この度は、CentreCOM GS900M V2 シリーズ をお買いあげいただき、誠にありがとうございます。このリリースノートは、取扱説明書、コマンドリファレンスの補足や、ご使用の前にご理解いただきたい注意点など、お客様に最新の情報をお知らせするものです。
最初にこのリリースノートをよくお読みになり、本製品を正しくご使用ください。
製品リビジョン Rev.D1Y および Rev.E1 以降の製品にファームウェアをダウンロードする場合は、必ずバージョン 2.4.1 以降をご使用ください(GS908M V2-4PS を除く)。
ファームウェアバージョン 2.3.3 以前のファームウェアでは、Rev.D1Y および Rev.E1 以降の製品への対応が行われていないため、Rev.D1Y および Rev.E1 以降の製品での使用はサポート対象外となります。
製品リビジョンは、本製品の底面に貼付されているシリアル番号シール(バーコード)に記載されています。
FDBエントリーでパリティーエラーが発生した場合、復旧処理により該当するFDBエントリーへ再登録するよう仕様変更しました。
ファームウェアバージョン 2.4.1 から 2.4.6 へのバージョンアップにおいて、以下の項目が修正されました。
ファームウェアバージョン 2.4.6 には、以下の制限事項があります。
ポート認証でRADIUS サーバーを2台登録し、かつ2台のRADIUSサーバーの共有パスワード(Secret値)を異なる文字列に設定すると、認証に成功しない場合があります。
ポート認証で2台のRADIUSサーバーを利用する場合は、Secret値を同じ文字列に設定してください。
(GS908M V2/GS916M V2/GS924M V2のみ)
スイッチポートの通信速度を変更するとリンクダウン・リンクアップが発生しますが、複数のポートを指定して、AUTONEGOTIATE、10MHAUTO、10MFAUTO、100MHAUTO、100MFAUTO、10-100MAUTOのいずれかに設定を変更した場合、link-down、link-upメッセージが表示されないポートがあります。
(製品リビジョン Rev.D1X 以前のGS908M V2/GS916M V2/GS924M V2のみ)
通信モードが1000M Full Duplex固定に設定された光ポート(SFPポート)に対して、物理的にリンクダウンさせる設定を行わないでください。
DISABLE SWITCH PORTコマンドによるLINK=DISABLEの設定、およびSET SWITCH LOOPDETECTION/STORMDETECTIONコマンドによるACTION=LINKDOWNの設定が本制限に該当します。
(製品リビジョン Rev.D1X 以前のGS908M V2/GS916M V2/GS924M V2のみ)
SFPスロットに装着したAT-SPBD10-14が本製品の再起動後、リンクアップしない場合があります。
(GS916M V2/GS924M V2のみ)
DISABLE SWITCH PORT FLOWコマンドでコンボポートのフローコントロールを無効に設定すると、本製品のフローコントロールは無効として動作しますが、対向機器に対しては、フローコントロールが有効であると通知します。
この場合、PAUSEフレームを受信しても送信フレームの抑制は行いませんが、PAUSEフレームの受信カウンターは上昇する動作となります。
トランクグループを以下のいずれかの条件で複数作成し、512個以上のMACアドレスが使用される通信が発生している状態で、トランクポートの追加と削除を繰り返し実施すると、本製品がリブートすることがあります。
IGMP Snoopingと、EPSRアウェアまたはスパニングツリープロトコル併用時、経路の切り替えが発生したときにマルチキャストグループの登録がクリアされないため、切り替え前に登録されたルーターポートが残ったままになります。
なお、EPSRアウェアについては、CREATE EPSRコマンドのDELETEMCASTオプションで、リングトポロジーチェンジ発生時にマルチキャストグループのエントリーをFDBから削除する設定が可能です。
マルチキャストグループをスタティック登録するには、あらかじめSET IGMPSNOOPINGコマンドのROUTERPORTパラメーターでルーターポートを設定する必要があります。このとき指定するポートが複数のVLANに所属していた場合、ADD IGMPSNOOPING MCGROUPコマンドのNUMBERパラメーターで同時に複数のマルチキャストを登録する際に、学習可能なマルチキャストグループの最大数を超える設定をしてしまうと、Warning: 52 addresses were not able to be added from multicast group address (224.1.1.13)
のようなエラーが表示され、その後、DELETE IGMPSNOOPINGコマンド、SHOW IGMPSNOOPINGコマンドを実行するか、SHOW CONFIGコマンドにDYNAMICパラメーターを指定して実行するとリブートが発生します。この現象を回避するには、以下を参考にグループ数の最大を超えないように設定してください。
