この度は、AT-AR2010 をお買いあげいただき、誠にありがとうございます。このリリースノートは、取扱説明書、コマンドリファレンスの補足や、ご使用の前にご理解いただきたい注意点など、お客様に最新の情報をお知らせするものです。
最初にこのリリースノートをよくお読みになり、本製品を正しくご使用ください。
ファームウェアバージョン 5.4.6-1.3 から 5.4.6-1.5 へのバージョンアップにおいて、以下の項目が修正されました。
ファームウェアバージョン 5.4.6-1.5 には、以下の制限事項があります。
enable-local 15
という不要な文字列が表示されます。
dir usb:/
のように、USBメモリーにアクセスする操作をもう一度行ってください。
successful
というメッセージが表示されます。
% Invalid input detected at '^' marker.
のエラーメッセージが出力されるべきですが、エラーメッセージが出力されないため、スクリプトファイルが正常に終了したかのように見えてしまいますが、通信には影響はありません。
トリガー設定時、scriptコマンドで指定したスクリプトファイルが存在しない場合、コンソールに出力されるメッセージ内のスクリプトファイルのパスが誤っています。
誤:% Script /flash/script-3.scp does not exist. Please ensure it is created before
正:% Script flash:/script-3.scp does not exist. Please ensure it is created before
また、スクリプトファイルが存在しないにもかかわらず前述のコマンドは入力できてしまうため、コンフィグに反映され、show triggerコマンドのスクリプト情報にもこのスクリプトファイルが表示されます。
show trigger counter
で表示されるカウンターが正しい値を表示しなくなります。
sn enable trap
などと入力を省略した場合、入力したコマンドがホスト名欄に表示されコマンドが認識されない、または、コンソールの表示が乱れることがあります。コマンドはtab補完などを利用し省略せずに入力してください。
ioctl 35123 returned -1
のようなログが出力されることがありますが、通信には影響ありません。
Clock is synchronized, stratum 0, actual frequency is 0.000PPM, presicion is 2
Ctrl/C
キーを押して ping を中断してください。
本製品から他の機器にTelnetで接続しているとき、次のようなメッセージが表示されます。
No entry for terminal type "network"; using vt100 terminal settings.
本製品のSSHサーバーに対して、次に示すような非対話式SSH接続(コマンド実行)をしないでください。
※本製品のIPアドレスを192.168.10.1と仮定しています。
clientHost> ssh manager@192.168.10.1 "show system"
SSHログイン時、ログアウトするときに以下のログが表示されますが、動作に影響はありません。
sshd[2592]: error: Received disconnect from xxx.xxx.xxx.xxx: disconnected by server request
USB型データ通信端末を利用したPPP接続中に、本製品からPPP接続ユーザー名、パスワード、接続先情報(APN)等の設定を削除してもPPP接続が切断されませんが、下記のいずれかを実行することでPPP接続が切断されます。
shutdown
で無効化した後、no shutdown
で有効化する。
bridge-groupコマンドでトンネルインターフェースをソフトウェアブリッジに割り当てるとき、次のようなメッセージが表示される場合がありますが、動作に影響はありません。
Warning: Interface tunnel0 is not fully configure yet
Gateway of last resort is not set
と表示される場合がありますが、表示だけの問題で通信には影響ありません。
Gateway of last resort is not set
と表示される場合がありますが、表示だけの問題で通信には影響ありません。
「no ipv6 forwarding」でIPv6パケット転送機能を無効化した場合、下記の警告メッセージが表示されますが、実際には再起動は不要です。
% Warning: IPV6 forwarding will not be disabled until the switch reboots.
OSPFv3のOSPFネイバー暗号化方式を設定すると、次の不要なログが出力されます。これは表示だけの問題であり、動作には影響ありません。
Authentication/Encryption algorithm error, or SA key is wrong.
no redistribute connected
を実行してから、redistribute connected
を入力してください。
Neighbor discovery has timed out on link eth1->5
のログメッセージが不要に表示されることがあります。これは表示上の問題であり通信には影響はありません。
ファイアウォールとNATの最大ルール数は両機能あわせて500ですが、ルール数が500に近づくにつれてパフォーマンスが低下するため、なるべくルール数は少なく設定してください。
ルール数が多い場合は、以下の事象が発生します。
無効なNATルールが存在する状態でshow nat ruleコマンドを実行すると、次のようなログが出力されますが、動作に影響はありません。
yyyy mm dd hh:mm:ss user.err awplus firewalld: NAT: Sending iptables -t nat -L PORT_FORWARDING_RULE_10 -v -x 2>&1 | grep DNAT | awk '{print $1}' failed
NAT機能において、portfwdルールとそれに対応するmasqルールが設定されている場合、portfwdルールにマッチするパケットを受け取ったときに、show nat ruleコマンドで表示されるHitsカウンターがportfwdルールとmasqルールの両方でカウントされます。これは表示だけの問題で通信には影響はありません。
なお、show nat ruleコマンドで実際のマッチ数を確認したい場合は以下の方法で確認可能です。
トンネルインターフェースを削除した場合、下記の不要なログメッセージが出力されますが、動作への影響はありません。
BGP[1293]: Parse error for message Link Down ret=-1 PIM-SMv6[1262]: Parse error for message Link Down ret=-1 PIM-DM[1272]: Parse error for message Link Down ret=-1 PIM-SM[1290]: Parse error for message Link Down ret=-1
