この度は、CentreCOM AR260S V2 をお買いあげいただき、誠にありがとうございます。このリリースノートは、取扱説明書、リファレンスマニュアル、設定例集の補足や、ご使用の前にご理解いただきたい注意点など、お客様に最新の情報をお知らせするものです。
最初にこのリリースノートをよくお読みになり、本製品を正しくご使用ください。
ファームウェアバージョン 3.3.5 から 3.3.6 へのバージョンアップにおいて、以下の項目が修正されました。
ファームウェアバージョン 3.3.6 には、以下の制限事項があります。
「リファレンスマニュアル」/ 「1 運用・管理」/ 「1.7 システム時刻の設定」
NTPサーバーから Reference Timestamp が 0 で通知される場合、時刻同期ができません。
「リファレンスマニュアル」/ 「3 WAN 側インターフェースの設定」/ 「3.3 PPPoE を使用したWAN 側ネットワークへの接続」
PPPoE インターフェースを複数設定し、仮想トンネルインターフェースを使用するIPsec 環境において、IPsec 対向機器に対する経路(ルーティングテーブル)を変更する場合は、一度「切断」ボタンを押してPPPoE インターフェースを切断してから行ってください。
「リファレンスマニュアル」/ 「3 WAN 側インターフェースの設定」/ 「3.6 「WAN」ページの解説」
WAN側インターフェースの設定においてMSSクランプ値を手動設定にした場合、MTU値が1454Byte以外のときにMSS値が正しく設定されないことがあります。そのため、自動設定を使用するか、正しいMSS値になるようにMSSクランプ値を調整してください。
「リファレンスマニュアル」/ 「3 WAN 側インターフェースの設定」/ 「3.3 PPPoE を使用したWAN 側ネットワークへの接続」
DNSリレーの問い合わせ先を自身のWAN側インターフェースのIPアドレスに設定している場合に、LAN配下のコンピューターから本製品のLAN側インターフェースのIPアドレス宛てにDNSクエリーパケットを受信した際、本製品に次のようなログメッセージが記録されます。
Aug 03 14:26:31 PMON [007]: [named] terminated unexpectedly. Restarting Aug 03 14:26:31 PMON [008]: [named] restarted Aug 03 14:28:07 PMON [007]: [named] terminated unexpectedly. Restarting Aug 03 14:28:07 PMON [003]: Abandoned [named]
これを回避するには、DNSリレーの問い合わせ先を、本製品のWAN側インターフェースのIPアドレス以外に設定してください。
「リファレンスマニュアル」/ 「3 WAN 側インターフェースの設定」/ 「3.6 「WAN」ページの解説」
PPPoEセッションが接続された状態で「WAN設定」で固定アドレスを設定する「IPアドレス(オプション)」の値を設定すると、「IPアドレス(オプション)」に入力したアドレスとは異なるアドレスが設定されます。「IPアドレス(オプション)」を変更する場合には、PPPoEが切断された状態で変更する必要があります。
「リファレンスマニュアル」/ 「3 WAN 側インターフェースの設定」/ 「3.6 「WAN」ページの解説」
DNSリレー使用時、WAN設定でDNS問い合わせドメイン(オプション)を指定すると、指定したPPPoEインターフェースがオンデマンド接続の場合、設定したドメイン名よりも長いドメイン名の問い合わせを受けると同一のドメイン名として判定します。
これによりオンデマンドのPPPoEの接続を通じて通信が発生するため、できる限り長いドメイン名での指定が必要になります。
例:
DNS問い合わせドメインの指定:example.co.jp
同一と判定するドメイン:test-example.co.jp
「リファレンスマニュアル」/ 「5 ファイアウォール/NAT の設定」/ 「5.5 NAT の設定」
「NAT設定」で「NATタイプ」を「ポートフォワーディング」に設定し、「対象プロトコル」を「ESP」とした場合、いったん設定は反映されるものの、設定変更時に設定画面を開くと、「対象プロトコル」が「ESP」と表示されません。これは表示だけの問題で動作には影響ありません。
「リファレンスマニュアル」/ 「6 VPN の設定」/ 「6.2 VPN の設定」
