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NTTデータ北陸
VCS対応のSBx908とx900をベースにシンプルで堅牢な冗長ネットワークを構築
NTTデータ北陸
「NTTデータ北陸」
NTTデータ北陸では、本社のコアスイッチおよびフロアスイッチのリプレースに伴い、アライドテレシスのVCS(Virtual Chassis Stacking)対応コアスイッチ「SwitchBlade x908」を2台、フロアスイッチに「CentreCOM x900シリーズ」を10台導入。VCS接続とポートトランキングにより機器と通信経路を完全に冗長化。従来の課題であった冗長プロトコルの制約のないシンプルかつ高信頼の社内LANを実現している。社内のみならず、SIerとしての立場からも、ユーザー企業に対してVCSは大きなメリットがあるというNTTデータ北陸の立石昇氏に冗長ネットワークのポイントなどを聞いた。
プロフィール
株式会社NTTデータ北陸
本社: 石川県金沢市彦三町1-1-1
創立: 1991年1月
資本金: 1億円(株式会社NTTデータ100%出資)
「地域の未来社会を創造するアクトローカリー企業」をコンセプトに掲げる。北陸に根ざした企業として、システムインテグレーション事業やネットワークシステムサービス事業など、地域社会に貢献する広範な事業を展開している。
http://www.nttdata-hokuriku.co.jp
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構成変更や障害時の対応が困難な独自プロトコルのスイッチ
VCSとポートトランキングでスイッチと通信経路を冗長化
シンプルな冗長ネットワークで運用・保守を含めたTCOを削減
顧客企業の運用負荷を低減する冗長ネットワークを提案
構成変更や障害時の対応が困難な独自プロトコルのスイッチ
立石 昇氏
NTTデータ北陸
品質保証部 課長代理
立石 昇氏
NTTデータ北陸は地域に密着したIT企業として、NTTデータグループの豊富な経験と実績をもとに、公共・自治体や金融、農協、一般企業などの情報システム構築をサポート。さらに、地域のニーズに対応する高度道路交通システムや環境、港湾・海洋の情報化に関連する各種システムを開発している。  

例えば積雪情報システムは、目視に頼っていた積雪状況の確認を積雪センサーで常時監視。道路管理機関はネットワークを介して収集されたデータをもとに除雪指示や交通規制などを迅速に処置できることから、北陸のみならず、降雪量の多い地域でのシステム導入が広がっているという。  

こうしたシステム開発の資産管理やプロダクトの管理をはじめ、ファイル共有やメールの送受信など、日々の業務のインフラになるのが社内LANである。これまで、本社ではエクストリームネットワークス製のコアスイッチおよびフロアスイッチを導入してきたが、更改の時期を迎えていた。そして、スイッチのリプレースに際し、「従来の課題を解決することを念頭に、スイッチの選定を進めました」とNTTデータ北陸の品質保証部課長代理、立石昇氏は述べる。  

同社では、ネットワークが止まれば、ビジネスが止まるとの考えから、従来からLANの冗長化を図ってきた。「これまで、スイッチが故障しないことを前提に冗長ネットワークを構成してきました。しかし、エクストリーム独自の冗長プロトコルに精通している技術者でなければスイッチの構成変更や障害時に対応できない問題があったのです」と打ち明ける。実際、技術者が不在で障害回復が遅れ、その間、業務が停滞することもあったという。
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VCSとポートトランキングでスイッチと通信経路を冗長化
こうした経験から、リプレースでは「スイッチの障害時にどう対応するか」を主眼に複数ベンダーの製品を比較・検討している。その結果、アライドテレシスのコアスイッチ「SwitchBlade x908」を2台、フロアスイッチに「AT-x900-12XT/S」を10台(5フロア分)導入。その決め手は「VCSでシンプルな冗長ネットワークを構築できると判断したためです」と立石氏は述べる。

VCSは、複数台のスイッチをスタック接続することで仮想的に1台のスイッチとして動作させる機能。スタックされたグループ内のスイッチがアクティブとして動作することから機器の冗長化や負荷分散が行える利点がある。また、スイッチをまたいだポートトランキング(IEEE 802.3ad準拠のリンク・アグリゲーション)により、通信経路の冗長化が行える。さらに、NTTデータ北陸では、SBx908が筐体背面に装備するスタックポートと専用ケーブル(AT-HS-STK-CBL1.0)を使い、最大110Gbpsの高速スタックを実現している。

