 |
サーバー室のSBx908 |
こうした生産管理システムの活用に欠かせないのがネットワークである。同社では倉敷の本社・工場を中心に九州事業所と関東、関西の営業所、中国・北京および上海の関連会社を結ぶWANを構築・運用してきた。そして、2011年1月、新本社・工場の建設・移転を契機にLANを刷新している。
新本社では、基幹LANにアライドテレシスのコア・スイッチ「SwitchBlade x908」を2台導入し、VCS機能を用いて機器を冗長化。そして、各フロアおよび隣接する工場にディストリビューション・スイッチx600シリーズを導入。SBx908とのリンクアグリゲーションにより経路を冗長化している。
そして、基幹LANに「VLANを設定するなど、従来のネットワークの課題を解消しています」と加藤正人氏は述べる。
旧本社ではレイヤー2スイッチをコアに100Mbpsの基幹LANを構成していた。当時はネットワーク規模もそれほど大きくなったことから、VLANを設定せず1つのセグメントで運用していたという。だが、近年、仕事量と加工機等で利用するデータが増加し大容量のデータがLAN上に流れると、まれに業務系
データなどのやり取りに影響を及ぼすこともあったようだ。
そこで、新本社の基幹LANでは、業務系、工場系、管理系など複数のVLANを構成。従来、専用ネットワークを敷設していたIP電話もVLANに収容している。具体的には、SBx908とx600シリーズの間でタグVLANを構成し、経路を冗長化。本社オフィス、工場のレイアウト変更などの場合、x600シリーズに接続されるエッジ・スイッチ「GS900Mシリーズ」のVLAN設定を変えればよい。
そして、スイッチのポートに複数のVLANを構成できるタグVLANにより、「使用するLANケーブルが少なくてすみ、拡張用に予備ケーブルを用意することができました。また、LANケーブルが少なくなる分、断線などのリスクを減らすこともできます」と、ネットワーク設計・構築を担当したピコシステムの眞部誠一郎氏は述べる。
|