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地域の医療機関と連携した情報共有を加速するため院内ネットワークを刷新 |
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北見赤十字病院は、北海道オホーツク圏域における救命救急センターを備える地域の基幹病院として良質な医療を提供してきた。地域医療支援病院として病病連携・病診連携を促進するため、ITをフルに活用。SSL-VPNを用いて遠隔地の登録医が紹介患者の放射線画像や検査などの情報を参照できるIT環境を整備するとともに、今後の電子カルテの共有などを視野に入れ、高速・広帯域の院内ネットワークを導入している。そのネットワーク基盤として冗長化された「SwitchBlade 5400Sシリーズ」をはじめ、アライドテレシスのギガビットイーサネット対応スイッチなど各種製品を採用。
医療情報のプラットフォームに要求される高い信頼性や拡張性、セキュリティーなどが評価された。 |
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プロフィール |
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■北見赤十字病院 |
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北海道北見市北6条東2丁目-1 |
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開設 |
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1935年11月 |
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職員数 |
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約1,000名 |
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許可病床数 |
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695床 |
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内科、消化器科など16診療科を擁し、オホーツク圏域における救命救急センターを併設する地域の中核病院として知られる。2004年に日本医療機能評価機構による一般病院ver4.0の認定、2005年には地域がん診療拠点病院の
指定、地域医療支援病院の承認を受け、地域医療機関との連携を推進している。
http://www.kitami.jrc.or.jp/
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医療の高度化や医療制度の改革などを背景に病院の機能分化が進み、従来の病院完結型医療から、地域完結型医療の時代を迎えている。こうした中、北見赤十字病院ではオホーツク圏域の基幹病院として急性期医療を担い、地域完結型医療を推進するための基盤整備を進めてきた。
具体的には、地域の保健所・自治体・医師会の協力のもと、地域連携の評価・助言を行う「北見赤十字病院地域医療支援室運営委員会」を2001年11月に発足。そして、2003年7月に地域医療の活性化を目指して「オホーツク地域医療を考える会」を発足するなど、病病連携・病診連携を促進するためのさまざまな
活動を行ってきた。こうした取り組みにより、2005年4月、連携の中核となる「地域医療支援
病院」の承認を受けている。
「当院が中心となって地域の医療機関との連携をいかに円滑に行うかが大きなテーマです。とりわけ、広大なエリアにまたがるオホーツク圏域にあって、患者様のかかりつけ医である地域の医療機関との連携を促進するためには、ネットワークシステムをはじめITの活用が欠かせません」と、北見赤十字病院院長の小澤達吉氏は述べる。
同病院では地域医療推進室を中心に、紹介患者の受診や高度医療機器検査の受託などを簡単かつ迅速に対処するとともに、診療登録管理体制を整備して登録医制度を導入。現在、北見市の各医療機関をはじめ、オホーツク圏域で約100名の登録医がおり、診療記録の閲覧や図書室の利用、症例検討会・研修会への
参加などの体制づくりを進めている。
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病病・病診連携を支えるのが地域医療連携システムである。地域医療支援室では、連携医療機関から患者の診療予約・検査予約のFAX情報をデジタルデータ化し、北見赤十字病院内の各診療科・医師にその情報を提供する。予約日時を調整後、連携医療機関へ短時間で予約受付連絡票を返信するなど、システムの活用により診療・検査予約業務の効率化を図ってきた。
さらに、地域医療連携システムをベースに連携医療機関が紹介した患者や逆紹介を行った患者の放射線画像や検査結果などの医療情報をインターネット経由で参照できる「医療情報連携システム」の運用をスタートしている。その狙いについて小澤氏は「登録医は、当院に足を運ぶことなく患者様の検査結果などを参照でき、より迅速かつきめ細かな対応が可能です。また、患者様にとって検査の重複を避けられるなど、さまざまなメリットがあります。ただし、個人情報を扱うことから、セキュリティーの確保は絶対条件でした」と述べる。
医療情報連携システムでは、登録医からの
リモートアクセス手段として、アライドテレシスが提供するSSL-VPNアプライアンス「Juniper Networks SAシリーズ 」を導入。現在、登録医の一部がシステムを利用しているが、いつでも患者の情報を参照できることから高い評価を得ているという。
「当初、通信事業者の閉域網サービスを検討しましたが、回線契約などで時間や手間がかかると、せっかくのシステムも登録医に敬遠される心配がありました。そうしたときにセキュアなリモートアクセスが可能なSSL-VPNを紹介され、院長の判断で採用に踏み切ったのです」と、ITの企画・導入に携わる企画課課長の真壁 寿一氏は話す。
医療情報連携システムは、登録医が担当する患者の情報のみを参照する仕組みが特徴だという。具体的には、地域医療連携システムをベースに、登録医向けのポータルサイトを院内に設置。登録医はポータルサイトをゲートウェイとして医療情報連携システムへのアクセス時にID、パスワードのほか、端末認証でアクセス制御を行う。そして、認証された登録医はPC画面上に表示された自身の患者の画像情報や検査情報のアイコンをクリックすることで情報を参照できる。
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北見赤十字病院 企画課
情報システム係長 高橋 信昭氏 |
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「今後、病理検査結果などの新たな医療情報を提供する際にも、ポータルに各種検査システムを連携させればよく、汎用性の高いシステム展開が可能です」(真壁氏)。また、「医療情報連携システムの活用により、24時間いつでも必要に応じて情報を参照できるメリットが理解され、登録医として当院と連携する医療機関の拡大も期待できます」と、企画課情報システム係長の高橋 信昭氏は北見赤十字病院におけるIT推進の効用を話す。
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北見赤十字病院では、こうした地域の医療機関との連携を加速するともに、院内での医療情報の活用を促進するため院内ネットワークを刷新。ギガビットイーサネットをベースにする高速・広帯域の院内ネットワークが2006年6月から本格稼働を開始している。同病院では従来、100Mbpsの院内ネットワークを導入し、オーダリングシステムや放射線画像、検査などの各種
