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広帯域・高信頼・高セキュリティーの
「止まらない」院内ネットワークを構築 |
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「医療法人防治会 いずみの病院」
高知市北東部地域の基幹病院を担う医療法人防治会 いずみの病院では、電子カルテシステム導入を契機に院内ネットワークを再構築した。基幹スイッチにx900シリーズを導入し、VCSとリンクアグリゲーションで機器と経路を冗長化。止まらないネットワークを構築するとともに、オールギガ化でストレスのないサーバーアクセスを実現。さらにネットワーク認証アプライアンスによるセキュリティーの確保や、無線LANを導入して病棟での電子カルテの利用を促進するなど、理想的な院内ネットワークを実現している。
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プロフィール |
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■医療法人防治会 いずみの病院 |
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所在地:高知県高知市薊野北町2-10-53
開院:2001年7月
診療科目:12科
病床数:238床
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「地域住民の健康な生活を守り、幸せな生活を支援する」ことを目的に開院。特徴的な診療科として、不随意運動疾患(パーキンソン病など)の治療で全国有数の実績を持つ脳神経外科をはじめ、内視鏡手術で多くの実績がある外科、多数の療法士がリハビリを行うリハビリテーション科などがある。 |
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医療法人防治会 いずみの病院
情報管理課 主任
長 光伸氏 |
医療法人防治会 いずみの病院(以下、いずみの病院)は2001年7月に開院して以来、高知市北東部地域の基幹病院として地域に密着した医療を提供。いつでも安心して受けられる医療、満足できる医療を目指し、「病気だけを見るのでなく、人を診る医療」を推進している。
こうした医療を支えるのが院内ネットワークである。同病院では、開院時に構築した院内ネットワーク上でオーダリングシステムや医事会計、臨床検査、給食/健康管理などの各種システムを運用してきた。近年、医療情報の活用が急速に進む中、2007年に電子カルテシステム導入の検討に着手。同時に院内ネットワークの再構築について検討を開始している。
既存の院内ネットワークは構築後、7年の歳月を経て、さまざまな課題が顕在化していたからだ。基幹スイッチにレイヤー3スイッチを導入し、100Mbpsの院内ネットワーク環境を構築していたものの、試験的にフィルムレスの運用を始めていた画像システムの通信速度は10Mbpsの低速だったことから、医師にあまり活用されず、より高速なネットワーク環境が求められていたという。
「レントゲン画像など大容量の情報を快適に利用できる広帯域に加え、電子カルテシステムでは信頼性と安全性の高いネットワークが不可欠になります」と、いずみの病院・情報管理課主任の長 光伸氏は院内ネットワーク再構築の狙いを話す。ネットワーク障害で電子カルテシステムが使えなければ診療がストップする恐れがあるからだ。また、電子カルテシステムには外部に漏れては困る個人情報が含まれることから、ネットワーク・セキュリティーの強化が必須になる。 |
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| 富士通エフサス四国カスタマサービス株式会社 カスタマサービス統括部高知サービス部 主任 川西 正人氏 |
情報管理課では「広帯域・高信頼・高セキュリティーの止まらないネットワーク」を要件に、院内ネットワークの再構築に必要な機器を検討。そして、基幹スイッチに「x900シリーズ」、フロアスイッチにオールギガビットポート対応の「9424T/SP-E」を採用した。アライドテレシスの製品を選択した理由について、長 氏は「サポート体制を含め、企業の信頼性が高いことです」と強調する。かつて院内ネットワークで使用していた他社製スイッチが障害を起こしたとき、アライドテレシスに障害原因の調査を依頼。「スピーディで的確に対応してくれ、アライドの製品であれば要件に合った信頼性の高い院内ネットワークを構築できると判断しました」と長 氏は述べる。
具体的には、複数台のx900シリーズを仮想的に1台のスイッチのように動作できるVCS機能を用いて基幹スイッチを冗長化している。そして、電子カルテシステムや画像システムなどのサーバーを接続する9424T/SP-Eとx900シリーズとの接続にリンクアグリゲーションを用いて経路を冗長化。これにより、基幹ネットワークの信頼性を確保するとともに、1Gbpsの回線を2本束ねて2Gbpsの広帯域を実現している。
院内ネットワークの設計・構築は、いずみの病院のネットワークに熟知している富士通エフサス四国カスタマサービスが担当した。「別の案件でx900シリーズを導入した経験があり、いずみの病院の要件に合致すると考え、基幹スイッチにx900シリーズを提案しました」と、同社高知サービス部主任の川西正人氏は述べる。ネットワーク設計を担当した高知サービス部の頼富弘明氏は「x900シリーズのVCSは、VRRPやSTPに比べ、シンプルに冗長化できます。設定も容易に行え、将来のネットワーク拡張にも柔軟に対応できると思います」と評価する。
また、ケーブルの誤接続により、院内ネットワークでループが発生したこともあったという。ループの発生場所を特定するための手間と時間がかかり、その間、一部でネットワークを使えない事態に。そこで、ループ対策としてエッジにForce MDI対応スイッチを導入。ポートタイプをMDIとMDI-Xのどちらかに強制的に固定することで、万一、ケーブルを誤接続してもアップリンクせず、ループ障害が発生しない。こうしたループ防止の仕組みも、ネットワークの信頼性を高める要素の1つになる。 |
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| ラックに設置されたVCS構成のコアスイッチx900-24XTと、認証サーバーiBAQS-FX。 |
