2003年 8月 11日
アライドテレシス株式会社
目次 |
Ver.2.3.3 |
次のような仕様変更、機能改善が行われました。また、次の制限事項があります(AR160 のみ)。
AR160/AR130 が送信する RIP パケットに含める経路エントリー数が最大 25 となるよう仕様変更しました。
RIP 機能において、前バージョンまでは受信したすべての経路エントリーをルーター本体のルーティングテーブルに登録していましたが、本バージョンより下記の条件を満たす経路エントリーのみを登録するよう仕様変更しました。
RIP パケットの送信元 IP
アドレス(S)、経路エントリーのネクストホップアドレス(N)の両方が、受信インターフェースのネットワークアドレス範囲に収まっている。
→
この場合、該当エントリーは「ネクストホップ=N」としてルーティングテーブルに登録されます。
RIP パケットの送信元 IP
アドレス(S)は受信インターフェースのネットワークアドレス範囲に収まっているが、経路エントリーのネクストホップアドレス(N)が受信インターフェースのネットワークアドレス範囲に収まっていない。
→
この場合、該当エントリーは「ネクストホップ=S」としてルーティングテーブルに登録されます。
ISDN コールバックを設定している場合、1 回の着信に対し 3 分間に 4 回以上リダイアルに失敗すると、それ以降の着信を全て拒否してしまうという事象を改善しました。
大量のデータをコンソール(Telnetまたはコンソールポート)に送信すると、バッファー枯渇によりリブートすることがあるという事象を改善しました。
Unnumbered の PPP インターフェースに対して、RIP パケットの送受信をするように設定すると、その PPP インターフェースからデフォルトルートの情報が送信されないという事象を改善しました。
ファイアウォールがイネーブルにされていると、AR160/AR130 のリアルタイムクロックが「AM 00:00:00」ころになるとき、TCP セッションが切断されることがあるという事象を改善しました。
「ADD FIREWALL POLICY RULE」コマンドで設定した GBLIP パラメーターが「CREATE CONFIG」、「SHOW
CONFIG
DYNAMIC」コマンドの出力に反映されないという事象を改善しました。
また、同コマンドでにおいて「ACTION=NONAT」を指定した場合に、本来不要であるべき「GBLIP」パラメーターを要求される事象を改善しました。なお、既存の設定ファイル中に「ACTION=NONAT」と「GBLIP」の両方を指定したルールが存在した場合は、読み込み時に「GBLIP」を無視します。
マルチホーミングが設定されているインターフェースに対して ファイアウォールNAT を適用すると、IP アドレスによって NAT の動作に違いが生じるという事象を改善しました。
Gratuitous ARP Request に対応しました。
「SHOW DEBUG」コマンドの出力(表示)が「Q」キーで終了できないという事象を改善しました。
DHCP サーバーに設定したリース満了期間が年をまたがると、リース時間が正しく表示されないという事象を改善しました。
リブートしたことを知らせる Syslog パケットが送信されないという事象を改善しました。
ファイアウォールがイネーブルにされているとき、Public インターフェースの IP アドレスを送信元とする ping を Private 側のネットワークに対して実行すると、ICMP Echo Reply パケットがファイアウォールによってリジェクトされてしまうという事象を改善しました。
ファイアウォールがイネーブルにされているとき、不必要な TCP/RST を送信することがあるという事象を改善しました。
ファイアウォールがイネーブルにされているとき、TTL が減少しないという事象を改善しました。
AR160 に対して、Web ブラウザーを使用した設定(GUI)を行う際に、次の制限事項があります。
ヘルプ画面の一部に文字化けする個所があります。
「インターネット接続」のアクセスポイント電話番号において、「リモートLAN接続」で設定した ISDN 番号が正しく表示されません(表示のみで動作上の問題はありません)。
AR160 の LAN 側の IP アドレスの変更は、コマンドで行ってください。
「設定編集」→「LAN側設定」で AR160 の LAN 側
IP アドレスを変更すると「Page Access Error」が表示され、その後設定画面が表示されなくなります。
Ver.2.3.2 |
ハードウェアリビジョン A7 以降の AR160 にファームウェアをダウンロードする場合は、Ver.2.3.2 以降のファームウェアをご使用くださいますようお願い申し上げます(Ver.2.1.10 以前のファームウェアをダウンロードしないでください)。
なお、ハードウェアリビジョン A6 以前の AR160 では、すべてのファームウェアをご使用いただけます。
