この度は、CentreCOM x510Lシリーズ をお買いあげいただき、誠にありがとうございます。このリリースノートは、取扱説明書、コマンドリファレンスの補足や、ご使用の前にご理解いただきたい注意点など、お客様に最新の情報をお知らせするものです。
最初にこのリリースノートをよくお読みになり、本製品を正しくご使用ください。
特定のポート(ソースポート)を通過するトラフィックを別のスイッチのポート(リモートミラーポート)にコピーするリモートミラーリング機能をサポートしました。
既存のポートミラーリング機能は同一装置内でしか使用できませんが、本機能ではコピーしたパケットを専用のVLAN(リモートミラーVLAN)に転送することで、ソースポートとは異なる装置上でのトラフィック監視が可能です。
スイッチポート単位で、マルチキャストグループの登録数を制限できるようになりました。 登録可能なグループ数の上限はインターフェースモードの ip igmp maximum-groupsコマンドで設定します。初期設定は0(制限なし)です。
これまで、AMFネットワーク名(atmf network-nameコマンド)の設定変更は、設定を保存して再起動するまで有効になりませんでしたが、本バージョンからは再起動が不要になりました。
レジリエンシーリンクとして設定したスイッチポートにおいて、宛先/送信元 MACアドレスがヘルスチェックメッセージのものではないパケットを受信した場合、それを破棄し、ログに記録を残すよう機能拡張しました。
ローカルRADIUSサーバーに内蔵されているローカルCA機能の証明書関連コマンドが変更されました。
本バージョンから、永続ログ(permanentログ)の保存先が不揮発性メモリー(NVS)からフラッシュメモリーに変更されました。
NTP関連コマンドが下記のとおり変更されました。詳細はコマンドリファレンスをご参照ください。
NTPサービスへのアクセスを制御するためのコマンドが ntp access-group コマンドから ntp restrict コマンド、ntp discard average コマンド、ntp discard minimum コマンドに変更されました。
従来の ntp access-group コマンドでは制御対象を標準IPアクセスリストで指定していましたが、ntp restrict コマンドではアクセスリストを使わず、コマンド上で直接対象アドレスを指定します。また、受信レート制限時に許容する最小受信間隔を ntp discard average コマンドと ntp discard minimum コマンドで変更できるようになりました。
リンクアグリゲーション(LAG)インターフェース(poX、saX)にshutdownコマンドを実行した場合、ランニングコンフィグ上、個々のメンバーポートにはshutdownコマンドが反映されず、LAGインターフェースにのみshutdownコマンドが反映されるよう仕様変更しました。実際の動作としてはこの状態で正常にシャットダウンが行われています。
ファームウェアバージョン 5.4.6-0.4 から 5.4.6-1.1 へのバージョンアップにおいて、以下の項目が修正されました。
ntp peerコマンドとntp serverコマンドで同一のIPv4/IPv6アドレスまたはホスト名を指定できていましたが、これを修正しました。
また、ntp peerコマンドかntp serverコマンドで設定を行った後に、その設定をno形式で削除する場合、どちらのコマンドでも削除されるようになりました。
almond[697]: Unable to determine PSE port index
no atmf network-name
を実行しているとエラーが出力されていましたが、これを修正しました。
HSL: ERROR: Bridge not found for vid 4092
ファームウェアバージョン 5.4.6-1.1 には、以下の制限事項があります。
Ctrl/Z
や Ctrl/C
を入力した場合はその後Enterキーを入力してください。Ctrl/Z
や Ctrl/C
を入力しただけではコマンドプロンプトに戻りません。
service httpコマンドでWebサーバーを有効にした状態で起動するとbufferedログに以下のメッセージが出力されることがありますが、これはWeb GUI用のJavaアプレットファイルがインストールされていないことを示すものです。Web GUIを使用しない場合は動作に影響ありません。
2016 Feb 16 20:48:20 user.notice awplus root: No GUI resource file installed
no stack enable
を設定している場合、show system pluggable コマンドを実行しても、装着されているSFP、SFP+の情報詳細が表示されないことがありますが、表示だけの問題で通信には影響ありません。
enable-local 15
という不要な文字列が表示されます。
dir usb:/
のように、USBメモリーにアクセスする操作をもう一度行ってください。
機器に装着しているUSBメモリーまたはSDカードを抜き、再度機器に装着した時、以下のログが出ます。
抜いた時
kernel: FAT-fs (sda1): unable to read boot sector to mark fs as dirty
装着した時
kernel: FAT-fs (sda1): Volume was not properly unmounted. Some data may be corrupt. Please run fsck.
