[index] AT-MCF2000 コマンドリファレンス

IP / 概要


  - IPインターフェース
   - IPホストとしての基本設定
   - IPのデバッグ
   - DHCP/BOOTPによるIPアドレス自動設定

IP(Internet Protocol)の基本設定について説明します。

IPインターフェース

IPインターフェースは、IPパケットの送受信を行うためのインターフェースです。

本製品への通信はマネージメントモジュールからのみ可能で、ラインカード経由では行えません。

マネージメントモジュールには初期設定でIPアドレス10.0.0.1、ネットマスク255.255.252.0が割り当てられています。

Note - マネージメントモジュールがネットワークに接続している時、シャーシのMACアドレスを自身のアドレスとして使用します。シャーシのMACアドレスはSYSTEM SHOW CHASSISコマンドまたはSYSTEM SHOW CLUSTERコマンドで表示される「MAC Address」欄で確認できます。

IPホストとしての基本設定

本製品はご購入時の状態で、メディアコンバーターとして機能するよう設定されています。単なるメディアコンバーターとして使う場合、設置・配線後電源を入れるだけで特に設定は必要ありません。

ただし、ネットワーク経由でTelnet/SSHログインしたり、SNMPによる管理などを行う時は、マネージメントモジュールとTelnet/SSHクライアントの両方に適切なIPアドレスが設定されており、互いにIPで通信できる必要があります。以下にそのための基本設定について説明します。

Note - 本製品のTelnet/SSHサーバーは初期設定では無効になっています。Telnet/SSH を使用する場合は、あらかじめTelnet/SSH サーバー機能を有効化しておく必要があります。設定方法については「ターミナルサービス」/「概要」をご覧ください。

  1. コンソールからログインします。

  2. IPアドレスの割り当て、変更をするにはIP SETコマンドを使って、マネージメントポートにIPアドレスとネットマスクを設定します。

    # IP SET IP-ADDRESS=192.168.1.1 SUBNETMASK=255.255.255.0
    


    Note - ネットマスクの指定を省略した場合は、初期設定の255.255.252.0となりますのでご注意ください。

  3. 以上で設定は完了です。設定を保存して次回以降もこの設定で起動するためには、マスターコンフィグファイルを作成し、アクティブマスターコンフィグ(起動時マスターコンフィグ)に指定します。コンフィグファイルの設定については「コンフィグレーション」/「概要」を参照してください。

    # CONFIG SAVE FILESYSTEM=system://0/m/mcf2000.cfg
    # CONFIG SET FILESYSTEM=system://0/m/mcf2000.cfg
    


■ 割り当てられたIPアドレスなどの情報はIP SHOWコマンドで確認できます。

# IP SHOW ↓
IP Information :
 IP Address ........................... 192.168.1.1
 SubNet Mask .......................... 255.255.255.0
 Gateway .............................. 0.0.0.0
 DHCP ................................. Disable


IPのデバッグ

IPのデバッグ用には、以下のコマンドが用意されています。


DHCP/BOOTPによるIPアドレス自動設定

ネットワーク上のDHCP/BOOTPサーバーを利用して、システムのIPアドレスを自動設定することもできます(DHCP/BOOTPクライアント機能)。

Note - ここで説明しているのは、本製品がDHCP/BOOTPクライアントとして別のDHCP/BOOTPサーバーから取得するための設定です。

■ IPアドレスの動的設定機能を有効にします。初期設定では無効になっています。DHCP/BOOTPクライアント機能を使う時は、必ず最初に動的設定を有効にしてください。

# IP DHCP ENABLE


Note - IP DHCP ENABLEコマンドを実行しないと、DHCP/BOOTPサーバーからアドレスの割り当てを受けることができません。

IP SHOWコマンドを実行して、「DHCP」がEnableになっているかを確認してください。

■ 本製品のDHCP/BOOTPクライアント機能では、IPアドレス、サブネットマスク、ゲートウェイアドレスの情報を取得・自動設定できます。

■ DHCP/BOOTPサーバーから割り当てられたIPアドレス、ゲートウェイアドレスなどは、IP SHOWコマンドで確認できます。

Note - マネージメントモジュールがネットワークに接続している時、シャーシのMACアドレスを自身のアドレスとして使用します。このため、DHCP/BOOTPサーバーから本製品にIPアドレスを静的割り当てする場合、SYSTEM SHOW CHASSISコマンドまたはSYSTEM SHOW CLUSTERコマンドで「MAC Address」欄に表示されるシャーシのMACアドレスを指定します。


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