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導入事例
東京新宿ベジフル株式会社
高信頼性が求められる青果物卸売の基幹LANに「x900シリーズ」を採用
東京新宿ベジフル株式会社
「東京新宿ベジフル株式会社」
卸売会社の東京新宿ベジフルは、東京新宿青果と東京淀橋青果の青果物卸売事業を統合して2005年6月に発足した。両社のコンピュータシステムの統合に伴い、ギガビットのLANを再構築。その基幹スイッチに冗長化されたアドバンスト・レイヤー3スイッチ「CentreCOM x900シリーズ」、フロアスイッチにレイヤー2インテリジェント・スイッチ「CentreCOM GS924M」などアライドテレシスの製品群を導入。全国の生産者から青果物を集荷、仲卸や小売業者へ販売する同社では日々、大量の請求/支払データなどを処理することから、ノンストップの稼動を実現する高信頼のネットワークが不可欠になるという管理部の各氏にネットワーク再構築の狙いなどを聞いた。
プロフィール
■東京新宿ベジフル株式会社
本  社:東京都新宿区北新宿4-2-1 東京都中央卸売市場淀橋市場
設  立:2005年6月
売上高:695億円(2007年3月期)
全国農業協同組合連合会、日本園芸農業協同組合連合会、各都道府県JA、スーパー・量販店などを主な取引先に、青果物およびその加工品の受託販売、買い付け販売を行っている。
http://www.vf-shinjuku.jp
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卸売事業の統合に伴い、両社のシステム統合が課題
社内LANの障害箇所を特定できず、業務が停滞
業界標準のCLIを採用した新OSで容易な設定を実現
自動チャンネル管理機能で電波干渉の影響を回避
卸売事業の統合に伴い、両社のシステム統合が課題
石田 義一郎氏
東京新宿ベジフル株式会社
管理本部・営業推進本部
副本部長 取締役
石田 義一郎氏
東京都庁に程近い東京都中央卸売市場淀橋市場。全国の生産者から集荷された青果物はここで仲卸業者や小売業者へ卸売され、消費者の安全・安心な食生活の一翼を担ってきた。近年、国内産地の大型化など青果流通を取り巻く環境の変化を背景に、農林水産省では2004年6月に卸売市場法を一部改正。従来、法律で規定していた卸売業者の委託手数料を2009年4月から自由化するなどの施策を打ち出している。

山崎 哲男氏
東京新宿ベジフル株式会社
管理部 部長
山崎 哲男氏
こうした卸売市場における取引の規制緩和や卸売市場の再編などを受けて、淀橋市場を事業拠点にする東京新宿青果と東京淀橋青果の両社はそれぞれの卸売業務部門を統合、東京新宿ベジフルが発足した。「卸売手数料の弾力化などの規制緩和が進む中、他の市場の卸売事業者との競争に打ち勝つためには両社の青果物卸売事業を統合し、コスト削減など効率的な経営を推進していく必要があったのです」と、東京新宿ベジフルの取締役、石田義一郎氏は事業統合の経緯を説明する。

東京新宿ベジフルの発足に伴い、それまで個別に構築・運用していたシステムの統合が課題になっていた。だが、「ホストコンピュータのベンダーも違えば、コード体系や帳票も両社で異なります。そのため、発足当時は両社のホストを使い、その後、旧新宿青果のホストに統一することになったのですが、さまざまな問題が浮かび上がったのです」と管理部長の山崎哲男氏は打ち明ける。
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社内LANの障害箇所を特定できず、業務が停滞
馬場 清一氏
東京新宿ベジフル株式会社
管理部 電算課 課長補佐
馬場 清一氏
当初、両社のシステムを利用したのは、「先行して事業を統合した卸売会社の中にはシステム統合で苦労したという話を聞いていたため」(石田氏)だが、いつまでも2つのシステムを使い続けるのは、業務の効率化から見ても得策ではない。そこで、淀橋卸売市場の管理棟内の東側と西側でそれぞれ事業を行っていた両社のホストをLANで接続したものの、「継ぎ足しのため、ネットワークのトラブル時に障害箇所を特定できず、業務が停滞することもありました」と、旧新宿青果時代からシステム開発・運用を担当してきた電算課の課長補佐、馬場清一氏は話す。また、旧淀橋青果のシステムを担当していた電算課の課長補佐、粟田章氏は「ホストにアクセスする端末台数が一気に増えたこともあり、レスポンスが遅くなる問題が出ていたのです」と振り返る。

粟田 章氏
東京新宿ベジフル株式会社
管理部 電算課 課長補佐
粟田 章氏
こうしたネットワーク事情の中、事業統合の相乗効果を発揮させるため、ホストコンピュータの刷新とともに社内LANの再構築が検討課題になっていた。「複雑化していた社内LANをシンプルにして信頼性を高めるためです」と石田氏はLAN再構築の狙いを話す。どの企業でもビジネスのインフラとしてネットワークの安定稼動は重要なポイントになるが、特に「青果物など生鮮食品を扱う卸売事業では24時間、ノンストップで稼動する信頼性の高いネットワークが不可欠です」と山崎氏は強調する。

