この度は、CentreCOM AR415S をお買いあげいただき、誠にありがとうございます。このリリースノートは、取扱説明書、コマンドリファレンスの補足や、ご使用の前にご理解いただきたい注意点など、お客様に最新の情報をお知らせするものです。
最初にこのリリースノートをよくお読みになり、本製品を正しくご使用ください。
PRI(Primary Rate Interface)対応の拡張モジュール AR020 をサポートしました。
AR020は PRI ポートを 1つ持つポート・インターフェース・カード(PIC)です。本製品のPICベイに装着して、ISDN(23B+D)や 1.5Mbps までのデジタル専用線への接続に使用できます。
なお、AR020は下記ハードウェアリビジョンの組み合わせ時のみサポートとなります。
IPv6 over IPv4および6to4トンネルインターフェースにおいて、IPv6上のTCP Synパケットを監視し、TCPヘッダー内のMSSオプションの値が1220を超える場合、同オプションの値を1220に書き換えるMSSクランプ機能をサポートしました。本機能はつねに有効であり、無効にはできません。また、MSSの値は1220固定です。
なお、本機能では、IPv6パケットがIPv4パケットにカプセル化される時点で、IPv6パケット内TCP SynパケットのMSSオプション値を書き換えます。IPv6パケットのカプセル化を解除するときは、書き換えを行いません。
本バージョンより、下記のコマンドで64ビットのMIBカウンターifHCInOctetsとifHCOutOctetsが表示されるようになっていますが、これらのカウンターは未サポートです。
また、MIBオブジェクトifHCInOctetsとifHCOutOctetsも同様に未サポートとなります。
ファームウェアバージョン 2.9.2-11 から 2.9.2-14 へのバージョンアップにおいて、以下の項目が修正されました。
ファームウェアバージョン 2.9.2-14 には、以下の制限事項があります。
ダイナミックDNSのアップデートで、以下の2つのケースにおいて、アップデートは再送されません。
DNSリレー機能有効時、下記条件のとき、クライアントからの名前解決要求に対してクライアントが指定したアドレスとは異なるアドレスで応答します。
これを回避するには、自身が所属しているVLANのIPアドレスをDNSサーバーとして設定してください。
拠点側のIPアドレスが不定であり、ISAKMPフェーズ1のIKE交換モードがAggressiveモードである環境において、センター側の設定にISAKMPポリシーが以下の順で登録されていると、拠点側からのISAKMPポリシーによる相手ルーターの検索時、本来適合させたいISAKMPポリシー(2)に適合せず、リモートID未設定のポリシー(1)にマッチしてしまいます。
この現象はIPsec DPD、ISAKMPハートビートのどちらを使用している場合でも発生します。
たとえば、以下の設定を利用した場合、IKEネゴシエーションが行われると、センター側ではISAKMPポリシーi_aが誤って選択されます。
<センター側: アドレス固定>
CREATE ISAKMP POLICY="i_a" PEER=ANY MODE=AGGRESSIVE KEY=1 MSGRETRYLIMIT=3 DELETEDELAY=10 CREATE ISAKMP POLICY="i_b" PEER=ANY MODE=AGGRESSIVE KEY=1 SENDNOTIFY=TRUE DELETEDELAY=10 HEARTBEATMODE=BOTH REMOTEID="id_b"
<拠点側: アドレス不定>
CREATE ISAKMP POLICY="i_b" PEER=10.0.0.1 MODE=AGGRESSIVE KEY=1 SENDNOTIFY=TRUE HEARTBEATMODE=BOTH LOCALID="id_b"
これを回避するには、コマンドリファレンス(「IPsec」/「概要・基本設定」)に示されているように、相手ルーターのIDを正しく設定してください。
各種ドキュメントの補足事項および誤記訂正です。
取扱説明書(Rev.C)p.135 「A.7 製品仕様」/「ハードウェア」の「適合規格」/「電気通信事業法に基づく技術基準」について、ハードウェアRev.C1以降の情報を下記のとおり補足いたします。
本体宛ICMPv4/v6 Echo RequestパケットのICMPチェックサムフィールド値が「0xffff」である場合、同フィールドの値が「0x0000」であると見なしてチェックサムを検証します。
OSPFのASBRとして、ROUTEパラメーター値が同一となる複数のスタティック経路の再配布を行う際に、その中にMASKパラメーター値が32ビットの経路が含まれる場合、一部のLSAが再配布できなくなります。ASBRにて32ビットマスクのスタティック経路を再配布する場合はご注意ください。
【問題が発生するスタティック経路の登録例】
ADD IP ROUTE=192.168.1.128 MASK=255.255.255.128(再配布されなくなるLSA) ADD IP ROUTE=192.168.1.128 MASK=255.255.255.255
最新の取扱説明書(613-000666 Rev.C)とコマンドリファレンス(613-000667 Rev.J)は弊社ホームページに掲載されています。
本リリースノートは、これらの最新マニュアルに対応した内容になっていますので、お手持ちのマニュアルが上記のものでない場合は、弊社ホームページで最新の情報をご覧ください。
http://www.allied-telesis.co.jp/