トンネルインターフェースのMTUを変更すると次のようなエラーメッセージがログに出力されますが、通信には影響ありません。
user.err XXXX HSL[1253]: HSL: ERROR: Error finding iif L2 interface info 11 user.err XXXX HSL[1253]: HSL: ERROR: Group(xxx.xxx.xxx.xxx) Source
IPsec SA、ISAKMP SAのrekeyのタイミングでshow ipsec saコマンドまたはshow isakmp saコマンドを実行した場合、以下のログが出力されることがありますが、通信や機能に影響はありません。
その場合は10秒程度時間をおいてから再度コマンドを入力することで正常に情報を確認できます。
IMI[671] SEARCH: Error processing request. IMI[671] SEARCH: No response IMI[671] RPC[17]: Recv data error: Bad file descriptor apteryxd SEARCH: Error processing request. apteryxd No response from indexer for path "/isakmp/sa/
shutdown
し、その後 no shutdown
してください。
IP packet with unknown IP version=15 seen
というログメッセージが出力されることがありますが、動作に影響はありません。
IPsec保護(tunnel protection ipsec)を適用しているGREトンネルインターフェース上にトラフィックが存在する状態で該当インターフェースがダウンした場合、informationalレベルの下記ログメッセージが繰り返し出力されます。ただし、本ログメッセージはinformationalレベルのため、初期設定ではbufferedログ、permanentログには保存されず、show log、show log permanentコマンドでも確認できません。
iked: [INTERNAL_ERR]: ikev2_auth.c:555:ikev2_auth_verify(): 4:xx.xx.xx.xx[500] - yy.yy.yy.yy[500]:(nil):no shared key with peer
shutdown
し、その後 no shutdown
してください。
log host
で設定したすべてのsyslogサーバーに送信されます。
show atmf links guest detail
では表示されない項目があります。当該項目を確認するには、show lldp neighbors detail
を使用してください。
AMFゲストノードがAMFネットワークに初めて参加したとき、下記の状況においてゲストノードのファームウェアバージョン情報が表示されない場合があります。
show atmf guests detail
を実行した場合
show atmf links guest detail
を実行した場合
その場合は、次のいずれかを実行してください。
前記手順で復旧すると、それ以降本事象は発生しません。
各種ドキュメントの補足事項および誤記訂正です。
サポートするUSB型データ通信端末につきましては、弊社ホームページでご確認ください。
本バージョンでは、OpenVPNクライアントとして下記OS/アプリケーションの組み合わせをサポートします。
OS | アプリケーション |
---|---|
Windows7 (32bit) | OpenVPN GUI v5 (2.3.6) |
OpenVPN GUI v7 (2.3.7) | |
OpenVPN GUI v7 (2.3.8) | |
vpnux Client (ver.1.3.0.0) | |
Windows7 (64bit) | OpenVPN GUI v5 (2.3.6) |
OpenVPN GUI v7 (2.3.7) | |
OpenVPN GUI v7 (2.3.8) | |
vpnux Client (ver.1.3.0.0) | |
Windows8.1 (64bit) | OpenVPN GUI v5 (2.3.6) |
OpenVPN GUI v7 (2.3.7) | |
OpenVPN GUI v7 (2.3.8) | |
vpnux Client (ver.1.3.0.0) | |
Windows10 (64bit) | OpenVPN GUI v7 (2.3.8) |
vpnux Client (ver.1.3.0.0) | |
MAC OS X | Tunnelblick 3.4.3 |
Tunnelblick 3.6 beta10 | |
Android 4.4.x | OpenVPN for Android 0.6.29 |
OpenVPN for Android 0.6.35 | |
iOS 8 | OpenVPN Connect 1.0.5 |
パフォーマンス | |
---|---|
VLAN登録数 | - |
MACアドレス(FDB)登録数 | - |
IPv4ホスト(ARP)登録数 | 1024 |
IPv4ルート | |
IPv4スタティックルート登録数 | 1000 |
RIPv1/v2ルート登録数 | 1500 |
OSPFv2ルート登録数 | 1000 |
BGP4ルート登録数 | 10000 |
IPv6ルート | |
IPv6スタティックルート登録数 | 1000 |
RIPngルート登録数 | 1000 |
OSPFv3ルート登録数 | 1000 |
BGP4+ルート登録数 | 10000 |
リンクアグリゲーション | |
グループ数(筐体あたり) | - |
ポート数(グループあたり) | - |
VPN | |
IKEv1同時接続可能セッション数 | 100 ※1 |
IKEv2同時接続可能セッション数 | 100 ※1 |
IPsecトンネル内 同時接続可能セッション数 | 30 |
L2TPv2同時接続可能セッション数 | 20 ※2 |
L2TPv3同時接続可能セッション数 | 100 ※1 |
OpenVPN同時接続可能セッション数 | 100 ※1 |
PPPoE | |
PPPoE同時接続可能セッション数 | 20 ※2 ※3 |
ローカルRADIUSサーバー ※4 | |
ユーザー登録数 | 3000 |
RADIUSクライアント(NAS)登録数 | 1000 |
ファイアウォール | |
セッション数 | 65535 |
ルール数 | 500 ※5 |
最新のコマンドリファレンスに記載されていない機能、コマンドはサポート対象外ですので、あらかじめご了承ください。最新マニュアルの入手先については、次節「最新マニュアルについて」をご覧ください。
最新の取扱説明書「AT-AR2010V 取扱説明書」(613-002319 Rev.A)とコマンドリファレンス「AT-AR2010V コマンドリファレンス」(613-002311 Rev.C)は弊社ホームページに掲載されています。
本リリースノートは、これらの最新マニュアルに対応した内容になっていますので、お手持ちのマニュアルが上記のものでない場合は、弊社ホームページで最新の情報をご覧ください。
http://www.allied-telesis.co.jp/