[index] CentreCOM AR550S コマンドリファレンス 2.9

ファイアウォール/UPnP


  - 基本設定


本製品は、Universal Plug and Play Architecture Version 1.0で規定されているInternet Gateway Device (IGD) 1.0を実装しています。UPnPの設定を行うことにより、Windows Messengerなど、UPnPを利用したアプリケーションサービスを使用できるようになります。

ここでは、UPnPの基本的な設定方法について解説します。

Note - UPnPを使用するときは、DHCPサーバー機能を有効化し、LAN側クライアントがDHCPでIPアドレスを取得できるようにしてください。

Note - UPnPを使用するときは、ルールのアクションがNONATの場合のみファイアウォールの外側(PUBLIC側)インターフェースに「PROTOCOL=ALL」または「PORT=ALL」のルールが設定可能です。それ以外のアクションを使用する場合は、これらを設定しないでください。

Note - TCPとUDPで同一ポート番号へのポートマッピングの要求が発生した場合、先に要求を受信した方のポートを開放します。

Note - UPnP機能有効時、本製品のユニキャストアドレスを宛先MACアドレスに指定されたSSDPパケットに応答しません。ENABLE IP MACDISPARITYコマンドを実行することで、当該のSSDPパケットに応答できるようになります。

 

基本設定

UPnPは、通常のファイアウォールと併用する形で使用します。最初にIPの基本設定までをすませておいてください。

以下、基本的な設定手順を示します。IPの基本設定まではすんでいるものと仮定します。
  1. ファイアウォール機能を有効にします。


  2. ファイアウォールポリシーを作成します。ポリシー名は自由に付けられます。


  3. ICMPパケットがファイアウォールを通過できるようにします。


  4. Identプロキシー機能をオフにして、インターネット上のメールサーバーとの通信がすばやく行われるようにします。


  5. ファイアウォールポリシーの適用対象となるIPインターフェースを指定します。TYPEパラメーターには、内側をPRIVATE、外側をPUBLICと指定します。また、UPNPTYPEパラメーターには、内側をLAN、外側をWANと指定してください。


  6. NATルールを追加します。


  7. UPnP機能を有効にします。


  8. ファイアウォールポリシーに対してUPnP機能を有効にします。


    以上で設定は終了です。

Note - UPnPを使用できるのは、LAN・WAN一組のインターフェースのみです。たとえば、複数のVLANを設定していたり、PPPoEマルチセッションを使用しているような場合でも、UPnPを使用できるインターフェースは、LAN側、WAN側からそれぞれ1つだけとなりますのでご注意ください。







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