本リリースノートは、下記の製品・バージョンを対象としています。各項目がどの製品に該当するかは次のアイコンで示します。
アイコン | 対象製品 | 対象バージョン | 旧バージョン | |
---|---|---|---|---|
該当 | 非該当 | |||
TQ4600 | TQ4600 | AT-TQ4600 | 1.1.1 | 1.0.1 |
TQ4400 | TQ4400 | AT-TQ4400 | 1.1.1 | 1.0.1 |
本バージョンは、ファームウェアバージョン3.1.3 に準拠しています。3.1.3 の制限事項等は、本バージョンにも該当しますので、3.1.3 のリリースノートも併せてお読みください。また、本バージョンにおける機能動作については「7 最新マニュアルについて」をご確認ください。
・ Open Flow ライセンス対応ファームウェアのインストールは、「6.1.5 OpenFlow ライセンス対応ファームウェアのインストール、インストール後の必須設定」をご覧ください。
アップグレード対象の通常版ファームウェアバージョンは、3.0.x、3.1.x、3.2.x、3.3.x のいずれかとなります。
・ バージョンアップ、バージョンダウンについては、「6.1.6 バージョンアップ・バージョンダウン」をご覧ください。
管理用 VLAN にタグを設定できるようになりました。管理 VLAN ID を 2〜4094 で指定するとタグありで動作します。管理 VLAN ID に「1」を指定した場合は、タグなしで動作します。
注意:SDN 版では通常版の設定と異なり、管理 VLAN ID の設定で「タグあり」、「タグなし」の動作を切り替えます。「タグなし VLAN」の設定項目において「有効」、「無効」のどちらかが設定されていても上記の動作に影響しません。また、「タグなし VLAN ID」の設定は動作しないため、初期状態の設定を変更しないでください。
本バージョンでは、以下の項目が修正されました。
本バージョンには、以下の制限事項があります。
各種ドキュメントの補足事項および誤記訂正です。
サポート機能 | ||
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大カテゴリー | 中カテゴリー | 詳細 |
無線部 | IEEE 802.11 規格 | IEEE 802.11、IEEE 802.11a / b / g / n / ac |
データ通信速度※1 | 802.11a / g : 54 / 48 / 36 / 24 / 18 / 12 / 9 / 6Mbps 自動切替 | |
802.11b : 11 / 5.5 / 2 / 1Mbps 自動切替 | ||
802.11n : MCS データレート自動切替(Mbps) | ||
802.11ac : 最大1,300Mbps (AT-TQ4600)、最大867Mbps (AT-TQ4400) | ||
チャンネル数 | 802.11a : 19 チャンネル(W52 / W53 / W56) | |
802.11b : 13 チャンネル | ||
802.11g : 13 チャンネル | ||
802.11n (2.4GHz) : 13 チャンネル | ||
802.11n (5GHz) : 19 チャンネル | ||
802.11ac : 19 チャンネル | ||
無線部詳細 | Auto チャンネル候補 | |
定期チャンネル更新 | ||
使用帯域幅 | ||
制御用チャンネル | ||
ショートガードインターバル | ||
ビーコンに国情報を付加 | ||
プロテクション | ||
ビーコン間隔 | ||
DTIM 間隔 | ||
パケット分割しきい値 | ||
RTS しきい値 | ||
最大ステーション数(接続台数制限) | ||
送信出力 | ||
イーサネット設定 | インターフェース設定 | 管理 VLAN ID |
IP 関連 | スタティック IP アドレス | |
サブネットマスク | ||
デフォルトゲートウェイ | ||
DNS ネームサーバー | ||
VAP | SSID 名の変更 | |
SSID のブロードキャスト(SSID 隠蔽) | ||
セキュリティー設定 | ||
VLAN ID ※4 | ||
バンドステアリング | ||
VAP セキュリティー | 認証方式 | オープンシステム認証 |
IEEE 802.1X | ||
WPA パーソナル | ||
WPA2 パーソナル | ||
WPA エンタープライズ | ||
WPA2 エンタープライズ ※2 | ||
暗号化 | WEP : 64 / 128 ビット(IEEE 802.11a / b / g 使用時のみ) | |
WPA / WPA2 : AES | ||
RADIUS | RADIUS アカウンティング | |
セカンダリーRADIUS サーバー | ||
その他 | 隣接 AP 検出 | |
ANY 接続拒否 | ||
無線クライアント間通信禁止 | ||
オプション | SNMP MIB (v1 / v2c) / SNMP トラップ | |
Eco LED | ||
Web GUI による設定(HTTP / HTTPS) | ||
NTP クライアント | ||
その他管理機能 | 設定のバックアップとリストア | |
ファームウェアの更新 ※3 | ||
ロギング(buffer / permanent / syslog) | ||
統計情報表示 | ||