システムを運用してきた。
だが、トラフィックが増え続けるなか、既存の院内ネットワークでは新たなシステム展開も困難になっていたという。「年度内に電子カルテシステムが稼働する計画です。院内のみならず、今後、地域の医療機関と電子カルテなど医療情報の共有を視野に入れると、トラフィックが飛躍的に増大することが予想されます。院外との接続性を強化するためにも、高速・広帯域の院内ネットワーク構築が不可欠でした」(真壁氏)。
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▲CPU室内に設置された院内ネットワークを支える製品群 |
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また、事務部長の後藤 正志氏は「現場の
医師や看護師、職員が情報を活用することで病院経営に役立て、それが患者様のメリットになるはずです。そのためにも電子カルテなどITの役割はますます大きくなります」と話す。
院内ネットワークの刷新にあたり、従来から 北見赤十字病院のネットワーク設計・構築を 担当しているNECフィールディングでは、「SwitchBlade 5400Sシリーズ」をコアに、アライドテレシスの各種ギガビットイーサネット対応 スイッチで構成するネットワークを提案した。企画 課を中心に検討した結果、提案を採用。
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▲ギガビットイーサネット対応スイッチ「9424T/SP」 |
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「院内のどこからでも放射線画像データなどを参照するためには、高度なネットワークが必要です。 また、今回は外来などのあらゆる場所から情報を活用できるよう無線LANを導入していますが、 多数のアクセスポイントを収容するPoEスイッチなどを含め、ギガビットイーサネットをベースにした提案はうってつけでした」と真壁氏は述べる。これまでの院内ネットワークもアライド製品を中心に構築してきたこともあり、「製品の信頼性の高さは十分理解しており、安心して任せることができました」と付言する。
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NECフィールディング株式会社
旭川支店 オホーツク営業所長
中村 英樹氏 |
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院内ネットワークの刷新に際し、特別な要件があった。同病院では投資対効果の高いネットワークシステムをIT導入のポリシーにしており、「一つの端末で医療情報とともにインターネットを利用できるようにすること」である。この要件に対し、「医療情報とインターネットのセグメントをVLANで分けることはもちろん、医療情報システムのフロントにもファイアウォールを設置。こうした、きめ細かなアクセス制御によりセキュリティーを確保する仕組みをアライドテレシスの担当者と一緒に考え、要件を解決しています」と、NECフィールディングの中村 英樹氏は説明する。
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ギガビットの院内ネットワークが本格稼働を
開始してまだ間もないが、導入効果は随所に表れているようだ。「各診療科の診察室から画像データを参照できるようになり、患者様への説明もスピーディにできるようになりました」と小澤氏は効果の一例を述べる。従来、放射線画像は救急外来や脳外科、医局に設置された一部の端末でしか参照できず、各診療科の医師からはもっと手軽に画像データを参照したいとの要望も寄せられていた。北見赤十字病院ではこれまで、読影レポートを添付した過去のレントゲンフィルムをデジタルデータ化。院内ネットワークを介して医師や研修医の学習にも利用されるほか、SSL-VPNを介した登録医の利用も期待されている。
また、職員のE-ラーニングにも院内ネットワークを活用する計画。例えば、「三交代制で勤務する看護師への情報伝達の徹底や、今後導入される電子カルテの利用方法の周知などで
活用します。さらに将来は、産休などで休職している看護師がSSL-VPNを介して自宅から最新医療の動向を学び、復職するといった使い方も考えられます」と真壁氏はE-ラーニングの活用例を述べる。
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NECフィールディング株式会社
札幌支店 主任 郷六 尚氏 |
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また、情報漏えい防止の観点から、職員の
端末にデータを置かず、センター側のファイルサーバーで情報を一括管理する仕組みを導入している。「サーバーへの高速アクセスや電子カルテの導入など、安心して医療情報を活用するうえでネットワークのダウンは許されません。
そのため、院内のネットワーク管理を重要視しています」(高橋氏)として、アライドのネットワークマネージャー「Swim Manager」を活用して
スイッチを集中管理している。
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NECフィールディング株式会社
ソリューションセンター
中島 信也氏 |
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今後、電子カルテを活用した病病・病診連携などでネットワークの役割が一層大きくなる。「ITの進歩は目覚ましく、最新ネットワーク技術などの情報提供や新たな提案を今後ともお願いしたいですね」と、各氏はアライドテレシスとNECフィールディングのサポート体制に期待する。北海道で有数の地域医療連携ネットワークを推進する北見赤十字病院の動向が注目されている。(取材:2006年8月)
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NECフィールディング株式会社 |
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本社 |
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東京都港区三田1-4-28三田国際ビル |
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設立 |
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1957年3月 |
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資本金 |
: |
96億7,010万円 |
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従業員数 |
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単体6,274名(2006年3月末) |
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拠点数 |
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国内395ヶ所(2006年3月末) |
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パソコンからスーパーコンピューターまで各種コンピューター、ネットワーク機器について、企画・設計から導入・構築、運用・保守まですべてのフェーズで各種サポートサービスを提供している。
http://www.fielding.co.jp/
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