トンネルインターフェースを利用した IPsec 構成において、デフォルトルートの出力インターフェースをトンネルインターフェースにしている場合、WAN 設定の内容を変更すると、デフォルトルートの出力インターフェースが、PPPoE インターフェースに変更されてしまいます。「ルーティング」設定にてデフォルトルートの出力インターフェースを再設定してください。
「リファレンスマニュアル」/ 「6 VPN の設定」/ 「6.2 VPN の設定」
IPsec経由でsyslogやSNMPトラップなどを送信する設定を行っている場合に、本製品の起動後にIP packet discardedのログが多数記録されます。本製品が保持できるログメッセージ数には上限があるため、この場合、起動時のログメッセージが削除されやすくなります。
各種ドキュメントの補足事項および誤記訂正です。
「取扱説明書」/
P14 「5 かんたん接続」/「設定」
P32 「8 トラブルシューティング」
P34 「A 付録」/「A.2 JavaScript の有効化」
取扱説明書のInternet Explorerについての説明に、Internet Explorer 9 に関して以下のとおり補足します。
変更前:*1 本製品の設定は、Windows 版のInternet Explorer Ver.8、Ver.7 またはVer.6 をご使用ください。
変更後:*1 本製品の設定は、Windows 版のInternet Explorer 9、8、7 または6 をご使用ください。
変更前:Web ブラウザーとしてInternet Explorer Ver.8、Ver.7 またはVer.6 を使用してください。
変更後:Web ブラウザーとしてInternet Explorer 9、8、7 または6 を使用してください。
変更前:Internet Explorerに以下の設定を施すと、本製品にアクセスするときのみJavaScriptを有効にすることができます(他のセキュリティー設定に影響を与えません)。Internet Explorer Ver.7 の例を示しますが、Ver.8、Ver.6 でも同様です。
変更後:Internet Explorerに以下の設定を施すと、本製品にアクセスするときのみJavaScriptを有効にすることができます(他のセキュリティー設定に影響を与えません)。Internet Explorer 7 の例を示しますが、9、8、6 でも同様です。
「リファレンスマニュアル」/ 「3 WAN 側インターフェースの設定」/ 「3.3 PPPoE を使用したWAN 側ネットワークへの接続」
ファームウェアバージョン3.3.2 からPPPoE 接続におけるユーザー名およびパスワードに使用できる文字種が変更され、前バージョンまで使用できなかった下記の記号が使えるようになりました。
$ ' * / ; < > \ ` |
「リファレンスマニュアル」/ 「3 WAN 側インターフェースの設定」/ 「3.3 PPPoE を使用したWAN 側ネットワークへの接続」
「WAN設定」の接続モード「PPPoE」において、DNSオプションを固定設定にした場合、自動取得に設定し直してもDNS情報が削除されません。これを回避するには、かんたん接続により PPPoE の設定を再度行うか、設定を初期化した後に再設定を行う必要があります。
「リファレンスマニュアル」/ 「5 ファイアウォール/NAT の設定」
リモートデスクトップ接続を行っている際に、リモートデスクトップの操作を長時間行っていない場合、通信が切断される場合があります。これを回避するには、リモートデスクトップ接続を行う端末同士で、Window Scale Optionを使用しないようにする必要があります。
「リファレンスマニュアル」/ 「5 ファイアウォール/NATの設定」/ 「5.6.4 「NAT プール」ページの解説」
上記参照ページの記述に誤りがありましたので、下記のとおり訂正いたします。
誤:「NAT プール」ページでの設定は、NAT の「ダイナミック NAT」に関連づけることができます。
正:「NAT プール」ページでの設定は、NAT の「ENAT」に関連づけることができます。
最新の取扱説明書(613-001298 Rev.A)、リファレンスマニュアル(613-000685 Rev.F)、設定例集(613-000902 Rev.H)は弊社ホームページに掲載されています。
本リリースノートは、これらの最新マニュアルに対応した内容になっていますので、お手持ちのマニュアルが上記のものでない場合は、弊社ホームページで最新の情報をご覧ください。
http://www.allied-telesis.co.jp/