arp-mac-disparity

モード: インターフェースモード
カテゴリー: IPルーティング / ARP


(config-if)# [no] arp-mac-disparity


マルチキャストMACアドレスのダイナミックARPエントリー(例:IP=192.168.10.2 / MAC=01-00-5e-28-0a-02)を登録可能にする。
デフォルトは登録不可。


注意・補足事項

■ 本コマンドの設定により、ユニキャストIPアドレスとマルチキャストMACアドレスの関連付けをしたARPエントリーがダイナミックに生成可能となるが、該当ARPエントリーに登録されたIPアドレス宛てのトラフィックはVLAN内でフラッディングされる。本コマンド設定時は、該当ARPエントリーに対応する機器(MS-NLBサーバーなど)専用のVLANを作成し、該当IPアドレス宛てのトラフィックが他の機器に送信されないよう設定することを推奨する。
なお、スタティックARPエントリー(arpコマンド)は、本コマンドを設定しなくても登録可能。

■ 本コマンドはMicrosoft NLBのマルチキャストモードおよびIGMPモードに対応するためのもの。本コマンドを設定することにより、ARPのSenderMACフィールドにマルチキャストアドレスが入っている場合でも、該当ARPに応答しARPキャッシュに登録されるようになる(本コマンド未設定時、該当ARPは破棄される)。

■ 本コマンドを有効にする場合は、platform load-balancingコマンドを使って、リンクアグリゲーションの送出ポート決定時に「L3ヘッダー情報のみ」を使用するよう設定を変更すること(初期設定ではL2とL3のヘッダー情報を使用するため、L2ヘッダー情報を使わないように設定を変更する必要がある)。


コマンドツリー

interface (グローバルコンフィグモード)
    |
    +- arp-mac-disparity(インターフェースモード)


関連コマンド

clear arp-cache(特権EXECモード)
show arp(非特権EXECモード)



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