを復旧するまでの間、データセンターの仮想サーバーにアクセスして業務を継続することができる。

「こうしたアイデアを実現する上で、アライドテレシスの提案や技術的サポートが大いに役立ちました」と坂田氏は話す。x900と仮想サーバーの接続にリンクアグリゲーションを用いて経路の冗長化と帯域を拡張していることも、その1つだ。顧客からのサーバーアクセス時に万一、リンクがダウンすればシステムを利用できず、事業継続のサービスそのものが成り立たなくなる。

そこで、リンクアグリゲーションに標準技術のIEEE 802.3ad LACP(Link Aggregation Control Protocol)を活用し、マルチベンダー環境で構成されるデータセンター内のネットワークの信頼性・可用性を向上させる仕組みを提案。LACPは対向するポート間でネゴシエーションを行い、トランクグループを自動設定する機能である。このトランクグループは論理的に1本のポートとして扱われ、ポートの障害発生時には残りのポートで通信を継続できる。iNET IMAGE BANKでは、LACP対応のx900と顧客ごとに割り当てる仮想サーバー内蔵スイッチのポート間でトランクグループを構成することで経路を冗長化し、サーバーアクセス時の信頼性を確保している。

また、x900シリーズはリンクアグリゲーション非対応の機器との回線冗長化を実現するトリガー機能を装備。具体的には、顧客からのアクセスを担うARルーター(リンクアグリゲーション非対応機器)とx900シリーズとの接続にトリガー機能を活用している。マスター用リンクの障害発生時に、自動的にバックアップ用リンクへ切り替えることで通信を継続する仕組みだ。
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ARルーターを用いて顧客企業とデータセンター間をシームレスに接続
進藤 浩一氏
株式会社BSNアイネット
事業企画部
進藤 浩一氏
「このサービスは仮想環境のなかで信頼性の高いサービスを提供するとともに、顧客があたかも社内のシステムを利用するように、意識せずにデータセンター内の仮想サーバーにアクセスできるネットワーク環境が重要です」と板垣氏は話す。そのため、iNET IMAGE BANKでは顧客企業ごとにARルーターを設置し、WANを介してデータセンター内のARルーターでアクセスを収容。x900シリーズを経由して仮想サーバーとの間でデータを送受信するネットワーク環境を整えている。

具代的には、顧客企業側とデータセンター側のそれぞれにARルーターを設置。L2TP(Layer2 Tunneling Protocol)というトンネリング機能を用いてWAN回線(フレッツグループアクセス)上を1対1で接続する。さらに、ARルーターのブリッジング機能とL2TPを組み合わせることにより、顧客企業とデータセンター間を同じL2ネットワークとしてシームレスに通信できる。

BSNアイネットでは、iNET IMAGE BANKのサービス提供に先立ち、x900シリーズやARルーター、仮想サーバーなどの実機を用いて試験・検証を重ねている。「冗長化など設計上は正常に動作することが分かっていても、本番でミスは許されません。そのため、構成機器のあらゆる障害を想定して確実に切り替わるかテストしました」と事業企画部の進藤浩一氏は振り返る。

また、データセンター内のx900シリーズやARルーターはネットワーク管理ツール「Swim Manager」を用いて本社から遠隔監視を実施。「万一の障害時にはデータセンターの技術者に連絡して障害対応する体制を整えています。x900のVCSやリンクアグリゲーションにより、障害を自律的に回復できるので運用が楽に行えます」(坂田氏)。

同社では、顧客企業のシステム環境の調査や要件のヒアリングなどを通じ、iNET IMAGE BANKのサービス展開を図っている。そして、新サービスの構築で培ったノウハウを生かし、顧客のシステムインテグレーションの選択肢の1つとしてx900シリーズを提案していく計画だという。

ミッションクリティカルなデータセンター・サービスとシステムインテグレーションなどのサービスを組み合わせ、ベストソリューションを提案するBSNアイネット。そのサービス基盤の一翼を担うアライドテレシスへの期待は高い。(取材:2009年8月)
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