また、機器に装着しているUSBメモリーまたはSDカードを抜き、PCに装着すると、PC上で「スキャンして修復しますか?」というメッセージが出ますが、ログのみの問題で、ファイルの破損はありません。
You don't exist, go away!
Successful operation
と表示されます。
user.warning awplus NSM[XXXX]: 601 log messages were dropped - exceeded the log rate limitこれは短時間に大量のログメッセージが生成されたため一部のログ出力を抑制したことを示すものです。ログを抑制せずに出力させたい場合は、log-rate-limit nsmコマンドで単位時間あたりのログ出力上限設定を変更してください。
log(filter) コマンドで console ログの level (出力するメッセージレベルの指定)を notice、informational、debugging のいずれかに設定にした場合は、Web GUI を使用できません。
Web GUI を使用する場合は console ログの level を warning、errors、critical、alerts、emergencies のいずれかに設定してください。
なお、console ログのデフォルト設定は critical なので設定を変更していない場合は問題ありませんが、設定変更時にはご注意ください。
% Invalid input detected at '^' marker.
のエラーメッセージが出力されるべきですが、エラーメッセージが出力されないため、スクリプトファイルが正常に終了したかのように見えてしまいますが、通信には影響はありません。
トリガー設定時、scriptコマンドで指定したスクリプトファイルが存在しない場合、コンソールに出力されるメッセージ内のスクリプトファイルのパスが誤っています。
誤:% Script /flash/script-3.scp does not exist. Please ensure it is created before
正:% Script flash:/script-3.scp does not exist. Please ensure it is created before
また、スクリプトファイルが存在しないにもかかわらず前述のコマンドは入力できてしまうため、コンフィグに反映され、show triggerコマンドのスクリプト情報にもこのスクリプトファイルが表示されます。
sn enable trap
などと入力を省略した場合、入力したコマンドがホスト名欄に表示されコマンドが認識されない、または、コンソールの表示が乱れることがあります。コマンドはtab補完などを利用し省略せずに入力してください。
ioctl 35123 returned -1
のようなログが出力されることがありますが、通信には影響ありません。
no sflow collector
ではなく sflow collector port 6343
を実行してください。
Clock is synchronized, stratum 0, actual frequency is 0.000PPM, presicion is 2
ntpd_intres[4295]: host name not found:
Ctrl/C
キーを押して ping を中断してください。
本製品から他の機器にTelnetで接続しているとき、次のようなメッセージが表示されます。
No entry for terminal type "network"; using vt100 terminal settings.
本製品のSSHサーバーに対して、次に示すような非対話式SSH接続(コマンド実行)をしないでください。
※本製品のIPアドレスを192.168.10.1と仮定しています。
clientHost> ssh manager@192.168.10.1 "show system"
SSHログイン時、ログアウトするときに以下のログが表示されますが、動作に影響はありません。
sshd[2592]: error: Received disconnect from xxx.xxx.xxx.xxx: disconnected by server request
(28ポート版のみ)フローコントロール機能におけるPAUSEフレームの送信、およびバックプレッシャー機能は使用できません。
user.warning awplus HSL[491]: Thrash: Loop Protection has disabled learning on sa1 by 0000.cd37.09bf on VLAN 400 user.warning awplus HSL[491]: Thrash: Loop Protection has re-enabled learning on sa1 user.warning awplus HSL[491]: Thrash: Loop Protection has re-enabled learning on port2.0.1
Interface portx.x.x: set STP state to BLOCKING
1ポートに適用するVLANクラシファイアグループは2グループまでにしてください。
同じVLANクラシファイアグループ内に複数のルールを定義した場合、設定順ではなく番号順に反映されます。
インターフェースにプライベートVLANの設定をしたままプライベートVLANを削除することはできません。プライベートVLANを削除する場合は次の手順でVLANを削除するようにしてください。
BPDU Skew detected on port port1.0.1, beginning role reselection
