rule

モード: トラフィックシェーピングモード
カテゴリー: トラフィック制御 / トラフィックシェーピング


(config-ts)# rule [<10-65535>] match {APPNAME|any} from SRC_ENTITY to DST_ENTITY rate <1-1000000000> [max <1-1000000000>] [priority <0-7>]

(config-ts)# no rule {<10-65535>|all}


トラフィックシェーピングルールを追加する。
no形式で実行した場合は指定したルールを削除する。

ルールの指定にはエンティティーとアプリケーションの両定義を使用するが、これらの定義が不完全な場合(指定したアプリケーションやエンティティーが未定義である、アプリケーション定義でIPプロトコルが未指定、など)、該当ルールは有効にならないので注意。ルールが有効化どうかは、show traffic-shaping rule config-checkコマンドでチェックできる。

なお、ルールの順番はmove ruleコマンドで変更可能。


パラメーター

<10-65535> ルール番号。省略時はリストの最後尾に新規ルールが追加される。このときのルール番号決定方法については「注意・補足事項」を参照
match {APPNAME|any} シェーピングの対象とするトラフィックの種類(アプリケーション定義名)。anyはすべてのトラフィックを意味する予約済みキーワード。指定可能なアプリケーションはshow application detailで確認可能。詳細は解説編を参照
from SRC_ENTITY シェーピングの対象とするトラフィックの送信元エンティティー定義名(show entityで一覧表示可能)
to DST_ENTITY シェーピングの対象とするトラフィックの宛先エンティティー定義名(show entityで一覧表示可能)。宛先エンティティーのネットワーク定義では、ip subnet/ipv6 subnetコマンドでサブネットアドレスを関連付ける際にインターフェースの指定が必須(出力インターフェースを特定するため)
rate <1-1000000000> 各出力インターフェースにおいて、対象トラフィックのために確保する最小帯域幅(Kbps)。なお、出力インターフェースの帯域に余裕があるときは、本設定値を超えて帯域を使用することも可能(その場合、maxパラメーターで指定した値が上限となる)
max <1-1000000000> 各出力インターフェースにおいて、対象トラフィックが使用できる最大帯域幅(Kbps)。省略時はrate(最小帯域幅)と同じ値になる
priority <0-7> 対象トラフィックの優先度。0がもっとも高く、7がもっとも低い。省略時は4
all no形式ですべてのルールを削除するときに指定する


使用例

■ ゾーン「public」から「private」に宛てたアプリケーション「ssh」のトラフィックに対し、送出インターフェースで最低100Kbpsの帯域を確保するとともに、優先度を上から2番目の「1」に設定する。

awplus(config-ts)# rule match ssh from public to private rate 100 priority 1


■ ゾーン「private」からネットワーク「public.cloud」に宛てたアプリケーション「photostorage」のトラフィックに対し、優先度を最低の「7」に設定して他のトラフィックを妨げないようにした上で、送出インターフェースの帯域に余裕があるときは最大10Mbpsまで使用できるよう設定する。

awplus(config-ts)# rule match photostorage from private to public.cloud rate 1 max 10000 priority 7


■ トラフィックシェーピングルール「10」を削除する。ルール番号はshow traffic-shaping ruleコマンドで確認すること。

awplus(config-ts)# no rule 10


注意・補足事項

■ 本コマンドでルール番号を指定しなかったときはリストの最後尾に新規ルールが追加される。このときのルール番号は次のようにして決まる。


■ トラフィックシェーピングはトンネルインターフェースを除くルーティング用インターフェースでのみ機能する。トンネルインターフェースとブリッジ用インターフェースでは動作しない。なお、トンネルインターフェースの下位インターフェース(eth1上のトンネルインターフェースtunnel0の場合、eth1)において、トンネリングパケット(IPsecの場合ESPパケット)を制御対象にすることは可能(トンネルの総帯域を制限する、など)。


コマンドツリー

traffic-shaping (グローバルコンフィグモード)
    |
    +- rule(トラフィックシェーピングモード)


関連コマンド

application(グローバルコンフィグモード)
show application(特権EXECモード)
show application detail(特権EXECモード)
show entity(特権EXECモード)
show traffic-shaping rule(特権EXECモード)
show traffic-shaping rule config-check(特権EXECモード)
move rule(トラフィックシェーピングモード)
zone(グローバルコンフィグモード)



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