PPP / PPPoE AC


基本設定


本製品は、PPPoEクライアントからの接続を受け入れ、クライアントからのPPPトラフィックをL2TPv2トンネル経由でLNS(L2TP Network Server)に転送するPPPoE AC/L2TPv2 LAC機能を備えています。

基本設定

PPPoE AC/L2TPv2 LACとして動作させるための基本的な設定項目について説明します。
より具体的な設定については、設定例集をご覧ください。

■ PPPトラフィックの転送先となるL2TPサーバー(LNS)への接続に必要な情報を確認します。最低限以下の情報が必要です。


L2TPサーバーのアドレスをDNSによって取得する場合は、下記の情報も必要です(PPPやDHCPで動的に取得する場合を除く)。
また、このDNSサーバーには、PPPユーザー名のドメイン部分からL2TPサーバーアドレスを検索するために必要なDNSレコードが登録されている必要があります。

L2TPサーバーのアドレスをRADIUSによって取得する場合は、下記の情報も必要です。
また、このRADIUSサーバーは、PPPユーザー名のドメイン部分をユーザー名、固定文字列「password」をパスワードとする認証要求(Access-Request)に対し、L2TPサーバーのIPアドレスをFramed-IP-Address属性に格納した上で、認証成功(Access-Accept)パケットを返すよう設定されている必要があります。


■ 以下、ここまでの情報があるものとして、PPPoE AC/L2TPv2 LAC機能の基本的な設定の流れを示します。

  1. L2TPプロファイルを作成して、L2TPバージョンとL2TPサーバーへの接続パスワードを指定します。
    これには、l2tp-profileversionshared-secretコマンドを使います。

    awplus(config)# l2tp-profile l2tp1
    awplus(config-l2tp-profile)# version 2
    awplus(config-l2tp-profile)# shared-secret lacpassword
    awplus(config-l2tp-profile)# exit
    


  2. PPPoE ACサービス設定を作成し、受け入れるPPPoEサービス名、PPP転送先、L2TPサーバー、L2TPプロファイルを指定します。
    これには、pppoe-acservice-namedestination l2tpl2tp peer-address static / l2tp peer-address dns-lookup / l2tp peer-address radius-lookupl2tp profileコマンドを使います。

    ここの設定は、L2TPサーバーのアドレス指定方法によって以下のように異なります。


  3. PPPoE ACサービス設定が完了したら、これをインターフェースに関連付けて、該当インターフェースでPPPoE AC機能を有効化します。
    これには、インターフェースモードのpppoe-ac-serviceコマンドを使います。

    awplus(config)# interface eth2
    awplus(config-if)# pppoe-ac-service ac1
    


基本設定は以上です。


■ PPPoE AC設定のチェックを行うには、show pppoe-ac config-checkコマンドを使います。

■ PPPoE ACの接続ステータスは、show pppoe-ac connectionsコマンドで確認できます。

■ PPPoE ACの統計情報は、show pppoe-ac statisticsコマンドで確認できます。


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