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2017.05.30 投稿者: ブログチーム
“【AFP=時事】米ディズニー(Disney)のボブ・アイガー(Bob Iger)最高経営責任者(CEO)は15日、同社の未公開の新作映画1本を入手したと主張するハッカーらから「巨額」の身代金支払いを要求されていることを明らかにした。米メディアが報じた。”
”(2017年5月16日 yahooニュース)
2017年5月、世界100箇所で同時多発的にランサムウェアが猛威をふるっている。同時期に米ディズニーが脅迫を受けていることをCEOのボブ・アイガーが公表しました。
ランサムウェア(身代金要求型マルウェア)といえば、標的型サイバー攻撃で狙いを定めた相手先のコンピュータにマルウェアで不正にアクセスしたのち、システムやデータを暗号化し使えないようにして、元に戻すことと引き換えに金品を要求してくるのが一般的です。
今回の事件は、ディズニーの未公開映画の新作情報という「機密情報」を入手してそれを「人質」のようにして脅迫しています。まるでディズニー映画のモチーフになりそうなスパイ映画さながらな事件に注目が集まっています。
脅迫に使われているディズニーの未公開映画は、「パイレーツカリビアン」だとのニュースも流れています。いずれにせよ事前に映画の内容などが流出してしまうなどということがあれば、プロモーションの手順が狂い、大きな痛手を負うことになるでしょう。
この身代金支払い要求に対し、ディズニー側は、「脅しには屈しない」としています。米ディズニーが毅然とした姿勢を見せていることは、サイバー犯罪者に対するあるべき姿勢として、社会的にも大きな意味をもつと思われます。
しかし、企業が倒産に追い込まれるほどの深刻な被害が予想される場合には、支払いに応じざるを得ないこともあるでしょう。
(2)に続く