AT-AR1050V コマンドリファレンス 5.5.4: originator

(config-4to6-mapping)# [no] originator single A.B.C.D X:X::X:X [ipv6-interface IFNAME]

(config-4to6-mapping)# [no] originator subnet A.B.C.D/M X:X::X:X/M [ipv6-interface IFNAME]

NAT46におけるIPv4端末のアドレス変換ルール（オリジネーターマッピング）を追加する。
no形式で実行した場合は、指定した変換ルールを削除する。

本コマンドで設定した変換ルールは

パラメーター

`single`	1つのIPv4アドレスを1つのIPv6アドレスに一対一で変換する
`A.B.C.D`	一対一変換におけるIPv4アドレス（IPv4→IPv6通信では変換前、逆向きの通信では変換後。IPv4端末の実IPv4アドレス）
`X:X::X:X`	一対一変換におけるIPv6アドレス（IPv4→IPv6通信では変換後、逆向きの通信では変換前。IPv4端末の仮想IPv6アドレス）
`ipv6-interface IFNAME`	指定したIPv6インターフェースに設定されているプレフィックスを使用する。この場合、インターフェースのプレフィックスにX:X::X:Xの下位部分（インターフェースID）と変換前のIPv4アドレスを組み合わせたものがIPv4端末のNAT46変換後IPv6アドレスになる
`subnet`	96ビットのプレフィックスに32ビットのIPv4アドレスを結合することで、指定したIPv4サブネット全体を変換する
`A.B.C.D/M`	サブネット変換におけるIPv4アドレス範囲（IPv4→IPv6通信では変換前、逆向きの通信では変換後。IPv4端末の実IPv4アドレス範囲）。指定した範囲内のアドレスだけが変換対象になる。すべてのアドレスを対象にする場合は0.0.0.0/0を指定すればよい
`X:X::X:X/M`	サブネット変換におけるIPv6アドレスプレフィックス（IPv4→IPv6通信では変換後、逆向きの通信では変換前。IPv4端末の仮想IPv6アドレスプレフィックス）。サブネット変換では128ビットのIPv6アドレスの末尾（下位）に32ビットのIPv4アドレスを埋め込むため、プレフィックス長（M）には 96（128 - 32）を指定すること
`ipv6-interface IFNAME`	指定したIPv6インターフェースに設定されているプレフィックスを使用する。この場合、インターフェースのプレフィックスにX:X::X:X/96の中間部分（プレフィックス長 + 1 ～ 96ビット目）と変換前のIPv4アドレスを組み合わせたものがIPv4端末のNAT46変換後IPv6アドレスになる

使用例

■ IPv4ネットワーク側のすべてのIPv4アドレス（0.0.0.0/0）を、eth1インターフェースに設定されているIPv6プレフィックス＋元のIPv4アドレスに変換するオリジネーターマッピングを追加する。
たとえば、eth1に2001:db8:10:10::1/64が割り当てられている場合、IPv4アドレス192.168.1.11は、eth1のIPv6プレフィックス「2001:db8:10:10::/64」と「192.168.1.11（16進数表記で c0a8:10b）」を組み合わせた「2001:db8:10:10::c0a8:10b」に変換される。

注意・補足事項

■ 一対一（single）変換でipv6-interfaceを指定しない場合の動作

originator

パラメーター

使用例

注意・補足事項

コマンドツリー

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