[index] AT-UWC リファレンスマニュアル 3.3

WLAN > WDS Configuration > Group Configuration


  - WDS設定手順の概要
  - WDSグループの作成
  - WDSグループの変更
  - WDSグループの削除


有線接続ができないサイトとの無線接続(WDS接続)を行うとともに、WDS接続を介して接続しているアクセスポイントの管理ができます。
次の機種間で相互にWDS接続が可能です。
AT-TQ4600、AT-TQ4400、AT-TQ4400e、AT-TQ3600、AT-TQ3400、AT-TQ3200、AT-TQ2450

Note - WDS接続を行うもの同士は、同一ファームウェアバージョンを使用してください。
Note - WDSブリッジ単独でも、イーサネットとWDSブリッジの組み合わせのどちらにおいても、ループを作らない構成にしてください。
Note - EAP/BPDU透過機能はありません。
Note - ディストリビューテッドトンネリングやセントラライズドトンネリングとWDS機能は併用できません。
Note - ARP Suppression機能(WLAN > Advanced Configuration > Networks 画面)とWDS Management機能の併用はできません。
Note - 無線コントローラーで設定したWDS接続は、アクセスポイントが無線コントローラーの管理下から外れると切断されます。ルートAPが再度無線コントローラーの管理下に入り、サテライトAPがそのルートAPを検出すると、WDSリンクは復旧します。

 

WDS設定手順の概要

「ルートAP」は、有線ネットワークによって無線コントローラーと直接接続しているアクセスポイントです。
「サテライトAP」は、「ルートAP」とのWDS接続を介して無線コントローラーと接続しているアクセスポイントです。
「サテライトAP」として設定されたアクセスポイントは、WDS接続が可能なアクセスポイント(ルートAP)の探索を行い、後述のWDSグループの設定に従い自動的にWDSリンクを張ります。WDSリンクはWPA2/AESで保護されます。


  1. WDSを構成するアクセスポイントの「詳細設定」/「Managed AP」画面の「WDS運用モード」を「ルートAP」または「サテライトAP」に設定します。
    Note - MACアドレスが次の関係となるように、「ルートAP」と「サテライトAP」を決定してください。
    「ルートAP」のMACアドレス > 「サテライトAP」のMACアドレス

    「WDS運用モード」が「サテライトAP」の場合は、「WDSグループパスワード」を入力してください。
    このパスワードは、「ルートAP」とのWDS接続の認証(WPA2パーソナル認証)で使用されます。

    Note - アクセスポイントをサテライトAPに設定すると、アクセスポイントの「詳細設定」/「WDS」のWDS設定は無効化されます。
    Note - AT-TQ3200をサテライトAPとして使用する場合は、あらかじめAT-TQ3200の「詳細設定」/「無線」画面で5GHzの「モード」(IEEE 802.11a、IEEE 802.11a/n、5 GHz IEEE 802.11n)に設定してください。

  2. ルートAPをネットワークに接続します。
    サテライトAPを設置場所に設置します。

  3. WLAN > Advanced Configuration > Networks 画面でWDS接続用のNetwork設定「WDS」を作成します。
    セキュリティーを確保するために、「WPA/WPA2」-「WPA Personal」を選択しダミーのパスワードを設定します。
    「Submit」ボタンをクリックします。
    Note - デフォルト設定では、セキュリティー設定が施されていないAPプロファイル「1-Default」がアクセスポイントに適用されます(無線クライアントがパスワードなしで接続できます)。

  4. WLAN > Advanced Configuration > AP Profiles 画面でWDS接続用のAPプロファイル「WDS」を作成します。
    「VAP」タブをクリックし、3.で作成したNetwork設定「WDS」を割り当てます。
    「Submit」ボタンをクリックします。
    Note - 先頭のエントリーのNetwork設定の「Security」は「WPA Personal」または「WPA Enterprise」に設定してください。
    Note - ルートAP、サテライトAPに別々のAPプロファイルを割り当てることもできます。その場合は、それぞれのAPプロファイルの「Radio」タブで同一の無線帯域(無線1、2)、同一のIEEE 802.11モード、同一の無線チャンネルを設定してください。
    Note - 5GHz帯を使用する場合は、W52のチャンネル(36 40 44 48)に設定してください。
    Note - W52のチャンネルは、屋外での使用が法律により禁止されています。
    Note - WDS接続を行っているアクセスポイントで無線クライアントへの接続サービスを提供する場合は、WDS接続を行っている無線帯域とは別の無線帯域を使用してください(「VAP」タブで接続サービス用のNetwork設定を割り当ててください)。WDS接続、無線接続サービスの両方で同じ無線帯域を使用するとパフォーマンスが著しく低下します。

  5. WLAN > Intrusion Detection > AP Authentication Failures 画面でルートAPを選択して「Manage」ボタンをクリックします。
    ルートAPは、無線コントローラーの管理下に入ります。

  6. WLAN > Basic Setup 画面の「Valid AP」タブをクリックします。
    ルートAPのリンクをクリックすると、アクセスポイントの詳細画面が表示されます。
    「Location」に分かりやすい説明を入力します。
    「Profile」でAPプロファイル「WDS」を選択します。
    「Submit」ボタンをクリックします。