EPSRのトポロジーチェンジによりパケットがCPUに転送される際、以下のログメッセージが出力される場合がありますが、通信に影響はありません。
'cmsg_transport_tipc_broadcast_client_send 161: [TRANSPORT] Failed to send tipc broadcast'
HSL: INFO: MAC add 0000:cd37:0163 port1.0.1 vlan4092 HSL: INFO: MAC remove 0000:cd37:0163 port1.0.1 vlan4092
Gateway of last resort is not set
と表示される場合がありますが、表示だけの問題で通信には影響ありません。
Gateway of last resort is not set
と表示される場合がありますが、表示だけの問題で通信には影響ありません。
Multicast membership on IPv6 interface IFNAME
のステータスがJOINEDと表示されますが、表示上の問題だけでありVRRPの動作に影響はありません。
Neighbor discovery has timed out on link eth1->5
のログメッセージが不要に表示されることがあります。これは表示上の問題であり通信には影響はありません。
shutdown
してから、 no ip igmp proxy-service
を実行し、その後VLANインターフェースを no shutdown
してください。
% No such Group-Rec found
というエラーメッセージが表示されることがありますが、コマンドの動作には問題ありません。
clear ipv6 mld group *
ですべてのグループを削除した場合、ルーターポートのエントリーも削除されてしまいます。clear ipv6 mld group ff1e::1
のように特定のグループを指定した場合は削除されないため、グループを指定し削除してください。また、削除されてしまった場合もMLD Queryを受信すれば再登録されます。
no ipv6 mld snooping report-suppression
でReport抑制機能を無効化してください。
ARPやIGMPなどCPUで処理されるパケットに対してイングレスフィルターが正しく動作しません。
ARPに関しては、以下の設定でフィルターすることが可能です。
mls qos enable access-list 4000 deny any any vlan 100 class-map class1 match access-group 4000 policy-map policy1 class default class class1 interface port2.0.24 service-policy input policy1
ハードウェアアクセスリストの内容変更やインターフェースへの適用ができないことがあります。
no access-group
でインターフェースへの適用を解除してから変更してください。
user.err awplus HSL[570]: HSL: ERROR: Insufficient space in Field Processor to add ACL user.err awplus HSL[570]: Failed to set ACL, rc=-1 user.err awplus NSM[563]: hsl_api_qos_acl_set failed, rc=-1
AMFリンクとして使用しているスタティックチャンネルグループの設定や構成を変更する場合は、次に示す手順A・Bのいずれかにしたがってください。
[手順A]
[手順B]
オートリカバリーが成功したにもかかわらず、リカバリー後に正しく通信できない場合は、代替機の接続先が交換前と同じポートかどうかを確認してください。誤って交換前とは異なるポートに代替機を接続してしまった場合は、オートリカバリーが動作したとしても、交換前とネットワーク構成が異なるため、正しく通信できない可能性がありますのでご注意ください。
LACPとAMFを併用している場合、LACPチャンネルグループのメンバーポートがリンクダウンすると、次のようなエラーログが出力されますが、これはログのみの問題で、AMFや通信には影響ありません。
kern.err XXXX kernel: Unexpected parent vlan4092 found for [IFNAME] kern.err XXXX kernel: Parent interface vlan4092 found while deleting [IFNAME]
LACPインターフェースでAMFリンクの設定を行っている構成で対向機器が再起動すると、起動後に以下のログが出力されることがありますが、ログのみの問題でAMFの動作には影響ありません。
2016 Jan 21 16:09:46 user.notice awplus ATMF[523]: Incarnation is not possible with the data received port1.0.28 (ifindex 5028)
log host
で設定したすべてのsyslogサーバーに送信されます。
show atmf links guest detail
では表示されない項目があります。当該項目を確認するには、show lldp neighbors detail
を使用してください。
show atmf guests detail
で表示される Device Type の項目が空欄となります。
AMFゲストノードがAMFネットワークに初めて参加したとき、下記の状況においてゲストノードのファームウェアバージョン情報が表示されない場合があります。
show atmf guests detail
を実行した場合
