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導入事例
株式会社ジャパンニューアルファ
WANロードバランス機能を搭載するARシリーズを30拠点に導入し、
閉域網の回線冗長化と帯域の拡大を実現
株式会社ジャパンニューアルファ
「株式会社ジャパンニューアルファ」
神奈川県でパチンコ、スロットの遊技事業を展開するジャパンニューアルファでは、本社と県内の30拠点を結ぶWANを再構築。そのプラットフォームとして、WANロードバランス機能を備えたアライドテレシスのアドバンストVPNアクセス・ルーター「AR570S」および「AR550S」を導入した。NTT東日本のフレッツ・VPNワイドおよびフレッツ・グループアクセスの両閉域網を組み合わせて回線冗長と帯域拡大を実現。既存のインターネットVPNの課題であったスループットを大幅に改善した。また、本社LANにx900シリーズを導入。ネットワークを活用した経営戦略の推進を目指している。
プロフィール
■株式会社ジャパンニューアルファ
本社:神奈川県厚木市岡田3050 厚木アクストメインタワー8階
設立:1981年6月
資本金:4億9,300万円
従業員数:751名(2008年7月現在)
主要事業:遊技事業(パチンコホールの経営)
遊技事業はグループの中核事業として神奈川県内で大きなシェアを占める。地域密着型のパチンコホールの経営を推進するほか、店舗周辺地域の清掃活動や自治会が主催するイベントの協賛など、積極的な地域貢献活動も同社の特徴となっている。
http://www.jn-alpha.co.jp
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自営インターネットVPNのスループット低下が経営課題に
ITを活用した経営戦略で急務になるWANの再構築
WANロードバランス機能を備えるARシリーズでWAN回線を冗長化
スループットの大幅な改善で大容量データをスムーズに交換
本社LANのコアスイッチとして「x900シリーズ」を導入
自営インターネットVPNのスループット低下が経営課題に
竹内 秀樹氏
株式会社ジャパンニューアルファ
経営企画室 情報システム・経営企画担当マネジャー
竹内 秀樹氏
ジャパンニューアルファは1981年の創立以来、神奈川県内でパチンコ、スロットの遊技事業を推進。県内集中展開のスケールメリットを生かした効率的な経営を行い、現在、ホール(店舗)は17ヵ所を数える。この遊技事業を中核にジャパンニューアルファグループを形成。ゲームセンターやカラオケなどのアミューズメント事業、スーパー銭湯などの温浴事業、飲食事業など多角的な事業を展開し、グループ全体で神奈川県内に30拠点を構えている。

同社では、遊技事業を支えるシステムの拡大に合わせてWAN環境を整備。2004年のNotes導入を契機に、それまで利用していたIP-VPNに替えて、自営のインターネットVPNを構築した。店舗の売上情報の収集に加え、グループウェアをベースにファイル交換やメール、掲示板など、本社と店舗との間で大容量のデータがやり取りされるようになり、自営インターネットVPNのスループットが問題になっていたという。

直井 岳氏
株式会社ジャパンニューアルファ
経営企画室 情報システム
アシスタントマネジャー
直井 岳氏
「本社側と店舗側にVPNルーターを導入し、その足回りとして主回線にBフレッツ、バックアップ回線にISDNを利用してきました。しかし、インターネットVPNのスループットが1Mbps程度とあまりにも遅いため、店舗からどうにかしてほしいという声が数多く寄せられていたのです」と、ジャパンニューアルファの経営企画室(情報システム・経営企画担当)マネジャーの竹内秀樹氏は打ち明ける。

そこで、経営企画室ではスループット低下の原因を突き止めようとしたが、「Bフレッツ網内の検証では十分なスループットが出ていました。インターネットVPNのトンネリングで行われるIPsecの暗号処理に時間がかかるのではないかと推定されたものの、はっきりした原因は分かりませんでした」と、経営企画室(情報システム担当)アシスタントマネジャーの直井岳氏は述べる。
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ITを活用した経営戦略で急務になるWANの再構築
同社にとってWANは店舗運営のインフラとなるだけに、経営戦略上、ネットワークの改善は必須の要件となる。例えば、各店舗の情報を配信するレポーティングシステムを導入。その情報をもとに予算管理などの各種システムを展開し、経営分析に役立つIT戦略を打ち出している。ところが、「経営分析を効率化するシステムを構築しても、ネットワークがボトルネックになるようではシステムを十分に活用することはできません。IT戦略を推進するためにも、WANの再構築が急務になっていたのです」(竹内氏)。

そこで、経営企画室では「スループットの大幅な改善」を目的に、複数のインテグレーターへWAN再構築の提案を依頼した。新たなインターネットVPNの構築を提案したインテグレーターもあったというが、IPsecに起因するスループットの問題を改善することが再構築の目的となるため、検討から除外した。また、広域イーサネットの提案もあったが、コストが割高になることから見送ったという。そんなとき、「キャリネットが他社とは異なるソリューションで、WANを提案してくれたのです。この方法であれば、コストを増やさずにインターネットVPNのスループットの問題を解決できると考え、採用を決定しました」(竹内氏)。
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WANロードバランス機能を備えるARシリーズでWAN回線を冗長化
和田 直樹氏
キャリネット株式会社
営業第一部 係長
和田 直樹氏
その提案とは、NTT東日本のフレッツ・VPNワイドとフレッツ・グループアクセスの2つの閉域網を使い、VPNアクセス・ルーターはWANロードバランス機能を搭載するアライドテレシスの「AR570S」および「AR550S」を本社と各店舗に導入するというもの。「インターネットに出ない閉域網を利用することで、IPsecの暗号処理を行わなくても安全に通信できます。そして、従来のランニングコストをできる限り維持しつつ、WANのスループットを高められます」と、キャリネットの和田直樹氏は述べる。