東京新宿ベジフルの場合、全国の生産者からの青果物がトラックで淀橋卸売市場へ集荷された後、仲卸業者や小売業者などへ販売される。生産者への支払いデータや、仲卸業者などへの請求データはその日に入力して処理されることから、ネットワークシステムの停止は一時も許されないからだ。そこで「冗長化による高い可用性やセキュリティーの強化などを要件にネットワークの再構築をインテグレーターに依頼したのです」(山崎氏)。
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業界標準のCLIを採用した新OSで容易な設定を実現
ネットワーク機器
基幹スイッチに冗長化されたアドバンスト・レイヤー3スイッチ「CentreCOM x900シリーズ」、フロアスイッチにレイヤー2インテリジェント・スイッチ「CentreCOM GS924M」を設置し、ギガビットの高速な社内LANを支える。
東京新宿ベジフルのネットワークシステムの再構築を担当する日立システムアンドサービスでは、基幹LANにアドバンスト・レイヤー3スイッチ「CentreCOM x900-24XT」を2台導入して冗長化する一方、フロアスイッチに「CentreCOM GS924M」を配置するなど、アライドテレシスの製品群によるギガビットの社内LANを提案した。その理由について、日立システムアンドサービスの主任技師、下鳥晋氏は「当社では従来からアライド製品を用いたネットワーク構築を行っており、コストパフォーマンスや機能面の観点からも、安心して提案できます」と述べる。

下鳥 晋氏
株式会社日立システムアンドサービス ネットワーク・セキュリティソリューション本部 
ネットワークソリューション部
主任技師 下鳥 晋氏
東京新宿ベジフルが採用した「x900シリーズ」は、複数台のスイッチをスタック接続することで仮想的に1台のスイッチとして動作、管理できるVCS(Virtual Chassis Stacking)に対応する。「今回、VRRP(Virtual Router Redundancy Protocol)を用いてx900を冗長化していますが、今後のネットワーク拡張時にはVCSの利用も考えられます」と、ネットワーク設計を担当した日立システムアンドサービスの細野敬一朗氏は説明する。VLANを構成する「GS924M」を2台のx900で収容し、リンクダウンなどの際に片側のx900に切り替わる仕組みだ。ダイナミックルーティングプロトコルを使用せず、VRRPのみで冗長化することにより、シンプルなネットワーク設計にしているという。

細野 敬一朗氏
株式会社日立システムアンドサービス ネットワーク・セキュリティソリューション事業部
ネットワークソリューション部
細野 敬一朗氏
x900シリーズは業界標準のコマンドラインインタフェース(CLI)を採用した新OS「AlliedWare Plus」に対応。このため、エンジニアは新たに設定コマンドを習得することなく、ネットワークの設定・管理が行える利点がある。例えば、VRRPやVLANの設定などについても、「業界標準同様のCLIにより、ネットワークエンジニアには設定がしやすいと思います」と細野氏は新OSを評価する。そして、「これから本格的にネットワークの勉強を始める」という馬場氏も、運用管理の効率化で新OSに期待しているようだ。また、ギガビットの社内LANにより、「ユーザーは高速なサーバーアクセスが可能になります」と粟田氏は期待する。これまでもアライドテレシスのスイッチを中核に100Mbpsの基幹LANを構築していたが、端末の処理能力の問題もあり、高速性能を十分に生かせなかった。
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新システムの本格稼動に向けてインフラ整備を推進
東京新宿ベジフルでは、ホストコンピュータとともにクライアント端末を刷新。約250台のパソコンを新たに構築した社内LANに接続する作業を進めているところだ。そして、2008年秋に新システムへの全面移行を予定している。「ホスト専用端末からWindowsベースのパソコンにリプレースし、ユーザーの部署や権限に応じたアクセス制御が行える認証システムを新たに導入するなど、安心してシステムを活用できるインフラ整備を行っています。アライドテレシスの基幹スイッチにより、懸案だったネットワークの信頼性を高められます」と、石田氏は社内LANの本格稼動に向けて期待する。

早乙女 豊氏
株式会社日立システムアンドサービス 営業統括本部
東京第一営業本部 第2営業部 早乙女 豊氏
従来はシステムとネットワークの運用保守の窓口が異なっていたため、障害対応に時間がかかることもあったという。今後は「アライドテレシスのネットワーク機器の運用保守を含め、当社の関連会社が一元的に対応します。本格稼動に向けて懸案事項を解決するため、管理部の皆さんと定期的にミーティングを行っているところです」と、日立システムアンドサービスの早乙女豊氏は述べる。

東京新宿ベジフルでは、自社の業務効率化のみならず、取引先との情報交換などでもネットワークの活用が期待されている。これまで卸売会社と生産者を結ぶ業界ネットワーク「ベジフルネット」を活用して出荷情報などをやり取りしてきた。近年、取引先の中にはネットワーク経由で青果物を注文したり、卸売会社が消費者のニーズを生産者に情報提供する動きも活発化している。「請求や支払データをはじめ、膨大な件数に上る情報をタイムリーに提供するためにも、ネットワークの役割はますます重要になります」と山崎氏は述べる。新ネットワークシステムの稼動後、役員や社員がパソコン上で取引情報を随時把握して迅速な経営判断などに役立てられるようになる。

食の安全・安心や、食料の自給率アップなどが課題になる今日、東京新宿ベジフルでは青果物の卸売事業を通じ、魅力ある農業づくりの一翼を担うことを目指している。「ステークホルダーと協力して安全な青果物を消費者に届け、消費者が安心して豊かな食生活を営める社会の実現」を使命に掲げる同社のネットワークインフラを、アライドテレシスのx900シリーズなどのスイッチ製品群が支えている。(取材:2008年3月)
ネットワーク構成図 ネットワーク構成図
ネットワーク構成図 ネットワーク構成図
ネットワーク構成図 ネットワーク構成図
プロフィール
■株式会社日立システムアンドサービス
本社:東京都港区港南2-18-1 JR品川イーストビル
設立:1978年9月
資本金:41億9,000万円(2007年3月31日現在)
従業員数:4,817名(同、連結)
システムインテグレーションおよびシステムサービスを主力事業に、コンサルティングからシステムの企画・設計・開発・保守・運用までのトータルソリューションをワンストップで提供している。
http://www.hitachi-system.co.jp
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