[index] AT-MCF2000 コマンドリファレンス

インターフェース / 概要


  - モジュール
   - モジュールの指定方法
   - 基本コマンド
  - チャンネルとポート
   - ポートの指定方法
   - 基本コマンド
  - リンクモード
   - リンクテストモード
   - ミッシングリンクモード
   - スマートミッシングリンクモード
   - リンクモードの設定

本製品のインターフェースについて説明します。
本製品のコマンドでは、インターフェースをモジュール、チャンネル、ポートに大別しています。

モジュール

モジュールは、シャーシの各スロットに装着されたマネージメントモジュール、ラインカード、電源ユニット、ファンモジュールを意味します。

モジュールの指定方法

本製品のモジュールは次の形式で表します。

「シャーシID/スロットID」


基本コマンド

モジュールに対して操作を行う基本的な設定コマンドを紹介します。

■ シャーシ名を設定するにはSYSTEM SET CHASSISコマンドを使います。

# SYSTEM SET CHASSIS ID=0 NAME=MCF2000


■ モジュール名を設定するにはSYSTEM SET MODULEコマンドを使います。

# SYSTEM SET MODULE ID=0/1 NAME=blade1


■ シャーシの状態を確認するにはSYSTEM SHOW CHASSISコマンドを使います。

# SYSTEM SHOW CHASSIS ID=0


■ モジュールの状態を確認するにはSYSTEM SHOW MODULEコマンドを使います。

# SYSTEM SHOW MODULE ID=0/b


■ マネージメントモジュールとすべてのラインカードを再起動するにはSYSTEM RESET CHASSISコマンドを使います。

# SYSTEM RESET CHASSIS ID=0


■ 指定したモジュールのみ再起動するにはSYSTEM RESET MODULEコマンドを使います。

# SYSTEM RESET MODULE ID=0/2


Note - SYSTEM RESET CHASSISコマンド、SYSTEM RESET MODULEコマンドを入力すると、直ちに再起動します。

■ マネージメントモジュールとラインカードを初期化するにはSYSTEM RESET CLUSTER(ADMIN)コマンドを使います。

# SYSTEM RESET CLUSTER all


Note - マネージメントモジュールとラインカードの初期化は、管理者レベルのユーザー(manager)のみ実行可能です。

Note - 初期化を実行すると、対象となるマネージメントモジュール、ラインカードのそれぞれのファイルシステム上のファイルはすべて削除されます。

チャンネルとポート

インターフェースの設定コマンドには、シャーシID、スロットIDに続けてチャンネル番号、ポートを指定するものがあります。

チャンネルは、ラインカードの対になるローカルポート/リモートポートの単位です。チャンネル番号は1〜12で指定します。

ローカルポートまたはリモートポートを指定する場合、以下の形式で指定します。

表 2
記号
ポート
a ローカルポート
b リモートポート


たとえば、スロット1に装着されたラインカードのチャンネル7のローカルポートは、次のように表します。

「ID=0/1/7/a」

Note - マネージメントモジュールでは設定対象となるポートはマネージメントポートのみのため、設定を行う場合はシャーシIDとスロットIDを指定(「ID=0/m」)します。マネージメントポートはおもにTelnet/SSHやSNMPによる管理を行う際に用います。

ポートの指定方法

リモートポート/ローカルポートに対する設定コマンドには、複数のポートを一度に指定できるものがあります。以下、指定する時の例を示します。

■ ラインカードの1つのポートを指定

# SYSTEM SET PORT ID=0/1/7/b PORT-STATE=disable


■ ラインカードの1つのチャンネル(ローカルポート/リモートポートの組み合わせ)を指定

# SYSTEM SET INTERFACE ID=0/2/7 PORTNAME=Region2


■ ラインカードの全ポートを指定

# SYSTEM SHOW INTERFACE ID=0/1


■ ラインカードの全ローカルポートを指定(チャンネルの指定を省略し、ポートを指定)

# SYSTEM SET PORT ID=0/2/a PORT-STATE=enable


Note - コマンドによって指定できるパラメーターは異なります。詳細は各コマンドの解説をご覧ください。

基本コマンド

チャンネル/ポートに対して操作を行う基本的な設定コマンドを紹介します。

■ ポートの有効/無効を設定するにはSYSTEM SET PORTコマンドのPORT-STATEパラメーターを使います。初期設定は有効です。

# SYSTEM SET PORT ID=0/1/10/a PORT-STATE=enable
# SYSTEM SET PORT ID=0/1/b PORT-STATE=disable


■ ポートの通信速度、デュプレックスモード、MDI/MDI-Xを固定設定にするには、SYSTEM SET PORTコマンドのSPEEDパラメーター、DUPLEXパラメーター、CROSSOVERパラメーターを使います。初期設定はオートネゴシエーション、MDI/MDI-X自動認識です。

