インストール / AT-RADgateのインストール
Hyper-V編
AT-RADgateをHyper-V上にセットアップする大まかな手順は次のとおりです。
本マニュアルでは、サポートOSであるWindows Serverや、仮想化環境であるHyper-V自体のセットアップには触れていません。
本マニュアルで説明している作業の大部分は、Hyper-VのGUI管理ツールであるHyper-V マネージャーを使って行います。Hyper-V マネージャーからHyper-Vホストに接続する方法、Hyper-V マネージャーの全般的な使用方法などについては、各製品のマニュアル等をご参照ください。
インストール用イメージファイルの準備
AT-RADgateのパッケージバージョン 1.1.0のファイルは次のとおりです。
インストール用イメージファイルを、サーバーの任意のフォルダにダウンロードしてください。
サーバーへの接続と仮想マシンの作成
- スタートメニューなどから「Hyper-V マネージャー」を起動します。
- 「Hyper-V マネージャー」ウィンドウの左ペインに作業中のHyper-Vホスト名(ローカルサーバー名)が表示されていない場合は、次の手順で追加してください。
ローカルサーバー名が表示されている場合は手順3に進んでください。
2-1. 左ペインの「Hyper-Vマネージャー」を右クリックし、コンテキストメニューから「サーバーに接続」を選択します。

2-2. 「コンピューターの選択」ダイアログで「ローカル コンピューター」を選択し「OK」をクリックします。

- 左ペインに表示されているローカルサーバー名を右クリックし、コンテキストメニューから「新規」>「仮想マシン」の順に選択します。

- 「仮想マシンの新規作成ウィザード」の「開始する前に」画面が表示されますので、「次へ」をクリックします。

- 「名前と場所の指定」画面では、「名前」欄に仮想マシンの名前を入力して「次へ」をクリックします。
仮想マシンの格納場所はデフォルトのままで構いません。

- 「世代の指定」画面では、「第 1 世代」を選択して「次へ」をクリックします。

- 「メモリの割り当て」画面では、「起動メモリ」欄に2048 MB以上の必要動作環境を満たすメモリー容量を入力して「次へ」をクリックします(参考:AT-RADgateの動作環境)。
「この仮想マシンに動的メモリを使用します。」はチェックしないでください。

- 「ネットワークの構成」画面では、「接続」欄を「接続しない」にしたまま「次へ」をクリックします。
ネットワークの設定は後ほど行います。

- 「仮想ハード ディスクの接続」画面では、「仮想ハード ディスクを作成する」を選択して「名前」を指定し、「サイズ」欄に3 GB以上の必要動作環境を満たす値を入力して「次へ」をクリックします(参考:AT-RADgateの動作環境)。
「場所」はデフォルトのままにしてください。

- 「インストール オプション」画面では、「ブート CD/DVD-ROM からオペレーティング システムをインストールする」を選択し、「イメージ ファイル (.iso)」欄でインストール用ISOイメージファイルを指定して「次へ」をクリックします(参考:インストール用イメージファイルの準備)。

- 「仮想マシンの新規作成ウィザードの完了」画面で要約された内容を確認し、問題がなければ「完了」をクリックしてウィザード画面を閉じます。

以上で仮想マシンの作成は完了です。
作成した仮想マシンが「Hyper-Vマネージャー」の「仮想マシン」ペインに表示されるようになります。

仮想スイッチの作成
次に、仮想スイッチの設定を行います。
- 「Hyper-V マネージャー」の左ペインに表示されているHyper-Vホスト名(ローカルサーバー名)を右クリックし、コンテキストメニューから「仮想スイッチ マネージャー」を選択します。

- AT-RADgateで使用するネットワークアダプターの名前を含む仮想スイッチが左ペインの「仮想スイッチ」に表示されている場合はそれを選択し、下記の設定を変更します。
そうでない場合は「新しい仮想ネットワーク スイッチ」を選択して新しい仮想スイッチを作成し、下記の設定を行ってください。

- 「名前」には適切な仮想スイッチ名を入力します。
- 「接続の種類」では仮想スイッチの接続先として適切なものを選択します。
- 「外部ネットワーク」を選択した場合は、AT-RADgateの仮想マシンを接続するネットワークアダプターをドロップダウンリストから選択してください。
- 「管理オペレーティング システムにこのネットワーク アダプターの共有を許可する」のチェックボックスのチェックの有無は問いません。本設定ではチェックボックスのチェックは無しにしています。
必要な数だけ仮想スイッチの設定が完了したら「OK」をクリックして、「仮想スイッチ マネージャー」画面を閉じます。
仮想マシンの設定
作成した仮想マシンの設定をAT-RADgate向けに変更します。
- 「仮想マシン」ペインの仮想マシンを右クリックし、コンテキストメニューから「設定」を選択します。

- Hyper-Vの仮想マシンはデフォルトでHyper-Vホストの時刻に自動同期しますが、AT-RADgateの仮想マシンが独自に時刻合わせできるよう、自動同期を無効にします。
これには、左ペインの「管理」>「統合サービス」を選択すると表示される「サービス」で「時刻の同期」のチェックを外し、「適用」をクリックしてください。

- 左ペインの「ハードウェア」>「BIOS」を選択すると表示される「スタートアップ順序」で「CD」が一番上になっていることを確認します。
「CD」が一番上でない場合は右側のボタンで順序を変更し、「適用」をクリックしてください。

- 左ペインの「ハードウェア」>「プロセッサ」を選択すると表示される「仮想プロセッサの数」を、必要動作環境を満たす値(2 以上)に設定し、「適用」をクリックしてください(参考:AT-RADgateの動作環境)。

- 左ペインの「ネットワーク アダプター」を選択すると「ネットワーク アダプター」画面が表示されます。
最初、「仮想スイッチ」は「接続されていません」になっていますが、ドロップダウンリストから、 仮想スイッチの設定で作成した仮想スイッチ名を選択し、「適用」をクリックしてください。

- 左ペインの「ネットワークアダプター」>「高度な機能」で表示される「MACアドレス」の「MACアドレスのスプーフィングを有効にする」にチェックを付け、「OK」ボタンをクリックします。
これは、仮想マシンのMACアドレスとは異なるMACアドレスを持つ各アプリケーションからのパケットがHyper-Vによって破棄されないようにするための設定です。

以上で仮想マシンの設定は完了です。
Allied Telesis コンテナプラットフォームの起動
- Hyper-V マネージャーの「仮想マシン」ペインで本製品の仮想マシンを右クリックし、コンテキストメニューから「起動」を選択します。

- 再度、Hyper-V マネージャーの「仮想マシン」ペインで本製品の仮想マシンを右クリックし、コンテキストメニューから「接続」を選択します。

- 本製品の仮想マシンウィンドウが開いてコンソール画面が表示され、IPアドレスが表示されれば、Allied Telesis コンテナプラットフォームの起動は完了です。ログインは不要です。

以上でAllied Telesis コンテナプラットフォームの起動は完了です。