被管理機能 | AW+ ワイヤレスマネージャーによる集中一括管理 / 監視 ※5 ※6 | |
AT-Vista Manager による管理 ※5 | ||
AMF ゲストノード ※6 | ||
有線部 | 準拠規格 | IEEE 802.3 (10BASE-T) |
IEEE 802.3u (100BASE-TX) | ||
IEEE 802.3ab (1000BASE-T) | ||
IEEE 802.3x (Flow Control) | ||
IEEE 802.3af (Power over Ethernet) | ||
IEEE 802.3at (Power over Ethernet+) ※7 | ||
IEEE 802.1Q (VLAN Tagging) | ||
オートネゴシエーション、MDI / MDI-X 自動認識 |
※ 1 通信速度の自動切替は行われますが、実速度は OpenFlow 処理速度に依存します。
※ 2 事前認証とダイナミック VLANは未サポートです。
※ 3 搭載可能なファームウェアは1 つのみです。
※ 4 クリティカルモードの「有効:すべて許可」を使用する場合のみ使用します。
※ 5 同時管理はできません。
※ 6 同時使用はできません。
※ 7 AT-TQ4600 のみです。
未サポート機能 | ||
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大カテゴリー | 中カテゴリー | 小カテゴリー |
無線部詳細 | マルチキャスト送信レート | |
レガシーレートセット | ||
MCS (データレート)設定 | ||
速度制限 | ||
バースト時の速度制限 | ||
ブロードキャスト/ マルチキャスト速度制限 | ||
イーサーネット設定 | インターフェース設定 | タグなし VLAN |
タグなし VLAN ID | ||
IP 関連 | DHCP クライアント | |
Ping 応答 | ディレクテッド・ブロードキャスト Ping 応答 | |
VAP | VLAN ID ※1 | |
MAC フィルタリング | ||
VAPセキュリティー | 暗号化 | WPA / WPA2:TKIP |
WDS | WDS 各種機能 | |
クラスター | クラスター各種機能 | |
オプション | QoS(WMM) | |
LLDP | ||
その他管理機能 | セカンダリーファームウェアの格納(搭載可能なファームウェアは 1 つのみ。2面化は不可) | |
自動チャンネル管理(クラスター機能) | ||
被管理機能 | AT-UWC / AT-UWC-APL による集中一括管理 / 監視 |
※1 クリティカルモードの「有効:すべて許可」を使用する場合は VAP に設定された VLAN ID を使用します。
本バージョンより AT-SESC 側から OpenFlow スイッチを識別するためのデータパス ID を変更できるようになりました。なお、データパス ID は AT-SESC が管理する OpenFlow スイッチで一意の値を割り当てる必要があるため、他の OpenFlow スイッチの値と重複しないよう設定してください。
本バージョンより AT-SESC との接続が失われた際に、VAP で設定した VLAN に従って通信できるようになりました。AT-SESC との接続がタイムアウト時間で設定した秒数を超えるとクリティカルモードで設定した動作に移行します。複数の AT-SESC を設定している場合は、すべての AT-SESC との接続が失われた場合に移行します。
Radius Disconnect 機能は未サポートです。
項目名 | 説明 |
---|---|
データパス ID | 設定なし(空白:初期状態)の場合は、有線インターフェースの MAC アドレスをもとに自動設定されます。自動設定されるデータパス ID はその MAC アドレスの先頭にゼロを補完した16 桁の16進数になります。 値を設定する場合は、16 桁以下の16 進数の値を設定します。すべてが 0(ゼロ)の値は設定できません。16 桁未満の値を指定した場合は先頭に0(ゼロ) を補完しますが、設定画面上は設定した値が表示されます。 |
クリティカルモード |
無効:
有効:すべて許可: ※
有効:すべて破棄:※ ※有効の動作に移行した際に、その時点で本製品が保持している AT-SESC から設定されたパケット制御フローは削除されます。 |
タイムアウト時間 | クリティカルモードで設定した動作に移行するまでの時間(秒)を設定します(設定可能範囲:15-1000)。 AT-SESC は OpenFlow スイッチに対して死活監視を10 秒間隔で行っているため、移行までの時間は最大で設定値+ 約10 秒の差が生じます。 |
有効 | Radius Disconnect 機能は未サポートです。 |
共有鍵 | Radius Disconnect 機能は未サポートです。 |
〜・〜 OpenFlow ライセンス対応ファームウェアのインストール 〜・〜
注意: SDN 版でサポートしている機能の設定を引き継ぐ場合は、「6.1.6 バージョンアップ・バージョンダウン」 の 「通常版から SDN 版 V.1.1.1 へのバージョンアップ」を初めにお読みください。
Web ブラウザーからアクセスポイントの設定画面にログインします。
(以下、「言語 / Language」を「日本語」に設定している場合の例で説明します。)
