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独立行政法人 国立病院機構
千葉医療センター
医療情報管理室長
循環器科 中里 毅 氏 |
千葉医療センターは、1908年(明治41年)に創設された千葉衛戍(えいじゅ)病院を前身に、1945年12月に国立千葉病院として発足。2004年4月から独立行政法人国立病院機構千葉医療センターに名称を変更。地域がん診療連携拠点病院の認定や地域医療支援病院の承認を受けるなど、高度医療や急性期医療
を担う中核病院として地域に貢献してきた。
2010年6月に新病院が竣工。8階建ての高層棟と3階建ての低層棟からなり、病院面積は従来の約1.7倍に拡張された。新病院は最新の診断・診療機器や電子カルテ、オーダリングなど医療情報システムを導入し、そのインフラとなる院内ネットワークを刷新。
そして、外来・入院患者への分かりやすい診療を実現するとともに、院内の業務効率化やスムーズな情報共有などを支援している。
新院内ネットワークの特長の1つが、電子カルテなどの医療系ネットワークと、グループウェアやインターネットなどの情報系ネットワークを1つに統合していることだ。
これまでは院内ネットワークを設計・構築する際、個人情報をやり取りする医療系ネットワークは、セキュリティーの観点から情報系ネットワークと切り離して構築することが多かった。
だが、現在では、ネットワーク技術を活用して電子カルテなどのミッションクリティカルなシステムに求められるセキュリティーを担保しつつ、医療系と情報系のネットワーク統合により、診療業務の効率化やコストの低減などを図ることが可能になっている。
千葉医療センターの場合、旧病院時代に電子カルテは導入されておらず、医療情報系では主にオーダリングシステムと医事会計システムが使われていた。また、情報系は診療科などに設置された共用端末を使ってインターネットやメールを閲覧していたが、院内の情報伝達はもっぱら紙で行われていたという。
医療情報管理室長で循環器科医師の中里毅氏は「診療科のメールボックスに届けられた多数の文書を確認することが日課でした」と振り返る。そして、医師や看護師、事務職員などで構成される「新病院ネットワーク委員会」では、院内・院外のコミュニケーションの活性化とペーパーレス化をいかに促進するがテーマの1つになった。
その解決策となるのが、医療系と情報系のネットワーク統合である。医師は診療の合間を利用して、診療室の端末からメールやグループウェアの掲示板で伝達事項を確認したり、インターネットで文献を検索したりできる。
「院内のどこからでも情報を確認でき、スムーズなコミュニケーションとペーパーレス化に役立っています。加えて、1台の端末で医療系と情報系システムを利用できるので、機器コストの無駄をなくせます」と中里氏は統合ネットワークの利点を説明する。 |