Swim Manager: ユーザーズガイド
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1.2 ウィンドウ構成

Swim Manager のメイン画面となるのが、下に示すビューワウィンドウです。ビューワウィンドウは、情報を把握・操作しやすいよう以下の4つの部分にわけて構成されています。

images/SwimViewMainWindows.png

1.2.1 ツリービュー

ツリービューには、ネットワークの物理的・論理的構成と、しきい値監視などの処理(「タスク」と呼びます)の状態がツリー形式で表示されます。ツリービューには3つのタブがあり、それぞれ異なった視点で情報が表示されます。

1.2.1.1 ノード

Swim Manager では、ネットワークの構成要素を下記のように分類して管理します。これらの要素を総称してノードと呼びます。Swim Manager では、個々のデバイスだけでなく、サブネットやポート単位でも操作が行えます。データの表示やしきい値の設定等のすべての操作は、このノード単位で行います。

Note
ツリービュー上でノードを選択してクリックする(またはF2キーを押す)と、名前を変更することができますが、文字化けが起きることがあります。その場合は、メインビュー、またはノードのプロパティで名前の変更を行ってください。

1.2.1.2 接続構成タブ

監視対象のネットワーク全体がツリー形式で表示されます。接続構成タブでは、ネットワーク上の各構成要素が物理的な接続関係に基づいて表示されます(各ノードはアイコンで表されます)。ノードによっては、ノードアイコンの左隣にノードの状態を示すアイコンが表示される場合もあります。このツリーを見れば、デバイスやポート間の接続関係が一目で把握できます。また、状態表示アイコンによって、ノードの状態を一目で把握することができます。さらに、ノードアイコンの右側にも、ルータインターフェイスのIPアドレスなど、補足的な情報が表示されることがあります(その他の情報を参照)。

images/TreeV.png

Note
所属サブネット以外のルータポートでは、サブツリーの表示が省略されます。例えば、次図のルータ「ud-gw」は6つのインターフェイス(port1〜port6)を持っていますが、ここでは、同ルータはサブネット「172.16.28.0」内の機器としてツリーに表示されているため、port5(172.16.28.32)以外のポートではサブツリーが表示されていません(port5以外はノード部分に「+」マークがないことからわかります)。

images/RouterPorts.png

1.2.1.3 VLAN構成タブ

VLAN構成タブには、ネットワーク上のVLAN構成がツリー状に表示されます。接続構成タブが構成要素の物理的な関係に視点を置いているのに対し、VLAN構成タブではVLANによるグルーピングに視点を置いており、VLANに所属する機器だけが表示されます。ネットワーク上にVLANが設定されていない場合は、何も表示されません。また、IP VLANの右側には、同VLANに該当するネットワーク IDが表示されます。

images/VLANView.png

Note
VLAN構成タブに表示される情報は、VLAN対応機器に搭載されているMIBの情報に基づいていますが、市販されているVLAN対応機器のすべてに対応しているわけではありません。VLAN表示の条件については、リリースノートの「注意事項 / 制限事項」を参照してください。

Note
1つのサブネットに複数のVLAN IDが割り振られているネットワークでは、VLAN構成を正しく表示できないことがあります。

Note
VLAN構成ツリーには、VLANに所属するスイッチポートのみが表示されます。

1.2.1.4 タスク一覧タブ

Swim Manager では、しきい値の監視や統計履歴の収集処理を「タスク」と呼びます。タスク一覧タブには、現在予約中のタスク、実行中のタスク、完了したタスクがツリー状に表示され、タスクの停止や削除等の操作を行うことができます。

images/4_TreeView-Task.png

1.2.2 メインビュー

Swim Manager では、(1)ツリービュー上でノードアイコンを選択し、(2)そのノードに対する操作(コマンド)をメニューから選択して実行する、というのが基本的な操作手順となります。コマンドの実行結果は、メインビューにタブ形式で表示されます。

メインビュー上のタブには、常に表示されている「属性タブ」と、メニューを実行するたびに追加される「情報タブ」の2種類があります。

1.2.2.1 属性タブ

属性タブには、ツリービュー上で選択されているノードの基本的な情報が表示されます。属性タブの情報は、ツリービュー上でノードを選択すると自動的に更新されるので、ノードの基本的な属性を素早く参照したい場合に便利です。属性タブはメインビューの一番左に常に表示されており、削除することはできません。

1.2.2.2 情報タブ

情報タブには、メニューコマンドの実行結果が表示されます。情報タブはコマンドを実行するたびに増えていきます。通常、結果はテーブル形式で表示されますが、グラフ形式で表示したい場合は、テーブル上で任意のセルを選択し、折れ線グラフ、バーグラフ、パイグラフのいずれかを指定して表示することができます。情報タブは、参照が終わったら削除することができます。

また、MIBブラウザ上で選択した変数の値もここに表示されるので、メニューコマンドにないMIB情報の表示や操作も可能です。

images/MainViewTabs.png

Note
同時に複数のタブを参照したい場合は、メニューバーから「ファイル」→「新規作成」→「ウィンドウ」(IE7以降では「ファイル」→「新規ウィンドウ」)と選択し、別のIEウィンドウを表示させます。

1.2.3 ログビュー

ログビューには、ネットワークに関する情報やコマンドの実行結果、トラップ受信の通知など、さまざまなログイベントの情報が表示されます。ユーザーは、このログを見て適切な対応を決定できます。

ログビューには、最新の200エントリが表示されます。それより古いエントリはログビューから消えますが、ログ自体はすべてサーバ側に保存されているので、過去のログを参照したい場合はこのファイルを読み出すことにより確認できます。

Note
メッセージが250文字より長い場合は、ログビューには251文字目以降が表示されません。メッセージの内容全体を確認するには、ログエントリをテキストエディタなどにコピー&ペーストするか、CSVファイルに保存してください。

ログビューには6つのタブがあり、ログイベントが種類ごとに分類されて表示されます。各タブには次のイベントが表示されます。

タブ

内容

ログ

すべてのログイベント

ノードログ

ツリービューで選択したノードに関するログイベント

エラーログ

タイムアウトなどのエラーイベント

アラームログ

アラームイベント

トラップログ

SNMPトラップ受信イベント

情報ログ

一般情報イベント

各ログタブには、次の情報が表示されます。

項目

内容

発生日時

ログイベントの発生日時

発生源の名前

イベントが発生したノードの名前等

機種名

イベント発生源の機種名(発生源がデバイスなどの場合)

イベント

イベントの種類

メッセージ

イベントの説明

images/LogView.png

1.2.4 メニューバー/ツールバー

メニューコマンドには、常に実行可能なものと、選択している操作対象によって選択項目が変化するものの2種類があります。「管理」メニューの下にある「構成情報」、「統計情報」、「実装情報」、「履歴情報」の各サブメニューは、ツリービュー上で選択しているノードによって実行できる項目が変化します。実行できないコマンドは淡いグレーで表示されます。

また、頻繁に使用すると思われるメニューについては、ツールバーにボタンアイコンが用意されています。ツールバーメニューの一覧を次に示します。

images/ViewerToolbar.png

1.2.5 マップ(SwimMap)

マップ機能(SwimMap)を利用すると、ビューワのツリービュー上に表示されているデバイスをマップ形式で表示することができます。マップ上では、各機器の状態がアイコンの背景色で表されるため、一目で状態の確認ができます。

次にマップ画面の例を示します。マップ機能の詳細については、マップ機能(SwimMap)をご覧ください。

images/SwimMapMainWindows.png

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