switchport atmf-link

モード: インターフェースモード
カテゴリー: アライドテレシスマネージメントフレームワーク(AMF) / コマンド


(config-if)# [no] switchport atmf-link


対象スイッチポートまたはトランクグループ(saX、poX)をAMFリンクに設定する。
no形式で実行した場合はAMFリンクとしての設定を解除する。

AMFリンクはAMF対応スイッチ同士を接続し、AMFパケットの送受信を行うポートおよびリンクのこと。


使用例

■ ポート1.0.1をAMFリンクに設定する。

FSW244(config)# interface port1.0.1
FSW244(config-if)# switchport atmf-link


注意・補足事項

■ AT-AR2050V/AT-AR3050S/AT-AR4050Sにおいて、本コマンドはLANポートでのみ有効。

■ 本コマンドを実行すると、対象ポートまたはトランクグループ(saX、poX)はタグ付きポート(トランクポート)に自動設定され、ドメインVLAN(初期設定ではvlan4091)とマネージメントVLAN(初期設定ではvlan4092)にだけ所属する状態となる。これらの設定はランニングコンフィグに現れないが、本コマンドを実行すると自動的にこの状態となるので、手動設定する必要はない。また、AMF接続ポートではトポロジー管理のためタグなしのL2予約済みマルチキャストパケット(宛先MACアドレス:01-80-c2-00-00-2e)を送受信するが、このパケットはスパニングツリーのポート状態がブロッキングでも送受信が可能であり、また他のポートには転送されない。さらに、AMF接続ポートのネイティブVLAN(switchport trunk native vlanコマンド)をなしに設定してもこのパケットの送受信には影響しない。

■ タグなしポートとして運用中のポートに対して本コマンドを実行すると、タグなしVLANの設定が失われるため、本コマンド実行後にネイティブVLAN(タグ付きポートで受信したタグなしパケットの所属VLAN)を再設定すること。
たとえば、次の設定がしてあるポート1.0.1をAMF接続ポートに設定する場合を考える。

interface port1.0.1
 switchport mode access
 switchport access vlan 10

ここでポート1.0.1をAMF接続ポートに設定すると、このポートはタグ付きポートとなり、タグなしパケットはネイティブVLANの初期設定値であるvlan1として扱われるようになるので、タグなしパケットをvlan10として扱えるよう、switchport trunk native vlanコマンドでネイティブVLANをvlan10に再設定すること。

FSW244(config)# interface port1.0.1
FSW244(config-if)# switchport atmf-link
FSW244(config-if)# switchport trunk native vlan 10


■ AMF接続ポート(AMFリンク、AMFクロスリンク)に設定済みのポートを後からスタティックチャンネルグループに束ねることはできない。先にスタティックチャンネルグループを作成し、該当スタティックチャンネルグループをAMF接続ポートとして設定すること。

■ AMF接続ポート(AMFリンクまたはAMFクロスリンク)でループガード機能(LDF検出、MACアドレススラッシングプロテクション)を使用する場合、ループ検出時のアクションとしてport-disableやlink-downを使用すると、アクション実行時に該当ポートにおけるAMFの接続が切れるため注意すること(LDF検出のアクションはloop-protection actionコマンド、MACアドレススラッシングプロテクションのアクションはthrash-limitingコマンドで設定する)。なお、非AMF接続ポートではループ検出時のアクションに関する制限はない。

■ 1つのAMF接続ポートに接続できるAMFノードは1台だけ。HUBなどを介して1つのAMF接続ポートに複数のAMFノードを接続することはできない。

■ 1つのAMFネットワークにマスターを2台設置する場合は、必ずマスター同士をAMFクロスリンク(switchport atmf-crosslinkコマンド)で接続すること。マスター間のクロスリンクは何本あってもよいが、AMFプロトコルのループ回避機能により、アクティブな1本を除きすべてブロッキング状態となる。

■ 同じNode Depth値を持つノード同士を接続する場合は、必ずAMFクロスリンク(switchport atmf-crosslinkコマンド)で接続すること。通常のAMFリンクで接続した場合は、show atmf linksコマンドで表示される該当ポートのAMFステータスがIncompatibleとなり、AMFの接続が確立しないため注意。


コマンドツリー

interface (グローバルコンフィグモード)
    |
    +- switchport atmf-link(インターフェースモード)


関連コマンド

show atmf links(特権EXECモード)
show atmf links statistics(特権EXECモード)
show atmf nodes(特権EXECモード)
switchport atmf-crosslink(インターフェースモード)



(C) 2015 アライドテレシスホールディングス株式会社

PN: 613-002107 Rev.F