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導入事例
学校法人野田学園(山口市)
有線・無線LANと認証システムを組み合わせ、
安全かつ自由度の高い校内ネットワークを整備
学校法人野田学園(山口市)
「学校法人野田学園(山口市)」
学校法人野田学園では、昨年の新校舎竣工を契機に校内LANを刷新。アライドテレシスのレイヤー2plusスイッチ「CentreCOM 9424T/SP」及び無線LANアクセスポイント「WR540APS」をベースに有線と無線を組み合わせた校内LANを構築した。教師用と生徒用のネットワークをVLANで分けるほか、ネットワーク認証アプライアンス「iBAQS-FX」を導入し、あらかじめ登録されたパソコンのみLAN接続を許可することでセキュリティーを強化している。学校のIT化を推進する同学園理事長・校長の牛見正彦氏と教諭でIT担当の山村恭嗣氏に校内LANの活用法を聞いた。
プロフィール
■学校法人野田学園
山口県山口市野田56
設立:1877年(明治10年)
野田学園高等学校、6年制一貫教育の野田学園中学・高等学校、野田学園幼稚園を擁する。創立130周年記念事業として竣工された新校舎は、太陽光発電や自然換気システム、最新の校内LANの採用など、環境に優しく、快適かつ機能的な学習環境を整備している。
http://www.nodagakuen.ed.jp
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環境配慮型の新校舎建設とともに新たな校内ネットワークを構築
新校舎のどこからでもインターネットを利用できるフリーアクセス
ネットワークセキュリティーを「iBAQS-FX」で確保
容易な運用管理を考慮して校内LANを設計・構築
環境配慮型の新校舎建設とともに新たな校内ネットワークを構築
教室はガラス張りの明るい空間
中世の歴史を今に伝える西の京、山口。応仁の乱で倒れた大内義弘の菩提を弔うため15世紀に建てられた国宝・瑠璃光寺五重塔から程近いところに学校法人野田学園がある。1877年に設立された同学園は「誠実・感謝・勤労」を校訓に、野田学園高等学校と6年制一貫教育の野田学園中学・高等学校を合わせて約900名の生徒が学ぶ。

野田学園では設立130周年を機に中高一貫教育を開始するとともに、最新設備を整えた新校舎を建設。周囲の歴史的景観地区と調和した外観をはじめ、校舎内部には様々な工夫が凝らされている。環境保護に配慮したエコスクールを実現するため、太陽光発電や空調用のクールチューブを採用するなど、建物から環境共生を学べる環境を整えていることも、その一例だ。また、各教室はガラス張りの明るい空間を構成。教師が生徒の日常を見守ることで、生徒の学ぶ力と徳を育てる狙いがある。各フロアには自己学習や交流の場となるスタディスペース、多目的に利用できるゼミ教室などが設けられている。

そして、新校舎(第1期)の竣工を契機に校内LANを刷新。アライドテレシスのギガビットイーサネット・レイヤー2plusスイッチ「CentreCOM 9424T/SP」及び無線LANアクセスポイント「WR540APS」をベースに有線と無線LANを組み合わせるほか、ネットワーク認証アプライアンス「iBAQS-FX」を導入した。
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新校舎のどこからでもインターネットを利用できるフリーアクセス
牛見 正彦氏
学校法人野田学園
理事長・校長 
牛見 正彦氏
校内LAN構築に合わせて約60名の教職員にパソコンを配布。グループウェアを活用して校内の伝達事項などの情報共有や情報交換を行うほか、校舎の各階に大型モニターが設置され、生徒への日課変更などの情報伝達に校内LANを利用している。学校のIT化について、野田学園理事長・校長の牛見正彦氏は「教職員の情報共有などにITを活用することで事務処理の効率化やペーパーレス化を図り、生徒への指導に専念できる教育環境を推進する狙いがあります」と述べる。

また、「ネットワークの本格活用はこれから」と前置きしつつ、「教育分野においてITは大きな可能性があります」と話す。例えば、教室のパソコンを利用してインターネットで調べ学習を行ったり、あるいは映像を活用した授業を行うことで生徒の理解を深めたりするなど、「ITの活用で個々の生徒のペースに合わせた学習が進められるようになります。ITの方向性を見極め、将来の利活用に対応できるよう新校舎建築を契機に校内LANを整備したのです」(牛見氏)。

同学園では、新校舎のどこからでも情報を利活用できるよう各教室の2カ所に有線と無線LANの情報コンセントを設けるほか、各フロアに無線LANアクセスポイントを設置し、インターネットへ接続できるフリーアクセス環境を整備している。

山村 恭嗣氏
学校法人野田学園
教諭
山村 恭嗣氏
例えば、教員、生徒、保護者の3者面談の際、無線LANを活用して進学希望の大学のホームページを参照しながら面談を行う。現在の大学入試は複雑化しており、インターネットなくして進路指導は難しいという。「無線LANであれば、進路指導室以外の場所でもインターネットにアクセスしながら進路指導を行ったり、生徒が学習情報を入手したりすることもできます」と牛見氏はフリーアクセス導入の狙いを述べる。