Web GUIでマルチプルVLAN(Protected Port版)のポート設定を行う際、グループ番号の設定変更とタグなし/タグ付きの設定変更を同時に行うことができますが、個別に変更するようにしてください。
グループ番号の変更とタグなし→タグ付きの変更を同時に行った場合、該当ポートがタグなしとしてデフォルトVLANにも追加されます。
各種ドキュメントの補足事項および誤記訂正です。
ファームウェアバージョン2.3.2から、動作時温度(外気温度)に応じたファンの回転を低速回転/高速回転の2段階に変更しました。ファンが低速回転/高速回転を開始する外気温度の目安は以下のとおりです。
条件 | 低速回転開始 | 高速回転開始 |
---|---|---|
全標準ポート使用時(100%負荷) | 15℃ | 40℃ |
全標準ポート+SFPポート使用時(100%負荷) | 15℃ | 40℃ |
本製品のファン回転には低速回転(4000rpm)/高速回転(5000rpm)の2段階があり、それぞれ75%未満の回転時を異常状態としてwarningアラームを発行する仕様になっていますが、FAN Low(warning)からFAN High(warning)へ移行する場合とその逆の場合で、アラーム発行の動作が異なります。
FAN Low(warning)からFAN High(warning)へ移行する場合は、warning状態は継続されますが、一度recoverアラームが発行された後、再度warningアラームが発行されます。
FAN High(warning)からFAN Low(warning)へ移行する場合は、warningアラームは発行されず、warningの状態が引き継がれたままとなります。
(製品リビジョンRev.D1X 以前のGS908M V2/GS916M V2/GS924M V2のみ)
起動時、光SFPモジュールを使用しているポートで、ログに「Fiber」が表示されないポートがあります。これは表示だけの問題で動作には影響しません。
コマンドリファレンスの以下のコマンドでLOOPDETECTION/STORMDETECTIONトラップについての記載に誤りがありました。
それぞれのトラップの説明は正しくは以下のとおりですので、訂正してお詫びいたします。
コマンドリファレンスの「最大帯域(帯域制限)」についての記載に誤りがありました。下記のとおり訂正して、お詫びいたします。
MAXBANDWIDTHパラメーターで設定される最大帯域幅にはイーサネットフレームのプリアンブルなどのオーバーヘッドは含まれないため、トラフィックのフレームサイズが小さいほど誤差が大きくなり、設定値に対して最大1.5倍程度の誤差が発生します。
(製品リビジョン Rev.D1X 以前のGS908M V2のみ)
SFPポートで1000BASE-TのSFPを使用しているとき、SFPポートをDISABLE SWITCH PORTコマンドのLINKパラメーターの指定で物理的にリンクダウンさせても、対向機器のポートがリンクダウンしません。
(製品リビジョン Rev.B1 以前のGS916M V2/GS924M V2のみ)
AT-SPFX/15による100Mbps光ポート同士の接続において、一方の機器を再起動すると、もう一方の機器でSHOW SWITCH PORT COUNTERコマンドで表示されるErrors(エラーを含んでいるために破棄された受信パケット数)カウンターが、不正にカウントされることがあります。
(GS908M V2-4PS/GS916M V2/GS924M V2のみ)
ポートを無効に設定しているとき、ハードウェアの仕様により、パケットを受信した際のLINK/ACT LEDの点灯動作がポート範囲によって以下のように異なります。
ポート1〜8では点灯し、ポート9以降では点滅します。
コマンドリファレンスのSET SWITCH PORTコマンドのSPEEDパラメーターについての記載に一部誤りがありました。下記のとおり訂正して、お詫びいたします。
取扱説明書とコマンドリファレンスには、コンボポートの「冗長構成」に関する下記の記述(下線部)がありますが、コンボポートの冗長構成(10/100/1000BASE-TポートとSFPポートの自動切り替わりを前提とした構成)はサポートしておりませんので、コンボポートではどちらか一方のポートだけをご使用ください。
冒頭説明文
パラメーター
ファームウェアバージョン2.3.2から、トランクグループに所属するポートのVLAN設定を変更することが可能になりました。
ブロードキャスト/マルチキャスト/未学習のユニキャストフレームはリンクが確立しているトランクグループの最小ポート番号に割り振られます。
ポートミラーリング機能の特徴(7個目)において記載内容に誤りがありました。下記のとおり訂正して、お詫びいたします。
※これはポートミラーリングの通常動作です。
ファームウェアバージョン2.1.1から、 EPSR(トランジットノード)を有効化するときにリング接続ポートが両方ともリンクアップしている場合の動作(各種状態の設定)を次のとおり変更しました。