いずみの病院ではネットワーク・セキュリティー対策として、ネットワーク認証アプライアンス「iBAQS-FX」を導入。あらかじめMACアドレスを登録したPC以外のネットワーク接続を拒否することで、電子カルテシステムなどの不正接続を防ぐ仕組みだ。iBAQS-FXは、未登録のPCがネットワークに接続された場合、そのPCを隔離するほか、管理者はいつ、どのスイッチの配下から接続されたかといった情報を把握できる。また、PCに認証用のエージェントソフトをインストールする必要がないため、手間なく導入できる。このiBAQS-FXを2台導入して冗長化し、認証基盤の信頼性を高めている。
また、セキュリティーの観点から院内ネットワークとインターネットなど外部接続用のネットワークを分けて構築・運用している。医師たちはインターネット接続やメール送受信の際、外部接続用ネットワークとPCを利用する。「院内ネットワーク用と外部接続用のPCを使い分けなければならず、面倒という声もありますが、セキュリティー確保のために理解してもらっています」(長 氏)。外部接続用ネットワークでは医師個人の持ち込みPCの利用も可能だが、認証アプライアンスで院内ネットワークへの接続は拒否。これにより、個人用PCから院内ネットワークへのコンピュータ・ウイルスの感染などを防ぐ狙いもあるという。 |
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| パイプスペースに設置されたフロアスイッチ9424T/SP-Eと、エクストリコムの無線LANスイッチ。 |
x900シリーズやiBAQS-FXを基盤に広帯域・高信頼・高セキュリティーの院内ネットワークを構築する一方、病棟での医療をいかに支援するかが課題になっていた。いずみの病院では従来、携帯端末(PDA)を用いて入院患者の投薬や食事などの各種情報を管理。看護師はPDAの情報に基づいて患者のベッドサイドで処置を行う。だが、「サーバーからPDAに患者さんの情報をダウンロードしたり、処置後、PDAからサーバーに情報をアップロードしたりするのに時間がかかり、医師からの指示がPDAに反映されないこともありました」と長 氏は打ち明ける。また、PDAの台数も限られていたため、ナースステーションの端末でサーバーの情報を紙にメモし、処置後、メモを元に情報を入力する手間もかかっていたという。看護師の業務を効率化するためにも、PDAに代わる仕組みが求められていた。
そこで、院内ネットワーク再構築を契機に、病棟に無線LANの導入を決定。その要件は「ローミングしないこと」(長 氏)だ。病棟内を移動する際、「ローミングによって無線通信が途切れると、業務のロスになります。病棟内のどこでも電子カルテシステムなどの情報をシームレスに利用できる無線LAN環境が必要でした」。
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富士通エフサス四国カスタマサービス株式会社 カスタマサービス統括部高知サービス部
頼富 弘明氏 |
この要件に対し、アライドテレシスではエクストリコム社の無線LANシステムを提案。一般的な無線LANはアクセスポイントごとに異なるチャネルを設定するのに対し、エクストリコムは無線LANスイッチがすべてのアクセスポイントを集中管理し、同一チャネルで運用する。このため、ローミングによる通信の遅延や途切れのないシームレスな無線LAN環境を実現できる特長がある。
無線LANを構築した頼富氏は「通常は電波強度や干渉など事前のサイト調査が必要ですが、エクストリコムは同一チャネルのため干渉の心配がなく、アクセスポイントの設置も柔軟に行えます」と述べる。そして、電波強度を勘案して病棟の各フロアの廊下に計43台のアクセスポイントを設置し、各病室のベッドサイドから無線LANを利用できる環境を整えている。
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医療法人防治会 いずみの病院
情報管理課 橋本 直子氏
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再構築した院内ネットワークは2008年秋から本格稼働を開始し、1年が過ぎたところだ。「これまで大きなトラブルもなく、安定稼働しています」と長 氏は評価する。院内ネットワークは「Swim Manager」で一元管理され、スイッチの安定運用を支援している。また、同時に稼働を開始した電子カルテシステムについて、「特に研修などは行っていませんが、医師や看護師、検査技師が情報交換しながら操作方法を習得しています」と、ユーザーをサポートする情報管理課の橋本直子氏は話す。
院内ネットワークの導入効果は随所に表れている。各端末で1Gbpsの広帯域を利用できるようになり、画像システムなどへ快適にアクセス。診療室で医師が患者に画像や検査結果などを示しながら説明。また、無線LANを活用して入院患者やその家族に対し、電子カルテシステムの情報を参照しながら治療内容などを分かりやすく説明するなど、「医療はまず病気の人に安心を与えることが大切」といういずみの病院のモットーを実践している。
いずみの病院の事例に見られるように、医療機関の情報システムとネットワークの役割が増すなか、より専門性の高いソリューションが求められている。アライドテレシスでは豊富な実績に基づく信頼性・安全性の高いネットワーク・ソリューションを通じ、医療機関の多様なニーズに応えている。
(取材:2009年9月) |
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■富士通エフサス四国カスタマサービス株式会社 |
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本社:香川県高松市藤塚町1-10-30
設立:2009年4月
資本金:5,000万円
従業員:140名(2009年4月現在) |
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四国地域の保守を担当する富士通エフサスのCE(カスタマエンジニア)部門の一部と富士通四国インフォテックのCE部門を移管して設立。情報システムの構築・運用・保守などの業務を通じ、地域に密着したサービスを提供している。
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