この度は、AT-MWS5028GPをお買いあげいただき、誠にありがとうございます。このリリースノートは、取扱説明書、リファレンスマニュアルの補足や、ご使用の前にご理解いただきたい注意点など、お客様に最新の情報をお知らせするものです。
最初にこのリリースノートをよくお読みになり、本製品を正しくご使用ください。
ファームウェアバージョン 2.1.0では、以下のアクセスポイントの管理に対応しています。
AT-MWS600AP AT-MWS900AP AT-MWS1750AP V2.0.0 AT-MWS2533AP V2.1.0 | AT-MWS2533AP V2.1.1 | |
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AT-MWS5028GP V2.1.0 | - | ○ |
AT-MWS2533APのManagement Frame Protection(MFP)機能の有効/無効を、本製品から設定できるようになりました。
本機能は、VAPの認証方式がWPA2-PSKまたはWPA2 Enterprise、暗号化方式がAESの場合のみ設定可能です。
ファームウェアバージョン 2.0.0 から 2.1.0 へのバージョンアップにおいて、以下の項目が修正されました。
ファームウェアバージョン 2.1.0 には、以下の制限事項があります。
本製品のアクセスポイント管理画面において、使用できない記号を含むSSIDを追加しようとすると、空のエラーメッセージが表示されることがあります。
Device Management / Access Point / (デバイス名) / Wireless Settings画面のWireless Radio Settings、Device Management / AP Profiles / (プロファイル名) / Profile Setting画面のRadio Settingsにおいて、AggregationはWireless Modeに「802.11 n」または「802.11 ac」を含むオプションを選択しているときのみ機能しますが、「802.11 n」「802.11 ac」を含まないオプションを選択した場合でもAggregationを有効に設定できてしまいます。また、この場合、無線クライアントが本製品に接続できないことがあります。
Wireless Modeに「802.11 n」「802.11 ac」を含まないオプションを設定するときは、Aggregationを無効にしてください。
Device Management / Access Point / (デバイス名) / Wireless Settings画面のWireless Radio Settings、Device Management / AP Profiles / (プロファイル名) / Profile Setting画面のRadio Settingsにて、Wireless Modeを802.11 b、802.11 b/g Mixed、802.11 aにいずれかに設定したとき、チャンネル帯域幅が本来設定できない40MHzと表示されます。これは表示上の問題であり、実際には正常に帯域幅20MHzで動作します。
本製品および、本製品配下のアクセスポイントに対し、管理用アカウントのユーザー名をrootに設定することは未サポートとなります。
ユーザー名をrootに設定した場合、本製品の管理下からはずれた状態でアクセスポイントを再起動すると、アクセスポイントのユーザー名とパスワードが初期状態に戻ります。
Statistics / Wireless Clientsは、100クライアントまでしか表示できません。
VLAN / PVID画面では、ポートのPVIDとして、他にメンバーポートが存在しないVLANを指定してもエラーになりませんのでご注意ください。
Management / System Information画面ではSystem LocationとSystem Contactにスペースを含めることができますが、SNMP経由ではスペースを含む文字列を設定できません。スペースを使用する場合はWeb設定画面から設定してください。
Security / Radius ServerのTimeout Replyを変更しても、変更後最初に送信するRADIUSパケットについては変更前のタイムアウト値で動作します。その後は、変更後のタイムアウト値にしたがって動作します。
Security / Radius ServerのTimeout Replyは1~20秒の範囲で設定してください。20秒より大きい値を設定しても20秒のタイムアウト値で動作します。
各種ドキュメントの補足事項および誤記訂正です。
下記の機能と設定項目はサポート対象外です。
無線LANコントローラー機能では、管理下に置いたアクセスポイントの機能のうち、下記機能の設定、使用はできません(併記しているのは、単体動作しているアクセスポイントのWeb設定画面におけるメニュー項目です)。
単体で使用していたアクセスポイントを無線LANコントローラー機能の管理下に置く場合は、事前に該当アクセスポイントをご購入時の状態(Factory Default)に戻す必要があります。
