[index] CentreCOM AR300/AR700 シリーズ コマンドリファレンス 2.3

ADD FIREWALL POLICY PROXY

カテゴリー:ファイアウォール / アプリケーションゲートウェイ
対象機種:AR720、AR740


ADD FIREWALL POLICY=policy PROXY=HTTP INTERFACE=interface GBLINTERFACE=interface DIRECTION=OUT [DAYS=day-list] [AFTER=time] [BEFORE=time]

ADD FIREWALL POLICY=policy PROXY=SMTP INTERFACE=interface GBLINTERFACE=interface DIRECTION=IN IP=ipadd
[DAYS=day-list] [AFTER=time] [BEFORE=time]

policy: ファイアウォールポリシー名(1〜15文字。英数字とアンダースコアを使用可能)
interface: IPインターフェース名(eth0、ppp0など)
ipadd: IPアドレス
day-list: 曜日リスト(MON、TUE、WED、THU、FRI、SAT、SUN、WEEKDAY、WEEKEND、ALLの組み合わせ。複数指定時はカンマで区切る)
time: 時刻(hh:mmの形式。hhは時(0〜23)、mmは分(0〜59))


ファイアウォールポリシーにアプリケーションプロキシーの設定を追加する。

アプリケーションプロキシーは、ネットワーク層(例:IPアドレス)やトランスポート層(例:TCP/UDPポート番号やSyn/Ackフラグ)ではなく、より上位のアプリケーションコマンド(例:SMTPのMAIL FROM: やHTTPのGETなど)を解釈して通信を制御する機能。

HTTPプロキシーは、内側から外側に向けたHTTP通信に対してのみ機能する。一方、SMTPプロキシーは、外側から内側に向けたSMTP通信に対してのみ機能する。



パラメーター

POLICY: ファイアウォールポリシー名

PROXY: 使用するアプリケーションプロキシー。現時点ではHTTPとSMTPをサポートしている。HTTPプロキシーは、URLフィルタリングとクッキーフィルタリングの機能を提供する。SMTPプロキシーは、リストファイルに基づくspamメールのフィルタリングと、メールの不正中継防止機能を提供する。

INTERFACE: ファイアウォールのプライベート(内部)側IPインターフェース

GBLINTERFACE: ファイアウォールのパブリック(外部)側IPインターフェース

DIRECTION: アプリケーションプロキシーを機能させる方向。INは外部から内部への通信、OUTは内部から外部への通信に対してプロキシーを機能させる。HTTPプロキシーを使用するときは必ずOUTを指定すること。また、SMTPプロキシーを使用するときは必ずINを指定すること。その他の方向を指定した場合は意図した動作をしないので注意。

IP: (SMTPプロキシーのみ)ファイアウォールのプライベート(内部)側にあるSMTPサーバーのIPアドレス。外部から本製品(プロキシー)に対して張られたSMTPセッションは、ここで指定したアドレスに中継される。PROXYパラメーターにSMTPを、DIRECTIONパラメーターにINを指定した場合にのみ有効。

DAYS: 曜日を指定。カンマ区切りで複数指定可能。プロキシーは指定した曜日にのみ有効となる。WEEKDAYは「MON,TUE,WED,THU,FRI」と同義。また、WEEKENDは「SAT,SUN」と同義。省略時はALL

AFTER: 時刻を指定。プロキシーは同日中の指定した時刻以降にのみ有効。

BEFORE: 時刻を指定。プロキシーは同日中の指定した時刻以前にのみ有効。



ファイアウォールポリシーofficeにSMTPプロキシーの設定を追加する。内部SMTPサーバーのIPアドレスは192.168.1.10。SMTPプロキシーは外部から内部への通信に対してのみ機能するので、DIRECTIONにはINを指定すること。
ADD FIREWALL POLICY=office PROXY=SMTP GBLINTERFACE=ppp0 INTERFACE=eth0 IP=192.168.1.10 DIRECTION=IN

ファイアウォールポリシーofficeにHTTPプロキシーの設定を追加する。HTTPプロキシーは内部から外部への通信に対してのみ機能するので、DIRECTIONにはOUTを指定すること。
ADD FIREWALL POLICY=office PROXY=HTTP GBLINTERFACE=ppp0 INTERFACE=eth0 DIRECTION=OUT



備考・注意事項

SMTPプロキシーを使用するときは、自ドメインのDNSサーバーに対して、他のドメインからは本製品がメールエクスチェンジャー(MX)として認識されるよう設定しておく必要がある。

HTTPプロキシーを使用するときは、内部側の各HTTPクライアント(Webブラウザーなど)に対し、「プロキシーサーバー」の設定をする必要がある。具体的には、「HTTPプロキシー」として、本製品の内部側インターフェースのIPアドレス(またはドメイン名)を指定する。また、ポート番号には80を指定する。なお、本製品はHTTP以外のプロトコル、たとえば、HTTPS(Secure、Security)やFTP、Gopherなどには対応していないので、これらのサービスに対するプロキシーとして本製品を指定してはならない。

HTTPプロキシーを使用するときは、ADD IP DNSコマンドでDNSサーバーのアドレスを設定しておく必要がある。



関連コマンド

ADD FIREWALL POLICY SPAMSOURCES
DELETE FIREWALL POLICY PROXY
DELETE FIREWALL POLICY SPAMSOURCES
DISABLE FIREWALL POLICY SMTPRELAY
ENABLE FIREWALL POLICY SMTPRELAY
SET FIREWALL POLICY SMTPDOMAIN



参考

RFC821, SIMPLE MAIL TRANSFER PROTOCOL


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PN: J613-M0274-00 Rev.J