ハードウェアリビジョン | ||
ファームウェアバージョン | A6 以前 | A7 以降 |
Ver.2.3.2 以降 | ○ | ○ |
Ver.2.1.10 以前 | ○ | × |
○=使用可能、×=使用不可 |
ハードウェアリビジョンは、AR160 底面に貼付されているシリアル番号シール(バーコード)に記載されています。
(例)
次のような機能追加、改善が行われました。
AR160でGUI設定機能をサポートしました。
WebブラウザーからAR160内蔵のHTTPサーバーに接続することにより、GUIでの設定が可能となりました。このGUIを使用して設定できる接続設定は、以下の通りです。
また、GUIによって設定を作成した後は、下記の操作が可能です。
対応ブラウザ:Internet Explorer 5.X/6.X、Netscape 6.2
ADD IP DNS [DOMAIN={ANY|domain-name}] {INTERFACE=interface|PRIMARY=ipadd [SECONDARY=ipadd]} |
(SET IP DNSの使用方法も同様です。)
SET IP DNS CACHE [SIZE=cache-entrys] [TIMEOUT=cache-max-age] |
スタティック経路をRIPで通知するかどうかを設定できる機能が追加されました。
「ADD IP RIP」および「SET IP
RIP」コマンドでSTATICEXPORTパラメーターを指定することにより、使用できます。
Ver2.1.10以前では、常に通知していました。
STATicexport={YES|NO} |
課金管理機能
Ver2.1.10以前では、通信中に制限値に到達した場合、すぐに通信を切断していましたが、この動作を変更する為のDISCONNECTMODEパラメーターを追加しました。
「CREATE
PPP」および「SET PPP」コマンドで指定することができます。
DISConnectmode={IMMEDIATE|DELAYED} |
ファイアウォールNAT機能
PPPによりIPCPで動的にIPアドレスを割り当てられる環境において、「ADD FIREWALL POLICY
NAT」コマンドでは、GPLIPパラメーターの指定なしに、GBLINTERFACEパラメーターの指定のみで、Standard
NAT(IPアドレスのみの変換のNAT)を使用できるようにしました。
Ver.2.1.10 |
次のような機能改善が行われました。
フラッシュメモリーのコンパクションの実行中に、他の処理(PPP、ルーティング、ICMP Reply)などが発生すると、リブートする可能性があるという事象を改善しました。
Ver.2.1.9 |
次のような機能改善が行われました。
フラッシュメモリーへのファイルの書き込みに失敗し、該当のファイルが削除されることがあるという事象を改善しました。
Ver.2.1.8 |
次のような機能追加、改善が行われました。
AR160 で INS
ナンバーディスプレイをサポートしました。
アナログポートに接続された電話機に電話がかかってきたとき、電話機のナンバーディスプレイ機能で相手の電話番号を確認できます(電話機は、ナンバーディスプレイ対応である必要があります)。
この機能は、「SET
PBX EXTENSION」コマンドで設定します。アナログポートごとの設定が可能です。EXTENSION
パラメーターで電話機が接続されているアナログポートの番号(0 または 1)を指定します。CLID パラメーターで INS
ナンバーディスプレイを行うか(ON)、否か(OFF)を指定します。
アナログポート 0 の電話機でナンバーディスプレイを行うには、次のコマンドを入力します。
SET PBX EXTENSION=0 CLID=ON |
アナログポート 1 の電話機でナンバーディスプレイを行うには、次のコマンドを入力します。
SET PBX EXTENSION=1 CLID=ON |
マルチホーミングの設定が施されると、イーサネットポートに IP アドレスが割り当てられているにもかかわらず、IP アドレス要求のための BOOTP パケットが送出されてしまうという事象を改善しました。
PPP インターフェースの状態が変化(アップ/ダウン)したとき、IP ルートキャッシュ情報がクリアされないために、最適なパケットフォワード処理が行えないという事象を改善しました。
Ver.2.1.7 |
次のような機能追加が行われました。
課金管理機能が付加されました。PPP による ISDN 回線の使用料金を累積計算し、累積課金額が制限金額に達したら接続を禁止できます。詳しくは「AR160/130 における PPP の課金管理機能」をご覧ください。
AR160 で下記の INS 付加サービスの利用が可能となりました(AR130 はご利用いただけません)。詳しくは「AR160 における INS 付加サービスの利用」(p.3)をご覧ください。
Ver.2.1.4 |