この度は、AT-MWS APシリーズをお買いあげいただき、誠にありがとうございます。このリリースノートは、ユーザーマニュアル、リファレンスマニュアルの補足や、ご使用の前にご理解いただきたい注意点など、お客様に最新の情報をお知らせするものです。
最初にこのリリースノートをよくお読みになり、本製品を正しくご使用ください。
本リリースノートは、下記の製品・バージョンを対象としています。各項目がどの製品に該当するかは次のアイコンで示します。
アイコン | 対象製品 | 対象バージョン | 旧バージョン | |
---|---|---|---|---|
該当 | 非該当 | |||
MWS600AP | MWS600AP | AT-MWS600AP | 2.0.0 | 1.0.0 |
MWS900AP | MWS900AP | AT-MWS900AP | 2.0.0 | 1.0.0 |
MWS1750AP | MWS1750AP | AT-MWS1750AP | 2.0.0 | 1.0.1 |
IEEE 802.11k(Radio Resource Measurement of Wireless LANs)、IEEE 802.11r(Fast Basic Service Set Transition)をサポートしました。
ファストローミング機能を有効にすると、上記の規格に基づいた動作が行われます。
L2アイソレーション機能をサポートしました。
バンドステアリング機能をサポートしました。
なお、以前のバージョンのファームウェアでバンドステアリング機能が有効に設定されていた場合も、本バージョンにアップデートする際、設定は引き継がれずに無効に設定されます。この場合は、改めてバンドステアリング機能を有効に設定し直してください。
ファストローミング設定から、Advanced Searchの有効/無効の項目が削除されました。
ファストローミング機能が有効な場合、自動的に従来のAdvanced Searchの機能が使用されます。
IPv6アドレス設定を、以下の方式から選択するよう仕様変更しました。
本バージョンでは、以下の項目が修正されました。
Web設定画面右上のUnsaved change list(未保存の設定項目一覧)が長い状態で、SSID設定画面の「Edit」をクリックすると、Web設定画面が正しく表示されなくなることがありましたが、これを修正しました。
AT-MWS GPシリーズから本製品にWireless Settings / SSID profileのVLAN ID設定を一度割り当てたあと、本製品に異なるVLAN ID設定を割り当てようとすると、設定内容が反映されない場合がありましたが、これを修正しました。
AT-MWS GPシリーズが本製品を管理下に置いている環境でゲストネットワークを使用する場合、ゲストネットワークに接続した無線クライアントが有線側と通信できない場合がありましたが、これを修正しました。
Overview / Connectionsに無線クライアントが120台までしか表示できませんでしたが、これを修正しました。
Overview / Connections画面にアクセスすると、何も表示できなかったり、エラーが表示されることがありましたが、これを修正しました。
Network > Wireless > 5GHzのChannel HT Modeを40MHzに設定しているときに無線関連の設定変更を適用すると「Processing Now! Please wait..」のメッセージが表示されます。このメッセージを閉じてすぐWirelessページにアクセスすると、設定が不正というメッセージが新たに表示されることがありましたが、これを修正しました。
SNMPで取得するIfspeedのMIB値が常に10Mとなっていましたが、実際のリンク速度で表示するように修正しました。
「daemon.err dhcrelay: send_packet: Permission denied」という不要なエラーログが頻繁に表示されていましたが、表示しないように修正しました。
本バージョンには、以下の制限事項があります。
Network / Wirelessにおいて、AggregationはWireless Modeに「802.11 N」または「802.11 AC」を含むオプションを選択しているときのみ機能しますが、「802.11 N」「802.11 AC」を含まないオプションを選択した場合でもAggregationを有効に設定できてしまいます。また、この場合、無線クライアントが本製品に接続できないことがあります。
Wireless Modeに「802.11 N」「802.11 AC」を含まないオプションを設定するときは、Aggregationを無効にして、本体を再起動してください。本製品がAT-MWS GPシリーズの管理下にある場合は、Aggregationを無効にして、本製品を初期化してください。