また、同社の橋本隆幸氏は「閉域網を利用しても、従来と同様のベストエフォート型の通信形態になることから、網の輻そうなどで通信に支障を来たすことも考えられます。そこで、ARシリーズのWANロードバランス機能を用いて2つの閉域網の回線を負荷分散することにより、安定的な通信が行えます」と、閉域網とARシリーズを組み合わせたWAN再構築の提案理由を説明する。
橋本 隆幸氏
キャリネット株式会社
システム部
橋本 隆幸氏


「WANロードバランス機能により、両閉域網の帯域をフルに活用できます」と竹内氏が評価するように、AR550SおよびAR570Sは回線の状況に応じて複数の回線に負荷を分散する。また、一般的なVPNルーターの場合、主回線とバックアップ回線による回線冗長は通常、片側の回線しか利用できない。だが、WANロードバランス機能は両回線を使用し、回線障害時に片側で通信する。このため、回線冗長を行いつつ、通常時には2回線分の帯域を使用できる利点がある。
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スループットの大幅な改善で大容量データをスムーズに交換
ジャパンニューアルファでは、本社にAR570Sを2台、30拠点にAR550Sを導入。具体的には、30拠点を2つのグループに分け、それぞれのグループでフレッツ・VPNワイドとフレッツ・グループアクセスの2つの閉域網を介して本社と店舗のARシリーズを接続している。

「約25Mbpsの通信速度を達成でき、スループットは大幅に改善されました。また、擬似的に回線障害を発生させて回線冗長を試験し、問題なく稼動することを検証しています」と直井氏は話す。

そして、「WANロードバランス機能により、通常時は2本のBフレッツをフルに使えるので、大容量データのやり取りもスムーズに行なえます」と、竹内氏はARシリーズの導入効果を話す。例えば、店舗で使用するポスターなどPOP制作時のデータ交換もその1つだ。同社では社内にデザイン室を設け、店舗用のPOPを作成している。各店舗と原稿の送受信を行うたびに大容量のトラフィックが発生することから、インターネットVPNのときには校正作業に時間がかかっていたという。

WAN再構築で広帯域の通信が行えるようになり、紙ベースのPOPに加え、動画コンテンツを利用するPOPも可能になると見ている。さらに、本社と店舗との打ち合わせにデスクトップ会議を活用したり、店舗内のディスプレイの指示にWebカメラを活用したりするなど、「従来はWANの帯域の制約から困難だった動画によるコミュニケーションも可能になりそうです」と竹内氏は期待する。
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本社LANのコアスイッチとして「x900シリーズ」を導入
ネットワーク機器
x900を核に、ARで広帯域と信頼性向上を実現するネットワーク
ジャパンニューアルファでは、フレッツ・VPNワイドとフレッツ・グループアクセスに加え、既存のインターネットVPNを利用できる通信環境を整えている。新規店舗のオープン時に閉域網の開通工事が間に合わないことも想定し、店舗からモバイル通信とインターネットVPNを利用して本社サーバーへリモートアクセスできるようにする狙いがある。

こうしたネットワークの工夫を含め、WANのボトルネックが解消されたことから、今後はLANの再構築が課題になるという。同社では、ARシリーズによるWANの再構築とともに、本社のコアスイッチに「AT-x900-12XT/S」を導入。今後、経営分析を支援する各種システムを導入する計画もあり、大容量データにも対応できるよう、基幹LANの高速・広帯域化を視野に入れる。「x900をコアに据えることで、L2のフレッツVPNとL3のインターネットVPNを組み合わせた「ハイブリッドVPN」ともいえる環境を実現しました。これにより、主要拠点間は高速で安定した環境を確保できるとともに、モバイルやへき地環境からの通信も担保できます」(和田氏)。

「アライドテレシスでは、今回のARシリーズやx900シリーズの導入に際して設定方法などの勉強会を開催してくれ、技術的な知識の習得にも大いに役立っています。本社、店舗のLAN再構築に向け、専門家の視点で業務を効率化するネットワークの提案をお願いしたいですね」と、竹内氏はアライドテレシスのサポート力に期待する。

ジャパンニューアルファの各店舗では、地域の風土や顧客を大切にした地域密着型の事業を展開しているという。その店舗経営の基盤となるネットワークインフラの一翼をアライドテレシスのARシリーズとx900シリーズが担っている。(取材:2009年6月)
ネットワーク構成図
プロフィール
■キャリネット株式会社
本社:東京都品川区西五反田8-2-2 西五反田K-1ビル5階
設立:2000年8月
資本金:4,450万円
従業員数:74名
人材派遣を主要業務に、IT部門ではIT技術者の派遣から業務請負まで手がける。各種システムの設計・開発・テスト・運用や総合エンジニアリング業務などを展開している。
http://www.caree-net.co.jp
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