  7. サテライトAPは、WLAN > Intrusion Detection > AP Authentication Failures 画面に現れないので手入力します。
    サテライトAPのMACアドレス、説明を「MACAddress」「Location」に入力して「Add」ボタンをクリックします。

    下図が表示されますので、「Profile」でAPプロファイル「WDS」を選択します。
    「Submit」ボタンをクリックします。

    ルートAP、サテライトAPのAPプロファイル設定が終了しました。

  8. WLAN > WDS Configuration > Group Configuration 画面でWDSグループを作成します。

  9. WLAN > WDS Configuration > AP Configuration 画面でWDSグループにアクセスポイントを追加します。
    ひとつのWDSグループに最大4台のアクセスポイントを追加できます。

  10. WLAN > WDS Configuration > Link Configuration 画面でWDS接続の対となる組み合わせを指定します
    WDSグループには4台までのアクセスポイントを追加できるので、次の4種類の構成が可能です。
    Note - 多段接続(数珠繋ぎ)はサポートしていません。

  11. WLAN > WDS Configuration > Group Configuration 画面でWDSグループの情報をクラスターメンバーにプッシュします。
    Note - クラスターが構成されている場合、システム全体の設定はクラスターコントローラーで行います。コントローラーの無線コントローラーが1台だけの場合は、その1台がクラスターコントローラーとなります。
    Note - WDS接続の確立まで、1〜5分程度かかります(無線電波環境によって時間が増減します)。アクセスポイントの「詳細設定」/「Managed AP」画面の「WDS優先接続モード」を「有効」にすると、WDS接続確立までの時間を短縮できます。詳しくは、AT-TQシリーズ リファレンスマニュアルを参照してください。

 

WDSグループの作成

  1. ナビゲーションメニュー「Group Configuration」をクリックすると、現在存在するWDSグループの一覧が表示されます。
    「Group Name」にWDSグループ名を入力して「Add」ボタンをクリックします。


  2. WDSグループの設定を変更する画面が表示されます。
    「Edit」にチェックを入れます。
    「WDS Group Password」に、サテライトAPに設定されている「WDSグループパスワード」と同一のパスワードを入力します。
    「Submit」ボタンをクリックします。
    Note - 複数の「サテライトAP」を同一のWDSグループに加える場合、「WDSグループパスワード」は同じものを設定してください。

    表 1:WDSグループの変更
    項目名
    説明
    WDS Group Name WDSグループ名。32文字まで入力できます。
    WDS Group Password WDS接続確立の際に使うWPA2パーソナル認証のパスワード(ルートAPに渡されます)。8〜63文字の半角英数記号が使用できます。
    Edit これにチェックを入れると、「WDS Group Password」欄の変更が可能となります。


  3. ナビゲーションメニュー「Group Configuration」をクリックすると、登録したWDSグループの一覧が表示されます。

    表 2:一覧
    項目名
    説明
    ID WDSグループを識別するための一意的な番号。WDSグループ作成時に自動的に割り当てられます。
    Group Name WDSグループ名。32文字まで入力できます。


  4. WLAN > WDS Configuration > AP Configuration 画面に進んで、WDSグループにアクセスポイントを追加します。

    表 3:コマンドボタン
    項目名
    説明
    Add 「Group Name」に入力したWDSグループを新規作成して追加します。
    Delete チェックを入れたWDSグループを削除します。
    Refresh 最新の情報で画面を更新します。
    Submit 入力した値を無線コントローラーに適用します。
    Push Config WDSグループの情報をクラスターに属すすべての無線コントローラーにプッシュします。クラスターコントローラーにおいてだけ、このボタンを使用できます。WDSグループの内容を変更したら最後に必ずこのボタンをクリックしてください。

    Note - WLAN > WDS Configuration > Group ConfigurationWLAN > WDS Configuration > AP ConfigurationWLAN > WDS Configuration > Link Configuration 画面のいずれかで何らかの設定を変更したら必ず「Push Config」ボタンをクリックしてください。
    Note - クラスターが構成されている場合、システム全体の設定はクラスターコントローラーで行います。コントローラーの無線コントローラーが1台だけの場合は、その1台がクラスターコントローラーとなります。
    Note - WDS接続の確立まで、1〜5分程度かかります(無線電波環境によって時間が増減します)。アクセスポイントの「詳細設定」/「Managed AP」画面の「WDS優先接続モード」を「有効」にすると、WDS接続確立までの時間を短縮できます。詳しくは、AT-TQシリーズ リファレンスマニュアルを参照してください。

 

WDSグループの変更

  1. ナビゲーションメニュー「Group Configuration」をクリックすると、現在存在するWDSグループの一覧が表示されます。
    変更したい「Group Name」のリンクをクリックします。

  2. WDSグループの設定を変更する画面が表示されます。
    WDSグループ名を変更する場合は、直接「WDS Group Name」を変更します。
    WDSグループパスワードを変更する場合は、「Edit」にチェックを入れ、「WDS Group Password」を変更します。
    「Submit」ボタンをクリックします。

 

WDSグループの削除

削除したいWDSグループのチェックボックスにチェックを入れ、「Delete」ボタンをクリックしてください。


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