従来、機器や通信経路の冗長化ではVRRPやSTP/RSTP、OSPFの構成、あるいはベンダー独自の冗長プロトコルを使用する、または組み合わせるケースが少なくない。信頼性を高められるものの、ネットワークが複雑化する傾向にあり、「当社のみならず、ユーザー企業を見ても、冗長プロトコルに精通していないと構成変更や障害時の対応が困難」(立石氏)という状況を招いている。

そこで、VCSとポートトランキングの構成に置き換えることにより、容易に冗長ネットワークを構築することができる。NTTデータ北陸では、SBx908および各フロアのx900をVCS接続するとともに、ポートトランキングを活用することでスイッチと通信経路の冗長化を図っている。

立石氏はVCSの利点について「シンプルに冗長ネットワークを構成でき、万一の障害時にもダウンタイムを短縮できます。また、ハイスピードスタックを使うことで前面の拡張スロットをフルに使えるため、ポートの拡張にも有効です」と述べる。例えばあるフロアのx900がトラブルを起こした場合、シンプルなネットワーク構成であれば、障害の切り分けも容易になる。その結果、障害時間を短縮できるというわけだ。
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シンプルな冗長ネットワークで運用・保守を含めたTCOを削減
ネットワーク機器
コアスイッチのSBx908は、双方向最大110Gbpsの高速スタックで接続されている。
VCS対応のSBx908とx900を選定した理由として、立石氏は「構築後、それほど高いスキルが要求されずに運用できることと、制約が少ないことを評価しました」と述べる。立石氏が所属する品質保証部は社内ネットワークの構築・運用のほか、開発手順の標準化や品質確保の手法などを社内に展開する役割もある。

現在、社内ネットワークの運用管理は2名で担当。冗長化などのネットワーク技術の継承について、ベンダー独自のプロトコルよりも、汎用性の高いプロトコルのほうが技術者のスキルの幅が広がると見ている。

また、SBx908とx900は新OS「AlliedWare Plus」を搭載。業界標準のCLIを採用し、運用管理の効率化を図っている。「標準的なCLIを使えることで、アライド製品の設定や運用管理を担う技術者の育成時間を短縮できるといった効果もあります。SBx908やx900に初めて接する場合でも、標準的なCLIを知っている技術者であれば、分かりやすい構造になっています」と述べる。

また、従来のスタック対応スイッチに比べ、VCSは制約が少ないという。機能的な制約のみならず、問題発生時にベンダーがスムーズに対応できるかどうかも、「ユーザーにとって制約になる」と見ている。その点、「アライドテレシスは構築時のサポートはもちろん、運用開始後の問題発生にも迅速に対応する体制を整えています。そのため、社内LANの運用・保守を含めたTCO削減が可能です」と評価する。

今回の社内LANは「壊れたときにどうするか」を主眼に構築していると前述したが、立石氏はトラブル時の保守費用を含めたTCOを試算し、アライド製品の採用を決定している。コアスイッチ、フロアスイッチともに完全に冗長化する「贅沢な」ネットワークを構築しているが、「VCSでスイッチの冗長性を確保することにより、トラブルが発生した場合にもネットワークの稼働を継続できます。そこで、有償保守のグレードを割安な翌日対応にするなど、今後5年間のTCOは、従来に比べ約3割削減できると試算しています」と述べる。
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顧客企業の運用負荷を低減する冗長ネットワークを提案
NTTデータ北陸はSIerとして顧客企業や公共などのネットワーク・システムの構築を数多く手がけている。「ネットワークが複雑になり、構成を変更するにもどう対応していいか分からないといったお客様も増えています」と立石氏は指摘する。顧客からのサポート要請が増える結果、SIerの運用負荷が高くなり、「お客様もSIerも不幸になってしまう」と危惧している。  

あらゆる情報がIP化され、ネットワークも電気や水道などと同様に意識せずに利用できる環境が求められる。「そのインフラ上でユーザーニーズに応じたアプリケーションを動作させ、ITの目的である生産性向上などに注力する。そのためにも、信頼性が高く、シンプルなネットワークが欠かせないのです」と強調する。  

さらに、企業ではIT担当者が異動するケースもある。異動に際し、マニュアルと違ってネットワークを構築・運用してきたIT担当者の経験やスキルを後任者に引き継ぐのは困難なことが多いが、「ネットワークがシンプルになることで、IT担当者の負荷も低減できます」と述べる。

シンプルなネットワークを顧客に提案する上で、「SBx908はポート密度が高く、機能、コストパフォーマンスともに満足できます。信頼性はVCSで確保でき、運用のしやすさや国内ベンダーの安心感など、お客様に推奨しやすい製品といえます」と評価する。(取材:2008年8月)
ネットワーク構成図
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