そして、2010年度にはキャンパスネットワークを全面的に更新している。長年使用してきたシャーシ型コア・スイッチに代えて、アライドテレシスのコア・スイッチ「SwitchBlade x908」を2台導入。教職員向けのグローバルネットワークと学生向けのプライベートネットワークの各セグメントのコア・スイッチとしてSBx908を配置している。
グローバルとプライベートのセグメントを分けた設計について、「ネットワークのセグメントを明確に分割してシンプルにすることにより、障害の切り分けなどが容易に行えます」と、北海道工業大学のネットワーク設計・構築を長年担当している三菱電機インフォメーションテクノロジー北海道支店の坂井田博之氏は説明する。
また、SBx908の配下にはディストリビューション・スイッチ「x600シリーズ」を配置するとともに、G棟の各教室は多数の情報コンセントが必要になることから、多ポートのインテリジェント・エッジ・スイッチ「9048XL」(48ポート)などを導入している。
現在のコア・ネットワークの回線速度は1Gbpsだが、キャンパス内のトラフィックが増えてくればメディアセンターサーバー室とG棟間は10Gbpsに増強することも可能だ。また、次期ネットワークの拡張計画があることや保守ポリシーから現在はコア・スイッチの冗長化はしていないが、今後状況をみながら対応していくことも可能だ。
「こうした今後のネットワークの拡張性を考慮して信頼性の高いSBx908を採用しています」(川村氏)。
学術情報課が担当するキャンパスネットワークの責任範囲は各棟に設置するエッジ・スイッチまでである。その先の研究室のスイッチは教職員の責任において設置・運用するのが原則。
とはいえ、研究室のスイッチの誤接続によってループ障害を引き起こし、キャンパスネットワーク全体に影響が及ぶこともある。そこで、エッジにはループガード機能を備えたGS900Mシリーズなどのスイッチを配置し、ループ障害を局所化するように配慮している。
また、インターネット接続は、サービスプロバイダーの通信網とSINET(学術情報ネットワーク)の2つを利用している。そのアクセス・ルーターとして、WANロードバランス機能を備えたアライドテレシスの「AR570S」を導入。
一般的な回線冗長機能の場合、通常は片側の回線のみ対応する。それに対し、WANロードバランス機能は通常時に両回線を使用し、回線障害時に片側の回線で通信を継続できる。「アライドテレシスのスイッチやルーターは、キャンパスネットワークに求められる性能を維持しつつ、コストパフォーマンスが高いので満足しています」と西村氏は導入効果を話す。 |