ワイヤレスマネージャー / APデータベース




APデータベースは、ワイヤレスマネージャーが管理下におくアクセスポイントに関するデータベースです。次の情報を保持しています。


  1. APデータベースにアクセスポイントを登録します(ap database)。登録されたアクセスポイントが管理対象となります。アクセスポイントはMACアドレスで指定します。

    awplus(config-wireless)# ap database 0000.5e00.5301
    awplus(config-wireless-ap)# 
    


  2. 対象アクセスポイントがワイヤレスマネージャーの管理下に置かれたときに適用するAPプロファイルを指定します(profile)。

    awplus(config-wireless-ap)# profile 2
    


  3. 設置場所を登録します(location)。

    awplus(config-wireless-ap)# location "Conference Room A"
    


  4. 必要であれば、アクセスポイントを管理下にいれるときの認証のパスワードを設定します(password)。

    awplus(config-wireless-ap)# password ap1_secret
    

    Note - 「ワイヤレスマネージャー」の「グローバル設定」の「アクセスポイントの認証」を参照してください。

  5. チャンネルの初期設定は、自動選択です(radio channelコマンドでチャンネルが「0」に設定されています)。この場合、アクセスポイントがワイヤレスマネージャーの管理下に入るとき(例えば、メンテナンスのためにアクセスポイントの電源をオフ/オンしたとき)、アクセスポイントは候補チャンネルのリスト(channel auto-eligible)から無作為にチャンネルを選択します。

    チャンネルを固定設定したい場合は、radio channelコマンドでチャンネルを指定します。

    awplus(config-wireless-ap)# radio 1 channel 1
    


    チャンネルが自動選択の場合、APプロファイルで有効にしたチャンネル自動変更アルゴリズムによって、チャンネルを自動変更できます。このアルゴリズムは、干渉の状況を確認し、必要に応じてチャンネルの変更を実行します。
    Note - 「ワイヤレスマネージャー」の「アクセスポイント管理」の「チャンネル自動変更アルゴリズムの実行」を参照してください。
    Note - チャンネルが変更されると、接続中の無線クライアントは一時的に切断されます。
    Note - 現在使用しているチャンネルがW53・W56のチャンネルである場合、気象レーダーと見なされる波形が検出されると、アクセスポイントはレーダーとの干渉を避けるために自動的にチャンネルを変えます。その際、新たなチャンネルを使い始める前に1分間ほど傍受してレーダーが検出されないことを確認します。レーダーが検出されたチャンネルは、レーダーが検出されてから30分間は使用できません。レーダーとの干渉回避は、チャンネルが自動選択、固定設定のいずれであっても実行されます。

  6. 送信電力の初期設定は、自動設定です(radio powerコマンドで送信電力が「0」に設定されています)。アクセスポイントがワイヤレスマネージャーの管理下に入るとき(例えば、メンテナンスのためにアクセスポイントの電源をオフ/オンしたとき)、アクセスポイントは初期値(power default)の送信電力となります。

    送信電力を固定設定したい場合は、radio powerコマンドで送信電力を指定します。

    awplus(config-wireless-ap)# radio 1 power 10
    


    送信電力が自動設定の場合、APプロファイルで有効にした送信電力自動調整アルゴリズムによって、送信電力を自動調整できます。このアルゴリズムは、送信電力を最適な状態に調整します。
    Note - 「ワイヤレスマネージャー」の「アクセスポイント管理」の「送信電力自動調整アルゴリズムの実行」を参照してください。

■ アクセスポイントを管理下に置かずに、単独のアクセスポイントとして扱う場合は、modeコマンドで「standalone」に設定します。

awplus(config-wireless)# ap database 0000.5e00.5301
awplus(config-wireless-ap)# mode standalone

Note - 「standalone」として登録した場合でも、ライセンスで使用可能なアクセスポイント数を消費します。

機能
初期値
コマンド
APデータベースモードへの移動(エントリーの新規作成)   ap database
アクセスポイントに適用するAPプロファイルの指定 1 profile
アクセスポイントの設置場所の登録 未設定 location
アクセスポイントを管理下にいれるときの認証パスワードの設定 未設定 password
アクセスポイントのチャンネルの設定(自動または固定) 自動 radio channel
アクセスポイントの送信電力の設定(自動または固定) 自動 radio power
アクセスポイントの管理モードの指定(管理下または単独) 管理下 mode
アクセスポイントの機種別無線仕様の表示(一覧・個別詳細)   show wireless ap capability
APデータベースの内容の表示(一覧・個別詳細)   show wireless ap database



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