各種ドキュメントの補足事項および誤記訂正です。
下記の機能と設定項目はサポート対象外です。
本製品を無線LANコントローラーによって管理する場合、本製品が持つ機能のうち、下記機能の設定、使用はできません(併記しているのは、単体動作しているアクセスポイントのWeb設定画面におけるメニュー項目です)。
単体で使用していた本製品を無線LANコントローラーの管理下に置く場合は、事前に本製品をご購入時の状態(Factory Default)に戻す必要があります。
無線LANコントローラーの管理下にある本製品のWeb設定画面では、本製品の状態確認だけが可能で設定変更はできません。
ファストローミング機能は、2.4GHz、5GHz それぞれのSSID一覧画面におけるID=1のSSIDでのみ設定可能です。
本製品が無線LANコントローラーの管理下にあるとき、無線LANコントローラーとの通信が途絶えても、本製品はその時点の設定内容で動作を継続します。
本製品は、無線LANコントローラーに検知されるため、グループアドレスとして239.255.1.3あてのIPマルチキャストをパケットを送信します。このパケットは停止させることはできません。
また、無線LANコントローラーと本製品の間に別のスイッチ機器などが接続されている場合、本製品を正常に無線LANコントローラーに検出させるため、管理VLANのVLAN上でこのIPマルチキャストを転送できるように設定してください。
LLDPはデフォルト有効です。無効にすることはできません。
LLDPにPoEの情報(Power-via-MDI TLV)は付与されません。
LLDP-MEDには対応していません。
本製品はダイナミックVLANには対応していません。
本製品の無線クライアントの最大接続台数(Client Limit)は127台まで設定できますが、セキュリティー設定によっては、最大接続台数が設定した上限に満たない場合があります。
Network / Wireless / Wireless Settings画面にて、ChannelをAutoに設定した場合、起動時や設定変更時にチャンネルを自動的に選択します。
常に無線電波を監視し、チャンネルを変更するといったことはできませんので、ご注意ください。
本製品のログ容量は16KByteです。
本製品は、次表の最大送信電力を上限に送信電力を調整することができます。最大送信電力は、「Transmit Power(送信出力)」を100%に設定したときの本製品のアンテナ1本あたりの送信電力です。
周波数 | IEEE 802.11 モード |
帯域幅 (MHz) |
最大送信電力(dBm) | |||
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AT-MWS600AP | AT-MWS900AP | AT-MWS1750AP | ||||
2.4GHz | b | − | 11.0 | 7.0 | 7.0 | |
g | − | 14.0 | 11.0 | 12.0 | ||
n | 20 | 14.0※ | 11.0※ | 12.0 | ||
40 | 14.0※ | 11.0 | 12.0 | |||
5GHz | W52/W53 | a | − | 10.0 | 9.0 | 11.0 |
W56 | 14.0 | 12.0 | 14.0 | |||
W52/W53 | n | 20 | 11.0 | 9.0※ | 9.0 | |
W56 | 14.0 | 13.0 | 13.0 | |||
W52/W53 | 40 | 10.0 | 9.0※ | 9.0 | ||
W56 | 15.0 | 12.0 | 13.0 | |||
W52/W53 | ac | 20 | − | − | 9.0 | |
W56 | − | − | 13.0 | |||
W52/W53 | 40 | − | − | 9.0 | ||
W56 | − | − | 13.0 | |||
W52/W53 | 80 | − | − | 9.0 | ||
W56 | − | − | 13.0 |
※ Transmit Power(送信出力)設定25% までの保証となります。
Transmit Power(送信出力) 設定値 |
減衰値(dB) |
---|---|
100% | 0.0 |
75% | -1.2 |
50% | -3.0 |
25% | -6.0 |
10% | -10.0 |
最新のユーザーマニュアル(613-002043 Rev.B)、リファレンスマニュアル(613-002090 Rev.D)は弊社ホームページに掲載されています。
本リリースノートは、これらの最新マニュアルに対応した内容になっていますので、お手持ちのマニュアルが上記のものでない場合は、弊社ホームページで最新の情報をご覧ください。
http://www.allied-telesis.co.jp/