また、現在は既存のパソコン教室が1カ所のみ。あるクラスが情報の授業で使っていると他のクラスはパソコン教室を使えない。各教室の有線LANや無線LANを活用することで、いつでもパソコンを利用した授業が行えるようになる。「情報以外の教科でもパソコンを利用するニーズが高くなっています。パソコンの整備は今後の課題ですが、校内のどこからでもITを活用する授業が行えるネットワーク環境を実現しています」と、歴史の教諭でITを担当する山村恭嗣氏は話す。
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ネットワークセキュリティーを「iBAQS-FX」で確保
ネットワーク機器
新校舎の各フロアに設けられたEPSの「9424T/SP」と「GS924M」、PoE対応スイッチ「FS909M-PS」
野田学園では事務棟のほか、新校舎の各フロアに設けられたEPSに「9424T/SP」と「GS924M」、PoE対応スイッチ「FS909M-PS」及び無線LANアクセスポイント「WR540APS」を設置し、各教室や教官室などを接続している。VLANで教師用LANと生徒用LANを分け、例えば教師は教官室のパソコンから教師用サーバーにアクセスし、グループウェアなどの情報を参照することができる。また、生徒は情報の授業で作成したファイルを生徒用サーバーに保存している。教室のパソコン環境が整えば、パソコン教室に足を運ばずに生徒用サーバーから自身のファイルを操作することも可能になる。

こうした校内LANの活用に欠かせないのがセキュリティーである。成績用のシステムは校内LANとは別に構築して厳重なセキュリティー管理を講じているというが、学校では生徒の個人情報保護は必須の要件になる。とりわけ、無線LANを導入し、VLANで教師用、生徒用を分けるほか、インターネット接続用フリーアクセスの運用を行う同学園にとって、ネットワークの不正利用を防止する仕組みが重要になる。

ネットワーク機器
「9424T/SP-E」と「認証アプライアンス iBAQS-FX」
従来の校内LANでは教職員のパソコンに固定IPアドレスを割り当てて管理していたが、「ネットワークに接続される端末数が増え、IPアドレスでは管理しきれなくなっていました。そのため、セキュリティーを強化でき、許可された端末以外はネットワークに接続できない方法を検討していたときに『iBAQS-FX』を知ったのです」と山村氏は説明する。

iBAQS-FXは、あらかじめ登録された端末のみネットワーク接続を許可する認証アプライアンス。教職員のパソコンやネットワークプリンタ、生徒用パソコンなど200台に及ぶ端末のMACアドレスを登録し、ネットワークセキュリティーを確保している。そして、持ち込みPCなど未登録の端末がネットワークに接続された場合、その端末を隔離し、管理者はいつ、どこのスイッチから接続されたのかといった情報の確認も可能だ。

こうしたネットワーク認証の仕組みにより、持ち込みPCの接続を排除できる利点があるが、「運用上の課題もあります」と山村氏は言う。生徒が自身のノートPCを持参してフリーアクセスからインターネットを利用する場合、MACアドレスが登録されていないと接続できないことになる。また、同学園では幼稚園を併設しており、教職員が校内LAN経由でグループウェアを利用するほか、幼稚園にもフリーアクセスを設けている。「当学園の生徒や保護者が進路の情報などを調べるほか、幼稚園の保護者が行事の計画などでインターネットを利用することも考えられます。ニーズが高まってくるかもしれません。生徒や保護者の申請をもとに、ID、パスワードを発行してフリーアクセス利用時の個人認証を行うことも、今後の検討課題です」(山村氏)。
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容易な運用管理を考慮して校内LANを設計・構築
吉武 和文氏
株式会社セブンシステム
営業部 システムエンジニア
吉武 和文氏
校内LANでは容易な運用管理の仕組みもポイントになる。一般企業と異なり、学校では選任のIT管理者を配置しにくいからだ。そこで、「障害発生時の切り分けなど、運用管理のしやすさを考えてネットワークを構築しています」と設計・構築を担当したセブンシステムのシステムエンジニア、吉武和文氏は話す。具体的には、フロアのスイッチから各教室2カ所の有線LAN、無線LANのそれぞれ4本のケーブルで直結し、VLANを構成。万一、障害が発生した場合、該当するスイッチのポートからケーブルを差し替えることで稼働を継続できるようにしている。

そして、教師用、生徒用LANケーブルを色分けし、「学校から障害の電話連絡があった場合、どのスイッチの、何色のケーブルを抜き差しすればいいかを電話で伝えることにより、緊急対応が可能です」(吉武氏)と説明する。また、山村氏は「教職員は連絡事項の伝達にグループウェアやメールを活用しており、ネットワークが止まれば仕事ができません」と強調。「電話で復旧方法を聞き、学校側で対応できるようにネットワーク設計を行い、運用管理の効率化を図っています」と述べる。

新校舎とともに校内LANの整備により、生徒や保護者の反響はどうなのだろうか。牛見氏は「生徒や保護者の皆さんも最新設備の導入を評価しています。少子化の時代ですが、生徒の入学も順調で、ネットワーク環境の整備も影響していると思います。新校舎やネットワークを活用して学校活動も活発化するはずです」と期待する。

校内LANが整備され、今後、各教室のパソコンやデジタル教材の拡充がテーマになる。映像やコンピュータグラフィックスなどを活用した授業を実現する日も、そう遠いことではないだろう。野田学園を訪問したとき、新校舎の外壁に設置された電光ディスプレイから、大学合格のニュースが流れていた。こうした情報提供にも校内LANが利用され、そのネットワーク基盤をアライドテレシスの製品群が支えている。 (取材:2009年3月)
ネットワーク構成図
プロフィール
■株式会社セブンシステム
本社:山口市惣太夫町5-35
設立:1976年4月
資本金:2,500万円
電気通信工事、電気工事、太陽光発電設備工事、電気・視聴覚機器販売などを通じ、地域密着型の事業を展開している。
http://www.sevensystem.jp
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