# SYSTEM SET PORT ID=0/2/5/a SPEED=100 DUPLEX=half CROSSOVER=mdix


■ チャンネルの表示名を設定するにはSYSTEM SET INTERFACE PORTNAMEコマンドを使います。

# SYSTEM SET INTERFACE ID=0/1/1 PORTNAME=channel1 


■ ラインカードの全ポートの状態を確認するにはSYSTEM SHOW INTERFACEコマンドでシャーシID、スロットIDを指定します。

# SYSTEM SHOW INTERFACE ID=0/2


■ 特定のチャンネル/ポートの状態を確認するにはSYSTEM SHOW INTERFACEコマンドでシャーシID、スロットIDに続けてチャンネル番号を指定します。

# SYSTEM SHOW INTERFACE ID=0/1/1


Note - マネージメントポートの設定情報を表示する場合はSYSTEM SHOW INTERFACEコマンドではなく、SYSTEM SHOW MODULEコマンドを使います。

リンクモード

ラインカードの各ポートには、リンクテストモード、ミッシングリンクモード、スマートミッシングリンクモードの3つのリンクモードがあります。ローカルポート/リモートポートのいずれかに障害が発生した際、もう一方のポートのリンクの挙動(維持、切断など)、LED の動作を変更することができます。

リンクモードはチャンネルごとに設定できます。

リンクテストモード

リンクテストモード設定時にリンク障害が発生した場合、問題のないポートのLEDは点灯し、問題のあるポートのLEDは消灯して、リンク障害を示します。初期設定のリンクモードです。

ミッシングリンクモード

ミッシングリンクモード設定時にローカルポートにリンク障害が発生した場合、リモートポートのリンクを切断します。
リモートポートの受信側または送信側リンク、もしくはその両方に障害が発生した場合、ローカルポートのリンクを切断します。

Note - 本製品には、100M SFP使用時にリモートポートの送信側リンクの障害を検出する機能がありません。このため、リモートポートの送信側リンクに障害が発生したとき、当該のチャンネルがミッシングリンクモードに設定されていても、正しく機能しない場合があります。

スマートミッシングリンクモード

スマートミッシングリンクモード設定時にローカルポートまたはリモートポートにリンク障害が発生した場合、リンク障害が発生したポートを自動的にリンク切断し、問題のないポートのLEDは点滅し、問題のあるポートのLEDは消灯して、リンク障害を通知します。この際、問題のないポートでは、LEDの点灯と同時に、リンクアップ/リンクダウンを間欠的に繰り返し、接続機器に対して障害を伝達します。接続機器の仕様によっては、リンクアップした瞬間にパケットを転送するため、通信エラーが発生することがあります。

Note - 本製品には、100M SFP使用時にリモートポートの送信側リンクの障害を検出する機能がありません。このため、リモートポートの送信側リンクに障害が発生したとき、当該のチャンネルがスマートミッシングリンクモードに設定されていても、正しく機能しない場合があります。

Note - 多段接続したメディアコンバーターの間でスマートミッシングリンクモードが干渉して、リンクアップ/リンクダウンが繰り返される場合は、ポートのリンクモードをいったんリンクテストモードに切り替えることで、正常にリンクする場合があります。

Note - スマートミッシングリンクモードが動作すると、接続機器もリンクアップ/リンクダウンを間欠的に繰り返すため、ログが繰り返し生成されます。このため、設定時にはご注意ください。

リンクモードの設定

初期値では各チャンネルのリンクモードはリンクテストモードに設定されています。

■ リンクモードはSYSTEM SET INTERFACEコマンドで設定します。

# SYSTEM SET INTERFACE ID=0/1/3 OPMODE=ml


Note - ラインカードのモード切替スイッチでリンクモードを切り替えた場合、設定は該当のラインカードの外部コンフィグに保存されますが、アクティブマスターコンフィグ(起動時マスターコンフィグ)には自動的に反映されません。設定をアクティブマスターコンフィグに保存するにはCONFIG SAVEコマンドを実行します。

■ リンクモードの設定および各ポートのリンク状態を確認するにはSYSTEM SHOW INTERFACEコマンドを使います。

# SYSTEM SHOW INTERFACE ID=0/1


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