show atmf links guest detail
を実行した場合
その場合は、次のいずれかを実行してください。
前記手順で復旧すると、それ以降本事象は発生しません。
OpenFlowの内部制御用VLANを設定する際は、vlan databaseコマンドでOpenFlowの内部制御用VLANを作成した後、openflow native vlanコマンドで該当VLANを指定するようにしてください。
openflow native vlanコマンドでOpenFlowの内部制御用VLANを指定してから、vlan databaseコマンドで該当VLANを作成するとOpenFlowが正常に動作しません。
なお、openflow native vlanコマンド → vlan databaseコマンドの順に設定を行ってしまった場合は、次のいずれかの手順で正常な動作に戻すことができます。
no openflow native vlan
でOpenFlowの内部制御用VLANの指定を初期値に戻し、vlan databaseコマンドでVLANモードに移行して no vlan
で該当VLANを削除した後、あらためて vlan databaseコマンド → openflow native vlanコマンドの順に設定を行う。
VCSスレーブを交換する際、マスターとスタックケーブルで接続して電源をオンにした後、通常、スタックIDを変更し、AMFを有効に設定するため、2回の再起動が必要になりますが、AMFネットワークに所属後、コンフィグの同期に時間がかかり、コンフィグの同期後に以下のようなエラーメッセージが表示され、もう一度再起動を要求されます。
Post startup check found the following errors: Processes not ready: authd bgpd epsrd irdpd lacpd lldpd mstpd ospf6d ospfd pdmd pim6d pimd ripd ripngd rmond sflowd vrrpd Timed out after 300 seconds Bootup failed, rebooting in 3 seconds. Do you wish to cancel the reboot? (y) :
Failed to delete 'manager'
というメッセージが表示されることがあります。これは表示だけの問題で動作には影響しません。
Resiliency link healthchecks have failed, but master(member-xx) is still online
2015 Oct 21 16:31:28 user.err awplus IMI[762]: Failed to delete user1 from operating system.
各種ドキュメントの補足事項および誤記訂正です。
本製品がサポートするSFP/SFP+モジュールの最新情報については、弊社ホームページをご覧ください。
下記オプション(別売)モジュール製品のパッケージに90日間の製品保証書が入っている場合がありますが、ご購入より1年間保証いたします。
Apricorn社のSecureUSBメモリーASK-256-8GB/16GBを装着している状態でシステムを再起動した場合、再起動時SecureUSBメモリーの仕様によりロックがかかります。USB内のファームウェアファイルを起動用ファームウェアに指定して、再起動しないでください。
Apricorn社のSecureUSBメモリーASK-256-8GB/16GBをロックがかかったまま本製品に挿入すると、デバイス認識のリトライと失敗を繰り返すログが約3分間出続けますが、正常なものです。
パフォーマンス | |
---|---|
VLAN登録数 | 単体:4094 ※1 VCS:2000 |
MACアドレス(FDB)登録数 ※2 | 単体:16K ※3 VCS:4K |
IPv4ホスト(ARP)登録数 ※2 | 単体:2K ※4 VCS:768 |
IPv4ルート登録数 | 1K ※5 |
リンクアグリゲーション | |
グループ数(筐体あたり) | 128 ※6 |
ポート数(グループあたり) | 8 |
ハードウェアパケットフィルター | |
登録数 | 246 ※7 ※8 ※9 |
認証端末数 ※4 | |
認証端末数(ポートあたり) | 1K |
認証端末数(装置あたり) | 1K |
マルチプルダイナミックVLAN(ポートあたり) | 1K |
マルチプルダイナミックVLAN(装置あたり) | 1K |
ローカルRADIUSサーバー | |
ユーザー登録数 | 100 |
RADIUSクライアント(NAS)登録数 | 24 |
OpenFlow ※10 | |
OpenFlowコントローラー同時接続数 | 3 |
最大端末数(装置あたり) | 122 ※11 |
端末接続可能なOpenFlowポート数 | 25 ※12 |
その他 | |
VRF-Liteインスタンス数 | - |
IPv4マルチキャストルーティングインターフェース数 | - |
最新のコマンドリファレンスに記載されていない機能、コマンドはサポート対象外ですので、あらかじめご了承ください。最新マニュアルの入手先については、次節「最新マニュアルについて」をご覧ください。
最新の取扱説明書「CentreCOM x510L シリーズ 取扱説明書」(613-002068 Rev.A)、コマンドリファレンス「CentreCOM x510L シリーズ コマンドリファレンス」(613-002106 Rev.G)は弊社ホームページに掲載されています。
本リリースノートは、これらの最新マニュアルに対応した内容になっていますので、お手持ちのマニュアルが上記のものでない場合は、弊社ホームページで最新の情報をご覧ください。
http://www.allied-telesis.co.jp/