[index] CentreCOM x610シリーズ コマンドリファレンス 5.4.7
モード: BGPモード
カテゴリー: IP / 経路制御(BGP)
(config-router)# distance <1-255> A.B.C.D/M [LISTNUM|LISTNAME]
(config-router)# distance bgp EBGP IBGP LOCAL
(config-router)# no distance <1-255> A.B.C.D/M
(config-router)# no distance bgp
(IPv4)IPv4 BGP経路の管理距離(経路選択時の優先度)を変更する。
「distance <1-255> A.B.C.D/M ...」の形式で実行した場合は、A.B.C.D/Mで指定したBGPピアから学習した経路に対してのみ、指定した管理距離を設定する。さらに、標準IPアクセスリストを用いて、該当ピアから学習した特定の経路エントリーだけに管理距離を設定することも可能。
「distance bgp ...」の形式で実行した場合は、経路種別(eBGP経路、iBGP経路、ローカル経路)ごとに異なる管理距離を設定する。
「no distance <1-255> A.B.C.D/M」の形式で実行した場合は、A.B.C.D/Mで指定したBGPピアから学習した経路に対する管理距離設定を削除する。
「no distance bgp」の形式で実行した場合は、経路種別ごとの管理距離設定を初期値に戻す。
<1-255> |
A.B.C.D/Mパラメーターで指定したBGPピアから学習した経路に対する管理距離(経路選択時の優先度)。値が小さいほど優先度が高い。eBGP経路に対する管理距離の初期値は20、iBGP経路に対する管理距離の初期値は200 | ||||
A.B.C.D/M |
学習元BGPピアのIPアドレス。マスク長「M」によって範囲指定も可能。単一ホストを指定する場合はマスク長として32を指定する(例:10.10.10.5/32) | ||||
LISTNUM|LISTNAME |
標準IPアクセスリスト。管理距離の設定対象とする経路エントリーをpermitするよう設定しておくこと | ||||
LISTNUM := |
{<1-99>|<1300-1999>} |
||||
標準IPアクセスリスト番号 | |||||
LISTNAME |
標準IPアクセスリスト名 | ||||
EBGP := |
<1-255> |
||||
eBGP経路対する管理距離。初期値は20 | |||||
IBGP := |
<1-255> |
||||
iBGP経路対する管理距離。初期値は200 | |||||
LOCAL := |
<1-255> |
||||
ローカル経路(networkコマンドなどでBGP経路表にインポートした経路)に対する管理距離。初期値は200 |
■ eBGP経路、iBGP経路、ローカル経路の管理距離をそれぞれ30、180、190に変更する。
awplus(config)# router bgp 65010 ↓ awplus(config-router)# distance bgp 30 180 190 ↓
awplus(config)# router bgp 65010 ↓ awplus(config-router)# no distance bgp ↓
■ 管理距離255を持つ経路は「信頼できない経路」と見なされ、FIB(IP転送表)に登録されない(IPパケットの転送には使われない)。
router bgp (グローバルコンフィグモード)
|
+- distance(BGPモード)
show ip route(非特権EXECモード)
show ip route database(非特権EXECモード)
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