無線LANコントローラー機能の管理下にあるアクセスポイントのWeb設定画面では、該当アクセスポイントの状態確認だけが可能で設定変更はできません。
ファストローミング機能は、2.4GHz、5GHz それぞれのSSID一覧画面におけるID=1のSSIDでのみ設定可能です。
無線LANコントローラー機能と管理下アクセスポイントの通信が途絶えても、該当アクセスポイントはその時点の設定内容で動作を継続します。
Diagnostics / Cable DiagnosticsのTest実施結果において、ツイストペアケーブルのペアが切断状態のときは「Open」と表示されるべきですが、「Linedriver」と表示されることがあります。
PoE機能の仕様説明において一部誤りがありましたので、以下のとおり訂正いたします。
「ポートへの電力の割り当て」において、受電機器の電力クラス、または手動設定した上限値にもとづき、システム全体の最大供給電力(Total Power Budget)から一定の電力を特定のポート用に確保する(割り当てる)という説明がありますが、実際にはこのような確保は行いません。
また、「本製品のPoE給電仕様」に「同時に給電可能なポートの最大数」を示す表がありますが、最大数が受電機器の電力クラスやポートの出力設定をもとに算出されることはありません。同表の「同時に給電可能なポートの最大数」は、各ポートから該当クラスの上限にあたる電力を出力する場合の最大数とお考えください。
本製品はシステム全体の供給電力に余裕があるかぎり、新規に接続された受電機器への給電を開始する仕様であり、ポートへの給電を停止するのは次に示す2つのケースだけです。
そのため、消費電力が電力クラスの上限に達していない受電機器の場合(たとえば、消費電力15Wのクラス4受電機器の場合)は、前述の表に記載されているよりも多くのポートに給電できる可能性があります。
ポートへの出力電力は、受電機器の実際の電力使用量にもとづいて決まりますので、接続する受電機器の最大消費電力とケーブル上での損失分を考慮し、電力配分の見積もりを行ってください。
以下、上記の訂正をふまえ、PoEの給電仕様についてまとめます。
システム(装置)全体の最大供給電力は次のとおりです。
初期設定では、Web GUIの全体設定項目「Total Power Budget」にこの値が表示されていますが、同項目にこれより小さな値を設定することで、システム全体の最大供給電力を制限することも可能です。
システム全体の電力使用量が「Total Power Budget」を上回った場合、給電中のポートのうち、優先順位のもっとも低いポートへの給電を停止します。
ポートの優先順位はWeb GUIのポート設定項目「Priority」(Critical > High > Medium > Low)によりますが、同じ優先順位のポートが複数ある場合はポート番号が小さいほど優先順位が高くなります(ポート1が最優先)。
なお、システム全体の電力使用量はWeb GUIの表示項目「Consumed Power」で確認できます。
1ポートあたりの最大供給電力は30Wです。
ただし、実際にポートから出力する電力の上限は、Web GUIのポート設定項目「Power Limit Type」の設定によって次のように決まります。
ポートに接続された受電機器の電力クラスで規定されている「給電機器の電力」(下表参照)が上限になります。
クラス | 受電機器の電力 | 給電機器の電力 |
---|---|---|
0 | 13.0W | 15.4W |
1 | 3.84W | 4.0W |
2 | 6.49W | 7.0W |
3 | 13.0W | 15.4W |
4 | 25.5W | 30.0W |
Web GUI の設定項目「User Power Limit」に入力した値が上限になります。
「User Defined」に設定したポートでは、接続された受電機器の電力クラスの情報は使用されません。
パフォーマンス | |
---|---|
VLAN登録数 | 4094 |
MACアドレス(FDB)登録数 | 8K |
IPv4ホスト(ARP)登録数 | - |
IPv4ルート登録数 | - |
リンクアグリゲーション | |
グループ数(筐体あたり) | 8※1 |
ポート数(グループあたり) | 8 |
ハードウェアパケットフィルター | |
登録数 | 256 |
認証端末数 | |
認証端末数(ポートあたり) | 1※2 |
認証端末数(装置あたり) | - |
マルチプルダイナミックVLAN(ポートあたり) | - |
マルチプルダイナミックVLAN(装置あたり) | - |
ローカルRADIUSサーバー | |
ユーザー登録数 | - |
RADIUS クライアント(NAS)登録数 | - |
その他 | |
VRF-Lite インターフェース数 | - |
IPv4 マルチキャストルーティングインターフェース数 | - |
最新の取扱説明書(613-002027 Rev.A)、リファレンスマニュアル(613-002363 Rev.B)は弊社ホームページに掲載されています。
本リリースノートは、これらの最新マニュアルに対応した内容になっていますので、お手持ちのマニュアルが上記のものでない場合は、弊社ホームページで最新の情報をご覧ください。
http://www.allied-telesis.co.jp/