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CentreCOM FS808M V2 コマンドリファレンス 2.5.1
運用・管理 / SNMP
- 基本設定
- その他
本製品は、ネットワーク管理プロトコルSNMP(Simple Network Management Protocol)のバージョン1(SNMPv1)とバージョン2c(SNMPv2c)に対応しています。
以下では、コマンドラインインターフェースによる設定方法を説明します。
基本設定
ここでは、SNMP機能を利用するために必要な最小限の設定を紹介します。以下の例では、IPの設定は終わっているものとします。
表 1
SNMPコミュニティー |
viewers(読み出しのみ) |
SNMP管理ステーションのIPアドレス |
192.168.11.5 |
SNMPトラップホストのIPアドレス |
192.168.11.5 |
コミュニティー「viewers」の認証トラップの送信 |
有効 |
- SNMPエージェントを有効にします。
- CREATE SNMP COMMUNITYコマンドで、SNMPコミュニティーを作成します。
ここでは、読み出し専用のコミュニティー「viewers」を作成します。また、認証トラップをオンにして、不正なSNMPアクセスに対してトラップを発生するよう設定します。
CREATE SNMP COMMUNITY=viewers ACCESS=READ TRAPHOST=192.168.11.5 MANAGER=192.168.11.5 TRAP=AUTHENTICATION
Note - コミュニティー名は表示のみ大文字と小文字を区別します。
Note - コミュニティー名はSNMPにおいてパスワードのような役割を果たしますので注意が必要です。書き込み権限のあるコミュニティーを作成した場合、コミュニティー名を使用して、スイッチの設定を外部から変更されてしまう可能性があります。
Note - 多くのネットワーク機器やSNMPマネージャーソフトには、慣例として読み出し権限のみを持つコミュニティーとして「public」が、書き込み権限を持つコミュニティーとして「private」がデフォルトで設定されています。
- ENABLE SNMP COMMUNITYコマンドで、コミュニティー「viewers」を有効にします。
ENABLE SNMP COMMUNITY=viewers
- ENABLE SNMP TRAPコマンドで、認証トラップの生成を有効にします。
ENABLE SNMP TRAP=AUTHENTICATION
- ENABLE SNMP COMMUNITY TRAPコマンドで、トラップホストに対するトラップの送信を有効にします。
ENABLE SNMP COMMUNITY=viewers TRAP
Note - 本コマンドを実行しないとトラップが送信されません。
基本設定は以上です。
これにより、SNMPマネージャー(192.168.11.5)から本製品のMIB情報を取得できるようになります。また、本製品からのSNMPトラップがマネージャーに送信されるようになります。
その他
■ 管理ステーションやトラップホストの追加、生成するトラップの種類を指定するには、ADD SNMP COMMUNITYコマンドを使います。次の例では、コミュニティー「viewers」に管理ホスト「192.168.10.10」、トラップホスト「192.168.10.10」を追加しています。
ADD SNMP COMMUNITY=viewers MANAGER=192.168.10.10 TRAPHOST=192.168.10.10
■ 書き込み権限を持つコミュニティーを作成するには、CREATE SNMP COMMUNITYコマンドのACCESSパラメーターに「WRITE」を指定します(ACCESSパラメーター省略時の権限は読み込みのみ(READ)です)。
CREATE SNMP COMMUNITY=admins ACCESS=WRITE MANAGER=192.168.10.5
■ 本製品のSNMPエージェントは、デフォルトでは管理ステーションとして登録されたコンピューター以外からのSNMP要求には応答しません。この制限をなくすには、コミュニティーのOPEN(open access)パラメーターをYES(またはON、TRUE)にします。次に具体例を挙げます。
- コミュニティー作成時にOPEN=YESを指定(省略時はOPEN=NOとなります)
CREATE SNMP COMMUNITY=viewers ACCESS=READ OPEN=YES
- コミュニティー作成後はSET SNMP COMMUNITYコマンドを使います。
SET SNMP COMMUNITY=viewers OPEN=YES
■ SNMPの設定を確認するには、SHOW SNMPコマンド、SHOW SNMP COMMUNITYコマンドを使います。
SHOW SNMP ↓
SHOW SNMP COMMUNITY=viewers ↓
■ トラップは、デフォルトではオフになっています。トラップを有効にするには、ENABLE SNMP TRAPコマンドを使います。
■ トラップの設定を確認するには、SHOW SNMP TRAPコマンドを使います。
■ 指定したインターフェースでリンクアップ/リンクダウントラップを生成するようにするには、ENABLE INTERFACE LINKTRAPコマンドを使います。デフォルトではオフになっています。
ENABLE INTERFACE=1 LINKTRAP
■ 指定したインターフェースの情報を確認するには、SHOW INTERFACEコマンドを使います。
■ 本製品のシステム名(sysName)を設定するには、SET SYSTEMコマンドのNAMEパラメーターで指定します。
■ 本製品の設置場所(sysLocation)を設定するには、SET SYSTEMコマンドのLOCATIONパラメーターで指定します。
SET SYSTEM LOCATION="8F, TTC Bldg"
■ 本製品の管理責任者(sysContact)を設定するには、SET SYSTEMコマンドのCONTACTパラメーターで指定します。
SET SYSTEM CONTACT="Taro (Ex 2602)"
(C) 2014 アライドテレシスホールディングス株式会社
PN: 613-001851 Rev.A