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| 基幹スイッチとしてギガビットネットワークを支える「9924T/4SP」「9924SP」。 |
庁内基幹LANのリプレースに際し、総務部情報政策課ではシステム開発と同様の方式を採用。詳細な仕様書を作成し、代理店を介さずに直接、ネットワーク機器ベンダーに設計・構築・導入までを発注する仕組みに変更した。ネットワーク機器を開発・製造するベンダーが設計から導入まで責任を持つ。そして、設定情報などをオープンにすることで導入後の運用は地場IT企業に発注し、万一の障害時にも即応できる体制を整備する狙いがある。
情報政策課では、いくつかのネットワーク機器ベンダーを検討した結果、アライドテレシスに基幹LANのリプレースを依頼。要求仕様のキーワードは「オープンかつシンプル」なネットワークを、責任を持って提案、構築することである。アライドテレシスでは要件に基づくネットワーク機器を提案するとともに、専任SEが設計・構築・導入から、安定稼動の技術サポートまで一貫して対応。基幹スイッチにアドバンスト・レイヤー3スイッチ「CentreCOM 9924T/4SP」と「CentreCOM 9924SP」、フロアスイッチにレイヤー2plusスイッチ「CentreCOM 9424T/SP」で構成するギガビットイーサネットの基幹LANを提案、構築している。
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| ギガビットの基幹LANで接続されるフロアスイッチ「9424T/SP」。 |
従来、県庁では基幹LANにシャーシ型のハイエンドスイッチを導入していたが、今回はアライドのボックス型スイッチでリプレース。「LANが狭帯域の時代にはハイエンドの基幹スイッチが必要だったかもしれません。しかし、ギガビットの帯域もフルに使いきれるほどのトラフィックはまだなく、ボックス型の9924でもハイエンドスイッチとパフォーマンスの遜色はありません」と島村氏は述べる。
9924をトランク接続することで双方向8Gbpsのスイッチング容量を確保し、基幹LANのパフォーマンスを維持しつつ、冗長化を実現している。「リスクをいかにコントロールするかがリプレースの仕様書のポイントの1つでした」と島村氏が述べるように、アライドでは基幹スイッチの障害時にも迅速に回復する工夫を図っている。具体的には、冗長プロトコルで自動的にスイッチを切り替える従来の形態から、ホットとコールド用に各2台の9924を5組用意するとともに、特注の電源切替機を設置している。これにより、「万一の障害時にも手動でコールド機に迅速に切り替えられ、ネットワークの可用性を高められます」と情報政策課電子県庁推進班の主事、上川 達弘氏は話す。
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長崎県総務部 情報政策課
電子県庁推進班
主事 上川 達弘氏 |
また、フロアに設置した9424T/SPのMACアドレスフィルタリングにより、6,000台におよぶ庁内の端末をコントロールしてLAN接続のセキュリティーを確保。「セキュリティーはアプリケーション側で確保する」(島村氏)との考えから、一部のシステムを除いてVLANは導入せず、シンプルなネットワーク構成にしている。
今回のリプレースにより、庁内のシステム全体で保守・運用まで含めて約5割のコストを削減している。島村氏は「単にコスト削減がリプレースの目的ではなく、機器を変えることで設定情報などをオープンにする。従来の東京中心のネットワーク構築、運用の仕組みを地域主導に変え、地場IT企業がネットワーク運用業務に参入できるようにすることが重要です」と強調する。
そして、各部局が仕様書を作成するオープンソースのシステム開発を引き合いに、「ネットワーク構築を担うベンダーはもちろん、発注者側も責任を持つことで地場のIT企業に運用を任せることができるのです」と指摘する。アライドテレシスでは基幹LAN構築で培った経験とノウハウを生かし、今後も長崎県庁のLANの最適化に向けてさまざまな提案を行っていく考えだ。(取材:2007年12月)
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