WDS設定時にファームウェアを更新する場合の注意
WDS設定時にファームウェアを更新する場合は、子機側から行い最後に親機の更新を行ってください。
PN: 613-002779 Rev.H
AT-TQ1402・AT-TQm1402 リリースノート
この度は、AT-TQ1402, AT-TQm1402 をお買いあげいただき、誠にありがとうございます。このリリースノートは、マニュアルの補足や、ご使用の前にご理解いただきたい注意点など、お客様に最新の情報をお知らせするものです。
最初にこのリリースノートをよくお読みになり、本製品を正しくご使用ください。
1. 対象製品とファームウェアバージョン
本リリースノートは、下記の製品・バージョンを対象としています。各項目がどの製品に該当するかは次のアイコンで示します。
| アイコン | 対象製品 | 対象バージョン | 旧バージョン | |
|---|---|---|---|---|
| 該当 | 非該当 | |||
| TQ1402 | TQ1402 | AT-TQ1402 | 6.0.2-0.1b | 6.0.2-0.1 |
| TQm1402 | TQm1402 | AT-TQm1402 | 6.0.2-0.1b | 6.0.2-0.1 |
※ ファームウェア間の設定ファイルに下位互換性はありません。アップグレードを行う前に、必ず設定ファイルをバックアップしてください。
2. 重要：注意事項
2.1. 設定/無線LAN
- 2.1.1
TQ1402 TQm1402
3. 本バージョンで修正された項目
本バージョンでは、以下の項目が修正されました。
- 3.1
[R342067]
TQ1402 TQm1402無線クライアントの接続・切断が高速で行われた際、無線AP内部でログの書き込みに失敗し、不正なメモリアクセスを行って意図しない再起動が起こることがありましたが、これを修正しました。
- 3.2
[R344690]
TQ1402 TQm1402無線クライアントがPMKSAキャッシュで接続した際、RADIUSのSession-Timeout Attributeで設定された時間どおりに再認証が行われませんでしたが、これを修正しました。
- 3.3
[R354664]
TQ1402 TQm1402無線クライアントがPMKキャッシュを使用して接続したとき、セッションタイムアウト後のRADIUS再認証時に、PMKSAキャッシュによる認証ログが表示されてしまっていましたが、これを修正しました。
- 3.4
[R354742]
TQ1402 TQm1402無線クライアントがPMKキャッシュを使用して接続したとき、無線クライアントのPMKキャッシュ保持時間の超過時にRADIUS再認証を行いますが、その際にPMKSAキャッシュによる認証ログが表示されてしまっていましたが、これを修正しました。
- 3.5
[R263032]
TQ1402 TQm1402IEEE 802.11w（MFP、管理フレーム保護）有効時、無線クライアントが多重接続を要求した場合はMFPにより実際は無線APに接続できませんが、この際、接続成功のログが出力されてしまうことがありましたが、これを修正しました。
- 3.6
[R289773]
TQ1402 TQm1402Web認証が有効のVAPにおいて、無線クライアント接続後にWeb認証画面を開き認証を行わずに無線クライアントを切断する処理を繰り返し行うと、Web認証ができなくなることがありましたが、これを修正しました。
- 3.7
[R304409]
TQ1402 TQm1402RADIUSサーバーに問い合わせを行う際に、プライマリーRADIUSサーバーの応答がない場合、3秒後に行われる再問い合わせの応答を待たずにセカンダリーRADIUSサーバーにフェイルオーバーしていましたが、これを修正しました。
- 3.8
[R322695]
TQ1402 TQm1402過去にWeb認証を行った無線クライアントのIPアドレスと同じIPアドレスを持った別の無線クライアントがWeb認証を行うと、Web認証が終了しないことがありましたが、これを修正しました。
- 3.9
[R326522]
TQ1402 TQm1402ダイナミックVLAN使用時に、まれに意図しない再起動をすることがありましたが、これを修正しました。
- 3.10
[R280516]
TQ1402 TQm1402無線LANコントローラーから設定適用を実行した際に適用結果が正常に表示されないことがありましたが、これを修正しました。
- 3.11
[R300645]
TQ1402 TQm1402無線LANコントローラー管理下において、無線APのユーザーパスワードの設定変更を適用している間に無線APの管理画面に接続すると、無線LANコントローラーで設定変更を行ったユーザーパスワードが削除されてしまうことがありましたが、これを修正しました。
- 3.12
[R314388]
TQ1402 TQm1402無線APのシステム時刻が無線LANコントローラーの時刻より進んでいる場合に、無線LANコントローラーにより時刻補正が行われると無線LANコントローラーの統計情報、および接続クライアント数が表示されないことがありましたが、これを修正しました。
- 3.13
[R303853]
TQ1402 TQm1402大量のデバッグログが短い間隔で継続して出力された場合、一時的にメモリーを大量に消費してしまい、意図しない再起動をすることがありましたが、これを修正しました。
- 3.14
[R278795]
TQ1402 TQm1402無線クライアントから不正な管理フレームが送信された場合、まれに意図しない再起動をすることがありましたが、これを修正しました。
- 3.15
[R322549]
TQ1402 TQm1402無線モジュールの異常検出による復旧処理に失敗すると、それに伴う内部処理の誤作動によりメモリーが枯渇し意図しない再起動をすることがありましたが、これを修正しました。
- 3.16
[R356779]
TQ1402 TQm1402省電力モードに移行していない無線クライアントからPS-Pollの制御フレームを受信すると意図しない再起動をすることがありましたが、これを修正しました。
4. 本バージョンでの制限事項
本バージョンには、以下の制限事項があります。
4.1. 簡単セットアップ/シングルチャンネルモード
- 4.1.1
[W024096]