バージョン2.1.0まで | バージョン2.1.1から | |
---|---|---|
EPSRドメインの状態 | Links-Up | Pre-Forwarding |
リングを構成する第1ポートの状態 | Forwarding | Forwarding |
リングを構成する第2ポートの状態 | Forwarding | Blocking |
ファームウェアバージョン2.3.2から、EPSRリングポートとLDF検出機能の併用が可能になりました。
同一ポート上に複数のEPSRドメインを設定しないでください。
ファームウェアバージョン2.4.0から、ハードウェア(ASIC)レベルで入力パケットをフィルタリング(許可・拒否)するハードウェアパケットフィルター機能をサポートしました。フィルタリング条件はヘッダー情報に基づいてパケットを分類するクラシファイアによって定義し、送信元MACアドレス、始点・終点IPアドレス、プロトコル(ARPのみ)を使用できます。条件に一致したパケットに対しては、許可(permit)または破棄(deny)の処理が指定できます。クラシファイアの詳細についてはコマンドリファレンス「クラシファイア」を参照してください。
[コマンド]
CREATE ACL=0..255 [DESCRIPTION=string] [ACTION={DENY|PERMIT}] [CLASSIFIERLIST={rule-list|NONE}] [PORTLIST={port-list|ALL|NONE}] SET ACL=0..255 [DESCRIPTION=string] ACTION={DENY|PERMIT} CLASSIFIERLIST={rule-list|NONE} PORTLIST={port-list|ALL|NONE}
[パラメーター]
[備考・注意事項]
[コマンド例]
CREATE CLASSIFIER=1 MACSADDR=00-00-f4-33-22-11 CREATE ACL=1 ACTION=DENY CLASSIFIERLIST=1 PORTLIST=6
CREATE CLASSIFIER=1 IPDADDR=192.168.20.100/32 CREATE CLASSIFIER=2 IPSADDR=192.168.20.100/32 CREATE CLASSIFIER=3 PROTOCOL=ARP CREATE CLASSIFIER=4 CREATE ACL=1 ACTION=PERMIT CLASSIFIERLIST=1 PORTLIST=ALL CREATE ACL=2 ACTION=PERMIT CLASSIFIERLIST=2 PORTLIST=ALL CREATE ACL=3 ACTION=PERMIT CLASSIFIERLIST=3 PORTLIST=ALL CREATE ACL=4 ACTION=DENY CLASSIFIERLIST=4 PORTLIST=ALL
[コマンド]
DESTROY ACL=0..255 PURGE ACL
[パラメーター]
コマンド
SHOW ACL[={id-list|ALL}]
[パラメーター]
[入力・出力・画面例]
Manager > show acl --------------------------------------------- ACL ID .............. 1 Description ......... Action .............. Deny Classifier List ..... 1 Port List ........... 8 Is Active ........... Yes
ACL ID | エントリーのID |
Description | エントリーの説明 |
Action | パケットがクラシファイアに一致したときのアクション。PermitまたはDeny |
Classifier List | クラシファイアのID |
Port List | エントリーを割り当てるポート |
Is Active | エントリーがポートに割り当てられている(Yes) または、割り当てられていない(No) |
[コマンド]
SHOW ACL[={id-list|ALL}] COUNTER
[パラメーター]
[入力・出力・画面例]
Manager > show acl counter ACL Classifier Hit Counter ------------------------------------------------------------------------ 1 ACL 1 1 Classifier 1 334412 2 ACL 2 2 Classifier 2 1349 3 ACL 3 3 Classifier 3 1394055485 4 ACL 4 4 Classifier 4 4348500
ACL | ACL IDとCREATE ACLコマンドで設定したエントリーの説明を表示。設定されていない場合、"ACL id"フォーマットで表記 |
