メインウィンドウの左半分を占めるのが、MIB の構造を示す MIB ツリーパネルです。MIB ツリーパネルは「標準 MIB ツリー」、「パーソナル MIB ツリー」の2つのタブからなり、それぞれ、実際の MIB ファイルの構造、ユーザーが定義した仮想的な MIB ツリーの構造を示します。
パーソナル MIB ツリー機能では、現実の MIB ツリーの中から特に着目したいオブジェクトだけを選択してユーザーオリジナルの MIB ツリーを定義できます。この機能は、巨大な標準 MIB ツリーから不要な枝(情報)を刈り取ることにより必要な情報を把握しやすくし、障害調査、定期検査等に威力を発揮します。
標準 MIB ツリータブには、環境設定で指定された MIB ファイルの情報にもとづいて MIB ツリーが表示されます。このタブは、MIB 全体に対して操作を行う場合に便利です。
標準 MIB ツリータブ
パーソナル MIB ツリータブには、ユーザーが独自に定義した MIB ツリーが表示されます。これは、標準 MIB ツリーから、必要とする MIB 変数のみを集めたもので、特定の変数だけに注目したい場合に便利です。
パーソナル MIB ツリータブ
パーソナル MIB ツリータブは、デフォルトでは空の状態です。パーソナル MIB ツリーは、以下の手順で作成してください。
Note
このとき、ターゲットホストアイコンの下(サブツリー)に貼り付けると、そのオブジェクトは常に該当ホスト上の MIB オブジェクトを指すようになります。一方、ターゲットホストの下以外の場所に貼り付けたオブジェクトは、選択しているターゲットホスト上のオブジェクトと見なされます。
なお、コピーおよび貼り付けは、ツールバーのアイコンからも行えます。パーソナル MIB ツリーから変数を削除するには以下の手順にしたがいます。
Note
標準 MIB ツリーに対して、貼り付けや削除を行うことはできません。
MIB 操作の対象となるデバイス(ターゲットデバイス)は、次のようにして選択、切り替えが可能です。
標準 MIB ツリータブの最下部には、MIB 操作の対象となるエージェントの一覧が表示されます。対象エージェントの指定は「ファイル」メニューの「環境設定」サブメニューで行います。ツリーには複数のエージェントを加えることができます。
複数のエージェントをツリーに表示させておくと、MIB ツリーを使って情報の取得/設定を行うときに、エージェントの切り替えをすばやく行えます。
対象エージェントの切り替えは、MIB ツリーパネル上のエージェント名をクリックすることによって行います。MIB 変数に対する操作を行う前に、任意のエージェントをクリックすると、それ以降の操作はすべて選択したエージェントに対して行われるようになります。現在選択しているエージェントは、ツリーパネル直下のフィールドに表示されます。
パーソナル MIB ツリー上でターゲットホストを選択するには、前述の手順にしたがって、ターゲットホストアイコンを標準 MIB ツリーからコピーしてくる必要があります。それ以降は、標準 MIB ツリーと同じように、最後にクリックしたホストが操作の対象となります。現在選択しているエージェントは、ツリーパネル直下のフィールドに表示されます。
ただし、パーソナル MIB ツリー上では、ホストアイコンの下(サブツリー)に配置されたオブジェクトは、常に該当ホスト上のオブジェクトと見なされます。
次の図を例にします。ホスト ud-gw の下にあるオブジェクト(ipRouteEntry 以下)は常に ud-gw 上のオブジェクトを示します。よって、ud-gw アイコンを選択して「取得」ボタンをクリックすると、ud-gw アイコンの下にあるすべてのオブジェクトの値を取得できます。
一方、最下部近くにある tcp サブツリーはどのホストにも属していないため、最後にクリックしたホスト(一番下の欄に表示されているホスト)が操作対象となります。
ターゲットホストの選択