TQ1402 TQm1402AWC-SCL（シングルチャンネルモード）で運用している無線APにおいて、複数台の無線クライアントを接続し、長期間通信を続けていると、まれに無線クライアントとの通信が停止してしまうことがあります。本事象が発生した場合、無線クライアント側で無線の再接続を行うことで通信が復旧します。
- 4.1.2
[W030020]
TQ1402 TQm1402クラスター設定を有効から無効に変更した際、そのときのPWR/SYS LEDの状態が引き継がれてしまいます。 例として、クラスター機能が有効でクラスターを構築していないときはPWR/SYS LEDは緑点滅となりますが、その状態でクラスター設定を無効にしたときに、LEDが点灯状態にならず点滅状態になります。 設定変更後、下記の手順を実行することで点灯状態になります。
- 無線APの再起動
- LEDのエコモードを有効に変更し、その後無効に変更
- 無線LANコントローラーの管理下に入れる
4.2. 監視/ログ
- 4.2.1
[W029830]
TQ1402 TQm1402シングルチャンネルモード環境において、無線接続と同時に、以下のような表示される必要の無いログが出力される場合があります。
Removing STA due to association advertisement
- 4.2.2
[W029886]
TQ1402 TQm1402シングルチャンネル有効VAPにおいて、無応答端末切断タイマーによって無線クライアントが切断された際、切断ログにreason番号が付与されないことがあります。
4.3. 監視/接続クライアント
- 4.3.1
[W018326]
TQ1402 TQm1402WDS機能を使用している場合は、監視/接続クライアントページの「切断する」ボタンで対向のWDS機器を切断しないでください。
WDS接続が正しく行われなくなり、正常なWDS通信ができなくなります。誤って実行してしまった場合は機器の再起動が必要になりますのでご注意ください。
4.4. 設定/システム
- 4.4.1
[W013966]
TQ1402 TQm1402通信ページの「ホスト名」と SNMPページの「システム名」は同期していませんので、個別に設定してください。
- 4.4.2
[W022427]
TQ1402 TQm1402まれにソフトウェアとハードウェアの受信処理の同期が乱れることがあります。不整合が起きた状態のまま処理を続行するとパフォーマンスに影響を及ぼすため、この状態が発生した場合は意図的に再起動して不整合を解消します。 本動作による復旧が行われた場合は、該当するログが出力されます。
kern.alert "kernel: Rebooting due to DMA error recovery."
- 4.4.3
[R293932]
TQ1402 TQm1402SNMPv3 TrapのEngineBootsとEngineTimeの値は常に0で送信されます。
4.5. 設定/無線LAN
- 4.5.1
[W022646]
TQ1402 TQm1402無線1においてVAPを7個以上設定していると、無線クライアントが118台以上接続できないことがあります。
4.6. 設定/VAP/セキュリティー
- 4.6.1
[W017476]
TQ1402 TQm1402RADIUSサーバーの設定欄において、セカンダリーRADIUS IPを入力せず、セカンダリーRADIUSキーのみ入力した場合でも設定の保存ができてしまいますが、セカンダリーRADIUSは使用されず、RADIUS機能は正常に動作します。
- 4.6.2
[W018200]
TQ1402 TQm1402無応答端末切断タイマーが設定した値より数秒早く動作する場合があります。
- 4.6.3
[R274614]
TQ1402 TQm1402ダイナミックVLANが有効のVAPでは、IPv6のRouter AdvertisementのIP自動設定を有効にしたIPv6通信を利用できません。
4.7. メンテナンス/サポート
- 4.7.1
[W016793]
TQ1402 TQm1402テクニカルサポート情報の3行目の注意文に「802.1x認証ログ：ユーザIDを含みパスワードは含まない」とありますが、ユーザIDも含まれません。
4.8. その他
- 4.8.1
[W018327]
TQ1402 TQm1402機器の起動中、数回リンクアップ/ダウンが発生します。ただし起動途中のため、この時にパケットの送受信は行われません。
- 4.8.2
[R263029]
TQ1402 TQm1402スマートクラスターVAPにおいて、無線クライアントがPMKSAキャッシュを使用して無線APに再接続した場合でも、RADIUSサーバーのIPアドレスが出力され通常時と同様の接続ログが出力されてしまいます。
本事象はログ上のみの問題です。
5. マニュアルの補足・誤記訂正
各種ドキュメントの補足事項および誤記訂正です。
5.1. 設定/VAP/セキュリティー
- 5.1.1
TQ1402 TQm1402AT-TQ1402、AT-TQm1402のバージョン6.0.1-7.1対応のリファレンスマニュアル（613-002599 Rev.T、Rev.U、Rev.V）において、Web認証の下記機能に未サポートの旨が記載されていませんでしたので訂正いたします。
下記機能は、バージョン 6.0.2-0.1よりサポートとなります。
・外部ページリダイレクト機能
・Web認証用仮想IPアドレス機能
・ウォールドガーデン機能
・RADIUSアカウンティング機能
・中央Web認証機能
5.2. 管理画面
- 5.2.1
TQ1402 TQm1402Webブラウザーのキャッシュの影響で、管理画面が正しく表示されない場合があります。
その場合は、Webブラウザーのキャッシュをクリアしてから再度管理画面を表示してください。
6. 最新マニュアルについて
TQ1402
TQm1402
最新のリファレンスマニュアル（613-002599 Rev.AA）は弊社ホームページに掲載されています。
なお、リファレンスマニュアルはAT-TQ5403・AT-TQm5403・AT-TQ5403eのリファレンスマニュアルとの共通版になります。
本リリースノートは、この最新マニュアルに対応した内容になっていますので、お手持ちのマニュアルが上記のものでない場合は、弊社ホームページで最新の情報をご覧ください。
http://www.allied-telesis.co.jp/