Classifier | クラシファイアIDとCREATE CLASSIFIERコマンドで設定したクラシファイアの説明を表示。設定されていない場合、"Classifier id"フォーマットで表記 |
Hit Counter | フィルターにマッチした数を表示 |
[コマンド]
RESET ACL[={id-list|ALL}] COUNTER
[パラメーター]
ファームウェアバージョン2.4.0から、装置全体のPoE最大供給電力を75Wから90Wに拡張し、以下の仕様が変更されました。
PoE供給電力 | 75W時 | 90W時 |
---|---|---|
最大入力電流(実測値) | 1.3A | 1.6A |
平均消費電力 | 58W(最大110W) | 66W(最大130W) |
平均発熱量 | 210kJ/h(最大400kJ/h) | 240kJ/h(最大470kJ/h) |
動作保証温度 | 0〜50℃ ※1 | 0〜45℃ ※2 |
バージョン2.3.3まで | バージョン2.4.0から | |
---|---|---|
低速回転 | 3000rpm | 4000rpm |
高速回転 | 5000rpm | 5000rpm |
ポート認証機能において、SET AUTHENTICATIONコマンドのDEAD-ACTIONパラメーターにPERMITを指定し、RADIUSサーバーからの応答がないときに通信を許可するよう設定する場合は、下記の条件を満たすように各パラメーターを設定してください。
SERVERTIMEOUT>TIMEOUT×(RETRANSMITCOUNT+1)×RADIUSサーバー数
特にRADIUSサーバーを2台登録する場合は、各パラメーターがデフォルトのままだと条件を満たさないため、条件を満たすように設定を変更する必要があります。
ファームウェアバージョン2.3.2から、802.1X 認証、WEB 認証において、リンクダウンをともなわない認証ポートの移動が可能になりました。
ダイナミックVLANの説明において、表11の認証サーバー(RADIUSサーバー)の設定値に誤りがありました。下記のとおり訂正して、お詫びいたします。
ADD IGMPSNOOPING MCGROUPコマンドの「入力・出力・画面例」の記載内容に誤りがありました。下記のとおり訂正して、お詫びいたします。
Manager > add igmpsnooping vlan=2 mcgroup=224.1.1.1
Manager > add igmpsnooping mcgroup=224.1.1.1
Internet Explorer 7以上を使用し、コンフィグファイルやファームウェアを転送する場合の注意事項に、Internet Explorer 9に関して以下のとおり補足します。
パフォーマンス | |
---|---|
VLAN登録数 | 256 |
MACアドレス(FDB)登録数 | 8K |
IPv4ホスト(ARP)登録数 | - |
IPv4ルート登録数 | - |
リンクアグリゲーション | |
グループ数(筐体あたり) |
GS908M V2: 4 GS908M V2-4PS: 5 GS916M V2: 8 GS924M V2: 8 |
ポート数(グループあたり) | 8 |
ハードウェアパケットフィルター | |
登録数 |
GS908M V2: - GS908M V2-4PS: 64 GS916M V2: - GS924M V2: - |
認証端末数 | |
認証端末数(ポートあたり) | 320 |
認証端末数(装置あたり) | 480 |
マルチプルダイナミックVLAN(ポートあたり) | 8 |
マルチプルダイナミックVLAN(装置あたり) | 8 |
ローカルRADIUSサーバー | |
ユーザー登録数 | - |
RADIUSクライアント(NAS)登録数 | - |
その他 | |
VRF-Liteインスタンス数 | - |
IPv4マルチキャストルーティングインターフェース数 | - |
以下のコマンド(パラメーター)はサポート対象外ですので、あらかじめご了承ください。
SET HTTP SERVER PORT SET SYSTEM LANG SET SYSTEM FAN RESET PORTAUTH PORT LOAD METHOD=TFTP FILE=filename SERVER=ipadd BOOT SET IGMPSNOOPING HOSTSTATUS SET MLDSNOOPING HOSTSTATUS SHOW DHCPSNOOPING DATABASE NVS SHOW DHCPSNOOPING HWFILTER
最新の取扱説明書「CentreCOM GS900M V2シリーズ 取扱説明書」(613-001184 Rev.B)、コマンドリファレンス「CentreCOM GS900M V2シリーズ コマンドリファレンス2.3.2」(613-001180 Rev.E)は弊社ホームページに掲載されています。
本リリースノートは、これらの最新マニュアルに対応した内容になっていますので、お手持ちのマニュアルが上記のものでない場合は、弊社ホームページで最新の情報をご覧ください。
http://www.allied-telesis.co.jp/