「基本設定」画面で、現在のファームウェアバージョンがアップグレードの対象(3.0.x、3.1.x、3.2.x、3.3.x のいずれか)かどうか確認します。
設定を初期化します。
中間ファームウェアにアップグレードする前の通常版ファームウェアの状態で、装置設定をご購入時の状態に戻す必要があります。
「保守管理」 / 「設定」画面を開き、「初期化」ボタンをクリックします。
初期化実行後、アクセスポイントの設定画面に再度ログインします。
設定の初期化によりアクセスポイントの IP アドレスは 192.168.1.230 の初期設定に戻りますのでご注意ください。
「詳細設定」 / 「イーサネット設定」を開きます。
以下の手順でアクセスポイントのスタティック IP アドレスを設定します。
「保守管理」 / 「アップグレード」画面を開きます。
「新しいファームウェアイメージ」の「参照」をクリックして、中間ファームウェアのファイルを指定します。(OpenFlow 対応中間ファームウェアイメージは OpenFlow 対応ライセンスに付属の CD-R に含まれます。この例では「AT-TQ4600-1.0.99.b01.img」を指定しています。)
ファイルを指定後、「アップグレード」をクリックしてアップグレードを実行します。
アップグレード中は以下のような画面になります。完了するとログイン画面が表示されます。
完了するとログイン画面が表示されます。
アクセスポイントに再度ログインします。
ログイン後、「基本設定」画面で、ファームウェアのバージョンが OpenFlow 対応ファームウェア(この例では 1.0.0)になっていることを確認します。
設定を初期化します。
通常版ファームウェアから OpenFlow 対応ファームウェアに更新した場合、装置設定をご購入時の状態に戻す必要があります。
「保守管理」 / 「設定」画面を開き、「初期化」ボタンをクリックします。
以上でインストール手順は完了です。
〜・〜 インストール後の必須設定 〜・〜
ファームウェアのインストール後、以下の設定を行ってください。
ここでは、Openflow コントローラーの IP アドレスとポート番号を指定します。
OpenFlow コントローラーは 3台まで登録することが可能です。
これらの項目を設定後、「適用」をクリックすると、設定は完了です。
ファームウェアのバージョンアップ、バージョンダウンは、以下を参照ください。
また、AW+ ワイヤレスマネージャーおよび AT-Vista Manager によるファームウェアの変更も下記手順により行えます。
注意:SDN 版に中間ファームウェアをインストールしないでください。
中間ファームウェアをインストールしてしまった場合は、必ず通常版に戻してください。
「AT-TQ シリーズ リファレンスマニュアル 3.1 」の「保守管理 / 33: アップグレード 」の手順通りにアップグレードを行ってください。
購入時設定に初期化してから行う場合:
「6.1.5 の OpenFlow ライセンス対応ファームウェアのインストール」の手順通りにアップグレードを行ってください。なお、通常版から SDN 版へアップグレード可能な通常版のファームウェアバージョンは、V.3.0.x、V.3.1.x、V.3.2.x、V.3.3.x で、V.1.1.1 の中間ファームウェアは「AT-TQ4x00-1.1.99.b02.img」となります。
SDN 版でサポートしている機能の設定を引き継ぐ場合:
通常版で SDN 版の未サポート機能を使用している場合は、その機能を初期状態に戻してから「6.1.5 の OpenFlow ライセンス対応ファームウェアのインストール」の手順2 と手順10 をスキップしバージョンアップを行ってください。ただし、イーサネット設定の「管理 VLAN ID」を「1 以外」で「タグなし VLAN」を「無効」に設定している場合、この2 箇所の設定を初期状態に戻す必要はありません。「管理 VLAN ID」については「2.1.3 管理 VLAN タグ」もご覧ください。
「AT-TQ シリーズ リファレンスマニュアル 3.1 」の「保守管理 / 33: アップグレード 」の手順通りにバージョンダウンを行ってください。
注意: リファレンスマニュアルの「アップグレード」を「バージョンダウン」に置き換えてお読みください。
設定ファイルに下位互換性はありませんので、アップグレード後に前バージョンに戻す可能性がある場合は、アップグレードを行う前に、「保守管理」/「設定」画面で設定ファイルをバックアップしてください。
SDN版 V.1.1.1から通常版ファームウェアに戻す場合は、以下の手順で行ってください。
AW+ ワイヤレスマネージャーまたはAT-Vista Managerでのファームウェアの更新は、該当バージョンのコマンドリファレンスまたはユーザーガイドをご覧のうえ、変更を行ってください。
本バージョンに準拠のAT-TQ シリーズ リファレンスマニュアル(613-001965 Rev.D)、AT-SESC リファレンスマニュアル「AT-SecureEnterpriseSDN Controller リファレンスマニュアル」(613-002214 Rev.E)は弊社ホームページに掲載されています。
本リリースノートは、上記のリファレンスマニュアルに対応した内容になっていますので、お手持ちのリファレンスマニュアルが上記のものでない場合は、弊社ホームページで最新の情報をご覧ください。
http://www.allied-telesis.co.jp/